eぶらあぼ 2016.4月号
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77Photo:Yoichiro Nishimura東京・春・音楽祭 ̶東京のオペラの森2016̶ 安田謙一郎 ベートーヴェンを弾く3/21(月・休)15:00、4/11(月)19:00 上野学園 石橋メモリアルホール問 東京・春・音楽祭チケットサービス03-3322-9966 http://www.tokyo-harusai.com安田謙一郎 チェロ・リサイタル5/15(日)14:00 鎌倉教会問 鎌倉教会0467-22-1346CD『コダーイ&カサド:無伴奏チェロ作品集』マイスター・ミュージックMM-3071¥3000+税3/25(金)発売安田謙一郎(チェロ)名匠がたどり着いた深い響きの宇宙文:笹田和人Sony Music Foundation 10代のためのプレミアム・コンサートマキシム・ヴェンゲーロフ ヴァイオリンの極み子どもたちに伝える真の芸術文:笹田和人5/23(月)18:30 文京シビックホール問 Sony Music Foundation 03-5227-5233 http://www.smf.or.jp 国際的なトップ・プレイヤーとして疾走し続け、70歳を越えて、いっそう精力的に活動へ取り組むチェロの安田謙一郎が、自身の師でもあるガスパール・カサドらの作品を紡いだ新アルバム『コダーイ&カサド:無伴奏チェロ作品集』(マイスター・ミュージック)を発表する。また、「東京・春・音楽祭」では、2夜にわたって、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全曲演奏を敢行。巨匠の音楽への熱い思いは、とどまるところを知らない。 新アルバムで、いきなり耳を奪う、コダーイのソナタの深い音色と、迸る感情の波。安田が「あらゆる面で支えて下さった、かけがえのない恩師」と表現するカサドの組曲における、響きの宇宙。 聴く者すべてを魅了する音色と変幻自在な音楽表現で、「100年に1人の天才ヴァイオリニスト」「KING of VIOLIN」と世界中から称賛される、マキシム・ヴェンゲーロフ。そんな名匠が、次世代を担う子供たちを対象に、質の高い音楽をお手頃な価格で提供するSony Music Foundation(ソニー音楽財団)の『10代のためのプレミアム・コンサート』に登場し、「ヴァイオリンの極み」と題して、この日のために用意した特別なプログラムを披露する。 ロシアのシベリア出身。4歳でヴァイオリンを始めてわずか1年半の6歳でベリオの協奏曲を弾いてデビューし、同じ年にはリサイタルを開催。初めての来日は13歳の時。ソリストとして、ワレリー・ゲルギエフ指揮でパガニーニなど3つの名協奏曲を披露し、列島に衝撃を与えた。近年は指揮者としても活躍し、英国国立音楽院などで後進の指導にあたる一方、ユニセフ国さらに、カサドの師でもある、偉大なチェロの先達カザルスの愛奏曲で、安田自ら編曲した「鳥の歌」に込めた、平和への思い。無伴奏だからこそ、より収斂された形で奏者の思いが伝わる。 そして、彼が長年、バッハと並んで対峙して来たのが、ベートーヴェン。今回は、40歳近くも年齢の離れたピアノの俊英・津田裕也をパートナーに、深遠な傑作の森に挑む。まず第1夜ではソナタ第1・4・5番に、ヘンデル「『ユダ・マカベウス』の〈見よ勇者は帰る〉の主題による12の変奏曲」を。さらに、第2夜ではソナタ第2・3番に、「モーツァルト《魔笛》より〈恋を知る男たちは〉の主題による7の変奏曲」と、同じく「〈恋人か女房か〉の主題によ際親善大使を務めるなど、社会貢献活動にも力を注いでいる。 今回のステージはまず、長年にわたって共演を重ね、気心の知れたピアノのヴァグ・パピアンと共に。フランクのヴァイオリン・ソナタをはじめ、デュオの名曲を弾く。さらに、ヴァイオリンの大宮臨太郎ら総勢12人のN響メンバーによる弦楽合奏団を交えて、ブラームス「ハンガリー舞曲第5番」やサン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」などを弾き振りで披露する。たった一晩のうちに、ヴァイオリンの魅力がたっぷりと楽しめる、最高の体験。世界的な名匠から、若いリスナーたちへの心尽くしのプレゼントになるだろう。る12の変奏曲」を組み合わせる。 また、ピアノの井出久美子と共に、5月には鎌倉教会で公演。大正15年創建の堂内に、シューマンやドビュッシーの調べを響かせる。©Rikimaru Hotta

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