eぶらあぼ 2016.3月号
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192新潟を拠点とし、日本唯一の劇場専属舞踊団として活動する、演出振付家・金森穣率いる「Noism」。その舞台を10年間にわたって写真家・篠山紀信が撮影した。192ページにわたって篠山独自の目線で切りとった彼らの全てが濃縮された1冊。未公開写真や「舞踊と写真の奇跡の時間」と題した金森と篠山の対談も併せて収録。JO KANAMORI / NOISM by KISHIN篠山紀信 写真パイ インターナショナル ¥4300+税ギタリスト・シンガーソングライターとして活動し、現在は教鞭をとりながら演奏活動を行う著者が、「1960年代以後の実験音楽や前衛音楽の聴き手の理解がいかに録音によって変わったのか」を、ケージら実験音楽の巨匠たちの作品や実際の録音物から考察。録音がさまざまな音楽への接近に果たす役割と同時に、「録音することの不可能性」も明確化する。レコードは風景をだいなしにするジョン・ケージと録音物たちデイヴィッド・グラブス 著若尾 裕 柳沢英輔 訳フィルムアート社 ¥2800+税ヨーロッパ音楽社会史に造詣が深い著者が、主に1750年から1875年にかけてパリ・ロンドン・ウィーン・ライプツィヒで行われた演奏会のプログラムを中心に分析。さまざまな二次史料とあわせ、分化していく人々の音楽の興味や演奏会の変化について考察。当時のプログラムなど図版を多数収録。音楽テイストの大転換ハイドンからブラームスまでの演奏会プログラムウィリアム・ウェーバー 著松田 健 訳法政大学出版局 ¥6800+税「愛犬たちがいなければリヒャルト・ワーグナーはリヒャルト・ワーグナーたりえなかった」。ワーグナーが共に過ごした愛犬たちの視線に寄り添いながら、リガから夜逃げをし《リエンツィ》を作曲した時代からバイロイト祝祭劇場の設立まで、激動の時代を記し、手紙や覚え書き、自伝、研究書などをもとに、ワーグナーの生涯を語る、ユーモラスな物語的評伝。愛犬たちが見たリヒャルト・ワーグナーケルスティン・デッカー 著小山田 豊 訳白水社 ¥2900+税ホルンは教えられるものではない。習い覚えるものである。ベルリン・フィルのホルン奏者であり、世界各国の若手音楽家の育成に尽力してきた著者によるアンチ・メソッド演奏論。従来の因習的な指導法、演奏法、人間関係にまでアンチテーゼを投げかけ、自身の経験に基づいた独自のアプローチを語る。自分の音で奏でよう!ベルリン・フィルのホルン奏者が語る異端のアンチ・メソッド演奏論ファーガス・マクウィリアム 著中島大之 監修 岩井木綿子 訳ヤマハミュージックメディア ¥2700+税熊川哲也が主宰するK-BALLETが監修した、クラシック・バレエ初心者に向けた入門書。初心者のよくある悩みに添って、一つひとつの動きや体の使い方を、写真付で丁寧に解説。32種類のステップ、15種類のストレッチ解説のほか、バレエの基礎知識としてバレエの歴史、バレエ鑑賞、バレエ用語集、コラムなども掲載。これ1冊できちんとわかるクラシック・バレエ入門K-BALLET 監修マイナビ出版 ¥1620+税LP全盛期の真っ只中である1975年から、7年にわたって雑誌『LP手帖』に連載された評論を全文書籍化。数多のレコードを聴き込み、弦楽四重奏曲の歴史を、その源流からベートーヴェン、シューベルトに至るまで克明にたどる。「追補」として、長年蓄積された著者の貴重な知識と体験を、新たに書き下ろし。レコードによる弦楽四重奏曲の歴史 上下巻幸松 肇 著DU BOOKS 各¥3200+税戦後日本の合唱界において代表的作曲家の一人であり、日本のカトリック教会における典礼聖歌の作曲家としても重要な働きをした髙田三郎。その業績と歌い継がれる合唱作品の魅力を紹介し、典礼聖歌と合唱作品「水のいのち」「心の四季」の研究、髙田作品を愛する演奏家たちの記録など、多くの資料をまとめた。髙田三郎 祈りの音楽典礼聖歌と二大合唱作品の研究佐野智子 編著音楽之友社 ¥3500+税

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