eぶらあぼ 2016.5月号
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165コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■IIJとベルリン・フィル・メディアが 配信技術で協力 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)とベルリン・フィル・メディア(以下BPM)は、BPMが運営するベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の映像配信サービス「デジタル・コンサートホール(DCH)」において、IIJが「ストリーミングパートナー」となるスポンサーシップ契約を、2016年1月1日付で締結した。4月8日、都内で開いた会見で明らかにした。 IIJでは長年培ってきたインターネット配信技術を活かし、「より良い音」を広域で配信する取り組みを積極的に行っており、15年4月にはベルリン・フィルの協力を得て、ベルリンでの演奏会をハイレゾ音源であるDSD5.6MHzフォーマットでライヴ配信する公開実験に成功した。続いて、同年12月には、世界初のハイレゾ音源によるストリーミングサービス「PrimeSeat(プライムシート)」を立ち上げ、音楽配信事業へ参入した。 本契約で両社は、将来的には高精細映像と高品位音声を融合する未来の配信サービスを実現すべく、共同で新技術の開発に挑戦するとしている。 最初のプロジェクトとして、BPMは、IIJのストリーミング技術を利用したハイレゾ音源配信サービスをDCHで新たに提供する。まず日本国内において4月8日より「ベルリン・フィル・レコーディングス」でリリースされた音源をオンデマンド配信し、提供地域は順次拡大していく。 また、IIJは、BPMよりコンテンツ提供を受け、PrimeSeatのインターネットラジオの新番組「ベルリン・フィル アワー」で4月16日(土)19時よりベルリン・フィルの定期演奏会などを配信する。 今後は、DCHにIIJが配信基盤となるクラウドネットワークを提供。4Kテクノロジー、ヴァーチャル・リアリティ映像、バイノーラル・オーディオ等も視野に置き、高品位および最新技術によるストリーミングをめぐる様々なプロジェクトを実施していく考えだ。株式会社インターネットイニシアティブhttp://www.iij.ad.jpPrimeSeat(プライムシート)http://primeseat.netデジタルコンサートホール https://www.digitalconcerthall.com■NHK交響楽団が半世紀ぶりの台湾公演 NHK交響楽団が45年振りとなる台湾公演を6月3日、4日に行う。これは日台文化交流の一環で、5年前の東日本大震災で世界でも最大規模の支援をしてくれた台湾へ日本国有志による「謝謝台湾」にも繋がる文化的イベント。今年90周年を迎えたN響の記念公演ともなる。 公演は台北にある国家音楽庁で行われ、下野竜也指揮で、ブラームス「交響曲第2番」、チャイコフスキー「ヴァイオリン協奏曲」(独奏:神尾真由子)、ドヴォルザーク「交響曲第9番『新世界より』」などが演奏される。NHK交響楽団http://www.nhkso.or.jp■2014年度オーケストラ演奏回数ラン キング 日本オーケストラ連盟が「2014年度定期演奏会演奏回数ランキング」を発表した。同連盟が発行する「日本オーケストラ連盟ニュース vol.92」に掲載されたランキングの上位は下記の通り。作曲家ランキング第1位:64回 ベートーヴェン第2位:52回 モーツァルト第3位:44回 ブラームス第4位:38回 ドヴォルザーク第5位:36回 チャイコフスキー第6位:35回 シベリウス第7位:34回 R.シュトラウス第8位:33回 ラヴェル第9位:32回 マーラー第10位:30回 ブルックナー曲目ランキング第1位(3作品):11回ブラームス:交響曲第4番、プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番、ラヴェル:「ダフニスとクロエ」組曲第2番第2位(1作品):10回シューベルト:交響曲第7番「未完成」第3位(3作品):9回シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレート」、ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」、チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」日本オーケストラ連盟http://www.orchestra.or.jp4月8日の会見から。左から)オラフ・マニンガー(ベルリン・フィル首席チェロ奏者/メディア代表)、鈴木幸一(株式会社インターネットイニシアティブ代表取締役会長)、ローベルト・ツィンマーマン(ベルリン・フィル・メディア取締役)Photo:M.Terashi/Tokyo MDE

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