eぶらあぼ 2016.3月号
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204「ホルンで、ここまで吹けるのか」。超絶技巧と美音で聴衆を驚かせ、昨年はN響首席奏者に就任して更なる注目を浴びた福川伸陽。ピアノの三浦友理枝を伴い、ヤマハの新鋭カスタムホルンYHR-871Dを駆ってのリサイタルに臨む。ローゼンブラット「カルメン幻想曲」やカサド「愛の言葉」などの名曲に、鈴木優人や川島素晴が福川のために書いた楽曲など、野心的なプロ。話題の名手が、自身の“いま”を表現し尽くす。ソリストとして国際的な演奏活動を展開するピアノの小森谷泉と、読売日本交響楽団コンサートマスターを務める小森谷巧が紡ぎ上げる“兄弟の音宇宙”。ヴァイオリン小杉芳之、ヴィオラ佐々木亮、チェロ古川展生と錚々たる名手たちが加わっての、シューマンの名五重奏曲を核に。ピアノ四重奏曲第1番やヴァイオリン・ソナタ第28番、泉のソロによる幻想曲ニ短調とモーツァルトの佳品も、じっくりと愉しめる。わが国を代表するヴァイオリニスト、徳永二男のナビゲートによる好評のシリーズ「楽器の謎!」。その第8回は「マリンバ」をテーマに、パリ国際マリンバコンクール優勝など実績を重ねた名手、塚越慎子を迎えて。安倍圭子「わらべ歌による譚章」などこの楽器のためのオリジナル作品から、ピアソラ「リベルタンゴ」など耳なじみある旋律まで、多彩な楽曲に楽しいトークを交えて、マリンバの魅力を掘り下げる。近年は、特に演奏の機会に恵まれない佳品を質の高い演奏で届けて好評の「アンサンブル de ヨコハマ」。今回は、フルートの佐久間由美子やオーボエの蠣崎耕三らを揃えての木管五重奏が軸に。ホルン山岸博の妙技が光る、20世紀ドイツのブルーメルの作品をはじめ、イベール「3つの小品」やミヨー「ルネ王の暖炉」を。さらに、ヴァイオリン斉藤和久ら弦楽器陣を交えて、ジュスマイヤーの五重奏曲なども披露される。佐々木崇は東京芸大・同大学院に学び、数々の登竜門で実績を重ねた実力派ピアニスト。「シューマンの初期ピアノ曲のモットー」をテーマに博士号を取得、母校で講師として後進の指導にも力を注ぐ。今回のリサイタルは、シューマンが核。「クライスレリアーナ」と「色とりどりの小品」に、ベートーヴェンのソナタ「悲愴」、ショパン「《ドン・ジョヴァンニ》の主題による変奏曲」を配した独創的なプロで挑む。時代やジャンルを超えたレパートリーを自在に採り上げ、独自の世界の構築を目指す「アンサンブル・ノマド」。ドイツ語文化圏の街に焦点を当てるシリーズ第3弾は、スイス・ルツェルンがテーマに。同地を拠点とするヴァイオリニストで作曲家のヘレナ・ヴィンケルマンを迎えて、彼女の新作の世界初演からワーグナー「ジークフリート牧歌」、民俗音楽まで、湖畔の街が育んだ豊かなサウンドを、多層的に紹介する。月の3ヤマハカスタムホルン YHR-871D発売記念福川伸陽(ホルン)アンサンブル dドゥe ヨコハマ 定期Ⅲ木管五重奏と弦トリオによる“とっておきの室内楽”徳永二男が案内する「楽器の謎!8 マリンバ」徳永二男(ヴァイオリン)&塚越慎子(マリンバ)アンサンブル・ノマド 第55回定期ドイツ語文化圏 Vol.3 ルツェルンから佐々木 崇(ピアノ)小森谷 泉 × 小森谷 巧「兄弟の音宇宙」 最高の仲間を迎えて3/2(水)19:00ヤマハホール3/13(日)19:00横浜みなとみらいホール(小)3/12(土)14:00たましんRISURUホール(立川市市民会館)(小)3/4(金)19:00東京オペラシティ リサイタルホール3/15(火)19:00東京文化会館(小)3/13(日)14:00紀尾井ホール文:笹田和人小森谷 泉小森谷 巧徳永二男 ©K.Miura塚越慎子 ©Shingo Azumaya佐久間由美子蠣崎耕三
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