eぶらあぼ 2016.4月号
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84椎名雄一郎 3つのオルガンで聴く バッハの世界ルネサンス、バロック、モダン、それぞれの楽器で魅せるバッハ文:寺西 肇日本センチュリー交響楽団 エンジョイ・センチュリーシリーズ ゴジラ音楽祭 in 京都関西でリアル・ゴジラが復活!文:柴田克彦4/17(日)14:30 東京芸術劇場 コンサートホール問 アレグロミュージック03-5216-7131 http://www.allegromusic.co.jp5/2(月)18:00 ロームシアター京都メインホール問 センチュリー・チケットサービス06-6868-0591 http://www.century-orchestra.jp バッハのオルガン作品の全曲に挑む、10年をかけた12回のシリーズを昨年5月に完遂し、知的かつ熱い血の通った演奏で、国際的にも熱い注目を集める名手・椎名雄一郎。昨春に出版した、平易な言葉で“楽器の王”の構造や演奏の秘密を紐解く著書『パイプオルガン入門』(春秋社)も、重版が決定するなど好評だ。全曲演奏の完結を記念して、時代ごとにピッチや調律の異なる3種のオルガンを弾き分けて、佳品を聴き比べるユニークなステージ『バッハの世界』を開く。 全曲演奏の舞台にもなった、東京芸術劇場 コンサートホール。ここに設置されたフランス・ガルニエ社製のオルガンは、筐体を回転させることにより、ルネサンスとバロック、モダンの各オルガンを使い分けることができる、実は世界でも類を見ない画期的な楽器。椎名は「この楽器は、各時代の音楽に合わせて演奏できるようにと製作され 関西でゴジラが蘇る!? ゴジラ生誕60周年と、その音楽を担当した伊福部昭の生誕100周年を記念して、2014年に東京オペラシティで行われた映画『ゴジラ』の演奏会。そのときと同様の公演が、伊福部の没後10年にあたる今年5月、京都で開催される。 これは、デジタルリマスターされた1954年の映画『ゴジラ』を、生のオーケストラ演奏と共に全編上演する画期的なコンサート。一昨年の公演は2週間でチケットが完売。半年後に何とNHKホールで再演されるほどの人気を集めた。今回はそれを、1月にリニューアル・オープンしたばかりのロームシアター京都で再現。上演前には、『キングコング 対 ゴジラ』『怪獣総進撃』など6作で構成された伊福部の「SF交響ファンタジー第3番」の演奏と、平成ゴジラシリーズを手がけた映画監督・大森一樹のトークも行われる。 編曲と指揮は、東京音大で伊福部にました。各楽器を聴いた印象は、同じオルガンとは思えないほど、違っていることでしょう」と話す。 ステージでは、有名な「トッカータとフーガ ニ短調」や「パッサカリア ハ短調」をはじめ、「トリオ・ソナタ第3番」や「幻想曲とフーガ ト短調」、「オルガン小曲集」から「おお人よ、汝の罪の大い師事し、現在は映画・TV・舞台などの音楽から現代音楽まで、幅広いフィールドで活躍する和田薫。演奏は、このところ首席指揮者・飯森範親のもとで充実ぶりが顕著な日本センチュリー響が受け持つ。音楽は、和田が全22曲をフル編成用に完全復活させ、楽譜が欠けた部分は“耳コピ”で起こしたという労作。1曲1曲を映像に合わせて演奏なるを嘆け」など、バッハのオルガン作品のエッセンスとも言うべき名曲を凝縮。「バッハも知っていたルネサンスやバロックの楽器だけでなく、彼にとっては“未知のオルガン”であるモダンの楽器も用いて、新しいバッハのオルガン音楽の世界をお楽しみいただければ」と椎名は語っている。するとなれば、タイミングの取り方がえらく難しく、そこもまたスリリングな見どころとなる。セリフも含めてクリアになった映像を迫力の大画面で観ながら、映画では味わえないオーケストラ音楽の醍醐味を満喫できる、一挙両得の当公演。ゴジラ・ファンも伊福部ファンも、いや映画ファンも音楽ファンも皆集合!モダン・オルガンルネサンス&バロック・オルガン椎名雄一郎日本センチュリー交響楽団 ©S.Yamamoto和田 薫
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