eぶらあぼ 2016.5月号
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162■中村紘子が日本パデレフスキ協会を 設立 2019年に「日本・ポーランド国交100周年」の節目を迎えるにあたり、日本パデレフスキ協会が設立された。会長に細田博之(衆議院議員・自由民主党幹事長代行)が、副会長に中村紘子が就任した。4月4日、ヤマハ銀座コンサートサロンで行われた記者会見で発表された。 イグナツィ・ヤン・パデレフスキ(1860.11.6-19 41.6.29)は、ポーランドを独立に導きポーランド共和国初代首相に就任したピアニスト、作曲家、政治家。そのパデレフスキを讃え1923年に発足したパデレフスキ協会では、3年に1度「パデレフスキ国際ピアノコンクール」を開催している。 今回の日本での協会設立について中村は次のように説明した。「2013年第9回コンクールで副審査委員長として招かれました。その関係から、以前、文藝春秋から出版した『ピアニストという蛮族がいる』のなかでパデレフスキのことを書いたことをパデレフスキ協会のヘンリック・マルテンカ理事長が知って、日本にぜひパデレフスキ協会を立ち上げてくれないかとご依頼があった。その後、入院したりもあり、協会設立について具体的に動くということはなく、チャンスを逸していましたが、細田博之先生に相談したところ、お手伝いしましょうと仰っていただいた。細田先生ほど日本でパデレフスキ協会の会長にふさわしい人はいない、貴重な方。大変理解を示していただいた」 協会では、両国の文化と友好関係を深め、文化芸術の交流の場としてだけでなく、政治と音楽を通じた交流サロンとしての役割を目指し、次の3つの活動を柱に活動する。(1)例会 年2回開催(今年は9月を予定)。若手演奏家を中心■フェスタサマーミューザKAWASAKI  2016が川崎で開催 「音楽のまち・かわさき」の“夏の風物詩”として多くのクラシック・ファンに親しまれている“オーケストラの祭典”『フェスタサマーミューザKAWASAKI』が7月23日(土)〜8月11日(木・祝)までの20日間にわたり開催される。3月30日、会場となるミューザ川崎シンフォニーホールで会見が開かれた。 12年目の今年は、ホスト・オーケストラの東響、新日本フィル、東京フィル、読響、N響、都響、神奈川フィル、日本フィル、東京シティ・フィル、東京ニューシティ管の10団体がそれぞれ趣向を凝らした内容のコンサートを披露。会場はミューザ川崎シンフォニーホールと昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ(7/31,8/7のみ)。 会見の席で、福田市長は「サマーミューザは10のオーケストラをはじめ、市内の洗足学園音楽大学、昭和音楽大学のオーケストラが出演する、川崎の夏を代表する夏の祭典となっている。今年のキャッチコピーは、『最響の夏がやってくる』。音楽愛好家から初心者の方まで楽しんでもらえるプログラムとなっていて、川崎にいらしたお客様に音楽と町の魅力を感じていただけるものと期待している。今年もミューザ川崎のホールアドバイザーが全員出演し、東響のジョナサン・ノット音楽監督も初登場するなど『最響の夏』にふさわしい特別な20日間になると思う」と述べた。また、秋山は、「12回目をむかえて、うち2回は震災により苦しい思いをし、幸いに復活をとげたこのミューザで皆様に楽しみをお届けできるのを非常に嬉しく思う」と語った。フェスタサマーミューザKAWASAKI20167/23(土)〜8/11(木・祝) ミューザ川崎シンフォニーホール 他https://www.kawasaki-sym-hall.jp/festa3月30日の会見から。左より)大野順二(東京交響楽団 専務理事・楽団長)、佐山雅弘(ジャズピアニスト/ミューザ川崎シンフォニーホール・アドバイザー)、福田紀彦(川崎市長)、秋山和慶(指揮者/同ホール チーフアドバイザー)、松居直美(オルガニスト/同ホール・アドバイザー)、吉井實行(日本オーケストラ連盟専務理事) Photo:H.Yamada/Tokyo MDE左)細田博之(会長・衆議院議員) 右)中村紘子 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE

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