eぶらあぼ 2016.5月号
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164◎川瀬賢太郎(指揮/31歳) 東京音楽大学音楽学科作曲指揮専攻(指揮)を卒業。2006年東京国際音楽コンクール〈指揮〉第2位(1位なし)、15年「渡邉暁雄音楽基金」音楽賞、第64回神奈川文化賞未来賞、16年第14回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。現在、神奈川フィル常任指揮者、名古屋フィル指揮者。◎薮田翔一(作曲/32歳) 東京音楽大学大学院作曲科修了。有馬礼子、糀場富美子、西村朗らに師事。第78〜81回日本音楽コンクール4年連続2位入賞。13年SORODHA国際作曲コンクール第1位。カジミェシュ・セロツキ国際作曲コンクール第3位入賞。14年第3回クロアチア国際作曲賞“NEW NOTE”第2位入賞。15年ジュネーヴ国際音楽コンクール作曲部門優勝。◎山根一仁(ヴァイオリン/20歳) 桐朋女子高等学校音楽科(共学)首席卒業。現在、桐朋学園ソリストディプロマコースに在籍中、15年よりミュンヘン音楽・演劇大学に入学、クリストフ=ポッペンに師事。09年全日本学生音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、10年第79回日本音楽コンクールヴァイオリン部門第1位、並びに増沢賞を最年少受賞。出光音楽賞 http://www.idemitsu.co.jp/music_prize■第47回サントリー音楽賞に トッパンホール トッパンホールが第47回(2015年度)サントリー音楽賞を受賞した。「サントリー音楽賞」(旧名・鳥井音楽賞)は公益財団法人サントリー芸術財団が1969年の設立以来、わが国における洋楽の振興を目的として、毎年、その前年度においてわが国の洋楽文化の発展に最も顕著な功績のあった個人または団体を顕彰するもの。 トッパンホールは2000年10月、凸版印刷株式会社の創業100年を機にオープン、昨秋開館15周年を迎えた。客席数408、優れた音響特性を有する日本有数の室内楽ホール。作品の知名度にとらわれない積極的なプログラミング、日本の若手の発掘や育成を目指したシリーズ企画の充実、聴衆の幅広い支持の獲得、などが評価された。サントリー芸術財団 http://www.suntory.co.jp/sfa/musicトッパンホールhttp://www.toppanhall.com■第15回佐治敬三賞が決定 第15回(2015年度)佐治敬三賞が「トム・ジョンソン《4音オペラ》日本語版世界初演(2015年3月25日 杉並公会堂(小)ほか)」および、ソプラノ・吉川真澄とギター・佐藤紀雄によるデュオ「DUOうたほぎリサイタル2015ー春夏秋冬ー(2015年12月17日 東京オペラシティ 近江楽堂)」に決定した。 佐治敬三賞は、わが国で実施された音楽を主体とする公演の中から、チャレンジ精神に満ちた企画でかつ公演成果の水準の高いすぐれた公演に贈られるもので、2001年度に公益財団法人サントリー芸術財団により制定された。サントリー芸術財団http://www.suntory.co.jp/sfa/music■佐藤彦大がマリア・カナルス国際コン クールで優勝 スペインのバルセロナで開催された第62回マリア・カナルス国際コンクールのピアノ部門で佐藤彦大(ひろお・28・盛岡市出身)が優勝した。佐藤はまた、グラナドス賞、聴衆賞などの副賞も獲得した。 佐藤は東京音楽大学大学院修了。ベルリン芸術大学で研鑽を積み、現在、モスクワ音楽院に在学中。2006年第1回野島稔・よこすかピアノコンクール第1位、07年第76回日本音楽コンクール第1位、10年第4回仙台国際音楽コンクール第3位、11年第5回サン・ニコラ・ディ・バーリ国際ピアノ・コンクール第1位。 また、桑原志織が第2位に入賞。桑原は東京芸術大学2年在学中。14年第83回日本音楽コンクールピアノ部門第2位。 同コンクールでは過去、菊地裕介(2000年・第46回)、三浦友理枝(2001年・第47回)が優勝している。マリア・カナルス国際コンクールhttp://mariacanals.org■平成27年度 芸術選奨が決定 平成27年度(第66回)芸術選奨の贈賞式が3月15日、東京都内で行われ、音楽部門で児玉宏、評論等部門で長木誠司が文部科学大臣賞を受賞した。 児玉宏は、大阪交響楽団の音楽監督、首席指揮者として、ユニークなプログラミングと演奏内容で日本のオーケストラ界に問題提起を続けてきた。昨年の同団第196回定期演奏会などでのブルックナー交響曲第9番の、際立って充実した解釈が評価された。 長木誠司は、オペラ芸術が20世紀においてどれほど多様な変貌を遂げたかを詳細に論じた著書『オペラの20世紀 夢のまた夢へ』が、世界的に前例のない大著と評価された。 また、ドイツで活躍するソプラノ・中村恵理は、東京・兵庫で行われた「中村恵理 ソプラノ・リサイタル」の成果が評価され、文部科学大臣新人賞を受賞した。
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