eぶらあぼ 2016.5月号
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163コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALとした「パデレフスキ・フレンズ」によるコンサート、著名な演奏家・講師による講演会、シンポジウムなどを開催。(2)交流 SNSを通じた会員相互の活発な意見交換、情報の提供。多彩な執筆陣によるメールマガジンの発行など。(3)若手芸術家の支援 ポーランドのパデレフスキ協会と姉妹提携を結び活動するほか、日本とポーランドの若手芸術家の支援を積極的に実施。「パデレフスキ国際ピアノコンクール」の広報・運営支援。具体的には、2016年に開催される第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール「東京予選」の広報・運営支援、17年春には優勝者コンサートと「パデレフスキ・ウィーク in Japan」を開催する。 大腸がんの治療のため、昨夏から活動を休止していたピアニストの中村は、「身体がむずむずして、弾きたくてしょうがない」と話すなど治療は順調な様子で、予定通り今月30日の東京交響楽団(指揮・飯森範親)との共演から演奏活動を再開、モーツァルトの協奏曲を披露する。第10回パデレフスキ国際ピアノコンクール 日程:2016年11月6日〜20日(応募締切:2016年4月20日)東京予選:7月3日(日)、4日(月)ヤマハ銀座コンサートサロン日本パデレフスキ協会 http://paderewski.jp■山田和樹が東京混声合唱団音楽監督 兼理事長に就任 今年創立60周年を迎える東京混声合唱団(東混)の音楽監督兼理事長に山田和樹が就任する。3月28日に行われた会見で発表された。また、レジデント・アーティストに作曲家の藤倉大、ビジネス・アドバイザーとして石倉洋子(一橋大学名誉教授)、運営アドバイザーに加納民夫(日本オーケストラ連盟参与・元NHK交響楽団常務理事)が就任する。藤倉の任期は3年間。会見には他に東混桂冠指揮者の田中信昭、同指揮者の大谷研二、同コンダクター・イン・レジデンスの水戸博之らが出席した。藤倉はビデオ・メッセージを寄せた。 また、5回にわたって開催する「創立60周年記念連続定期演奏会」、および、柴田南雄の交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」などを演奏する『柴田南雄生誕100年・没後20年記念公演(11/7 サントリーホール)』についても発表された。東混の英語表記をThe Philharmonic Chorus of Tokyoに変更し、ロゴも一新される予定。 田中は、記念の連続定期演奏会について「これまで東混の積み重ねてきた一つひとつの瞬間を切り取って聴いていただきたいと思い企画した」と語った。 山田は「2012年にサントリーホールのサマーフェスティバルでクセナキスのオペラ《オレステイア》を上演しましたが、その演奏で東混の底力を感じました。海外に向けた東混自らの情報発信をこれからも積極的にしていきたい」と意気込みを語った。 藤倉大について山田は「アイディアをたくさんお持ちなので、“新しい東混”を作っていくにあたって、必ずや助けになってくださる」と期待を述べ、あわせて、「『柴田南雄100周年』という企画は私が行わなければならないのでは、というひとつの危機感から行う。東混の200曲以上という膨大な新作初演の再演で、作品に光を当て、アーカイヴなども作りたい。それをしなければ未来はないと考えている」と述べた。 藤倉はメッセージで「石倉さんと一緒にお仕事をすることになり、経済と音楽のコラボレーションで面白いことができそうな気がします。僕にとって、音楽で一番大切なのはコミュニケーションだと思うので、みんなで新しい体験を作っていきたい」と語った。東京混声合唱団 http://toukon1956.com■第26回出光音楽賞の受賞者が決定 出光興産株式会社が、主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置いて新進の音楽家を顕彰してきた「出光音楽賞」の第26回受賞者3名が決定した。受賞者は以下のとおり。(五十音順/年齢は2015年12月31日現在)左より)水戸博之、大谷研二、田中信昭、山田和樹、加納民夫、石倉洋子 Photo:M.Otsuka/Tokyo MDE左より)川瀬賢太郎©Yoshinori Kurosawa、薮田翔一、山根一仁©K.Miura

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