eぶらあぼ 2016.3月号
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写真:藤本史昭 取材:東端哲也 構成・文:編集部奥村 愛Ai Okumura/ヴァイオリン桐朋学園大学ソリスト・ディプロマコースで学ぶ。日本音楽コンクール第2位他受賞多数。各地でのリサイタルや、国内外のオーケストラと多数共演。親子向けコンサートも積極的に展開。桐朋学園芸術短大非常勤講師。佐藤製薬のトータルスキンケアブランド「エクセルーラ」のイメージキャラクター。奥村:新倉さんの曲は「キットカット」と紅茶、斎藤さんの曲は「キットカット」とウィスキーを一緒に味わうイメージかな。斎藤:なるほど。それはそれぞれ合いそうな気がしますね。「キットカット」の思い出話Q:「キットカット」と何かを組み合わせて食べる、イメージが出ましたが、新倉さん、実際に「キットカット ショコラトリー」と通常の「キットカット」を食べ比べていかがでしたか?新倉:「キットカット」は、子供ころからの馴染みがありますし、受験の時の「お守り」のイメージもありますね。私は音楽仲間の練習の休憩時間に仲間と分け合って食べた思い出があります。「キットカット ショコラトリー」を食べて感じたのは味が上質で凄く深みがあること。それは私がクラシック音楽から感じていることと同じ。キットカットもクラシック音楽も重ねてきた歴史の重みがあるので、それを後生に伝える責任があるのではないでしょうか。Q:斎藤さん、「キットカット」にまつわるエピソードなどありますか?斎藤:昔から「キットカット」は好きでしたね。小さい頃、あまりにも強く握りしめてしまい、手の中で溶けちゃったことがあります(笑)。Q:奥村さんは、ご自身のお子さんに「キットカット ショコラトリー」を食べさせたいと思いますか?奥村:「キットカット ショコラトリー」は味の複雑さや、ちょっとビターなところなど“大人”のキットカットだと思います。ちょっと子どもたちにはまだ早いと感じますね。本物の贅沢と本物の音楽Q:この商品を監修したパティシエの高木シェフは、「世の中の女性にチョコレートを通じ“本物の贅沢”を提供し、幸せにしたい」という想いで、上質な原材料を使って大人の「キットカット」を完成させたそうです。この“想い”と音楽とに何か関連性はありそうですか?奥村:贅沢なものは心の豊かさや余裕と深く関係しているのではないでしょうか。東日本大震災の時に思ったのですが、ある程度心にゆとりがないと音楽も楽しめない。それに、食べる人にとって味の印象は違いますし、紅茶やお酒など組み合わせるものによっても味は変わってきます。音楽も聴きてがどのように聴くかによって、変わってきます。たとえコンサートで、目をつぶっていようが、半分寝ていようが、本人が楽しむことができれば、それがその人にとっての“本物の音楽”なのではないでしょうか?Q:奥村さんがおっしゃられた“本物の音楽”について斎藤さん、新倉さんはどのような考えをお持ちですか?斎藤:本物の音楽についてですが、何が偽物か本物か考えた事はありません。少なくとも僕はオリジナルを作曲し、ここにしかない音楽を創ってます。僕は古い音楽を演奏する活動もしてますが、オリジナルの曲も弾いています。自作の曲も今演奏されてるクラシック音楽のように100年後200年後にその時代の音楽家が演奏し、人々が楽しんでくれたら、嬉しいですね。音楽はチョコレートと同じで人を幸せにするものでありたいと思っています。新倉:演奏者として、自分の弾いた音楽に責任を持つことが重要です。演奏にどれだけ心を込められるか、それが“本物の音楽”であり、私たちが高木シェフが創り上げた「キットカット ショコラトリー」を食べた時に感じるものと同じです。どうやったら聴く人、食べる人に楽しんでいただけるか。音楽もチョコレートも同じです。ベストを尽くすことが“本物”に繋がってくると思います。

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