eぶらあぼ 2016.4月号
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コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報197「音大生の99%は、基本的な『和声』『対位法』を理解できていない」と説く作曲家である著者が、自身が行っているアナリーゼ講座の一部や、西洋クラシック音楽の分析、歴史的名演奏のCD解説などをまとめ、書籍化。音楽を専門に学ぶ者からクラシック初心者まで、多くのクラシックファンに向けた一冊。クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり!中村洋子 著DU BOOKS ¥2500+税音楽が「記録」され、「その通りに演奏」されるようになった有益さとそれにより失われるようになった両面を、和声法、記譜法などの技法的側面から、宮廷、教会、民衆との関わりまで、さまざまな角度から考察するルネサンス音楽史。関連する楽譜、演奏、およびテキストを収録したCD付。ルネサンスの音楽世界—テキスト、音、図像による新たな体験ベルンハルト・モールバッハ 著井本晌二 訳法政大学出版局 ¥8800+税クラシック新刊情報「この書物はまさに時代の証である」と指揮のロジャー・ノリントンが語るように、本書は1828年(ベルリオーズの作品1)からラヴェル・ドビュッシーを含む1914年頃までのロマン派音楽の演奏の手引きとして大きな助けとなる書。鍵盤、弦、管、声楽各分野で活躍する音楽家らが執筆。ロマン派の音楽歴史的背景と演奏習慣アントニー・バートン 編 角倉一朗 訳音楽之友社 ¥3000+税『永遠の0』の作者で、クラシック好きとしても知られる小説家・百田尚樹の『至高の音楽』続編。「クラシックの本当の名曲は通俗曲にある」と断言する著者が、名曲24曲をセレクトし、“百田流”作品の聴きどころを語る。本書で紹介された楽曲のサンプルCD付。この名曲が凄すぎるクラシック 劇的な旋律百田尚樹 著PHP研究所 ¥1800+税音楽学者である著者は、ホロコーストと音楽の関わりに触れ、ホロコーストをくぐりぬけた“希望のヴァイオリン”の存在を知ったことから、イスラエル・テルアビブのヴァイオリン職人アムノン・ヴァイシュテインらに取材・調査を行った。本書は20世紀前半苦難の時代を生きた楽器とその持ち主たちの物語。希望のヴァイオリンホロコーストを生きぬいた演奏家たちジェイムズ・A・グライムズ 著宇丹貴代実 訳白水社 ¥2800+税2004年から版を重ね、長らく在庫切れとなっていた本書の改訂版が再刊行。外交官でピアニストであった著者による19世紀パリ滞在のピアニストたちとの回顧録を、パリと日本を拠点に活躍するピアニスト、中野真帆子が翻訳。別冊付録として現役ピアニストである中野の視点で補足した注訳資料付き。改訂版 パリのヴィルトゥオーゾたちショパンとリストの時代ヴィルヘルム・フォン・レンツ 著中野真帆子 訳ハンナ ¥1900+税ピアニスト・文筆家である著者が、バッハからメンデルスゾーンまで8人の作曲家のピアノ作品を取りあげ、演奏に必要な技術的、解釈的要素を解説。作曲家の自筆譜の写真や、ピアニストへのインタビューも収録。本書で取りあげた作品を著者自身が演奏したCD付。作曲家たちの風景—楽譜と演奏技法を紐解く—キャロル・モンパーカー 著江上 泉 訳ヤマハミュージックメディア ¥2800+税「音楽を言葉で論じる/理解する」というテーマをもとに、3人の音楽学者が、音楽文化、現代音楽、世界音楽の異なる専門分野で音楽的事象を考察。「音楽とは何か」という基本的視点から「現代日本における音楽の諸相」まで多種多様に論じる。さまざまな読者へ向けた「音楽を考える手引き」。音楽論白石美雪 編著横井雅子・宮澤淳一 著武蔵野美術大学出版局 ¥2700+税
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