eぶらあぼ 2016.3月号
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174■NHK交響楽団が90周年記念事業を 発表 今年で90周年を迎えたNHK交響楽団が記念事業として特別企画を行うと発表した。9月8日は特別演奏会で首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィがマーラーの交響曲第8番「一千人の交響曲」を、12月9日、11日の第1851回定期はシャルル・デュトワがビゼー《カルメン》(全4幕・演奏会形式)を、12月21日からの『第9』演奏会は、ヘルベルト・ブロムシュテットが指揮する。ヤルヴィは、10月6日サントリーホールでの『サントリーホール30周年&N響90周年特別公演』でマーラーの交響曲第3番も指揮する。 2月8日に行われた記者会見でパーヴォ・ヤルヴィは「NHK交響楽団とはこれまでの共演を通じて、お互いの距離を縮めて、一段とよい関係を築くことができている。最初の段階からとてもすばらしいオーケストラだと感じていたが、有機的な結びつきが生まれてきた。オーケストラもなにが私にとって大切で、なにがそうではないのかといった理解を深めている。特別演奏会ではマーラーの交響曲第8番と第3番を演奏するが、マーラーとブルックナーの作品は継続的にとりあげていきたい。N響では個々のプレイヤーがお互いの音を聴きあうような室内楽的なアンサンブルを目指したいと思う」と語った。NHK交響楽団http://www.nhkso.or.jp■「大阪4大オーケストラの響演」を 4月に開催 フェスティバルホールで4月24日、第54回大阪国際フェスティバル 2016(朝日新聞文化財団、朝日新会見でのパーヴォ・ヤルヴィ・NHK交響楽団首席指揮者 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE■新国立劇場が2016/17シーズンライン ナップを発表 新国立劇場が1月15日、2016/2017シーズンラインナップ説明会を開き、次シーズンの演目を発表した。うちオペラ公演では、3つの新制作(《ワルキューレ》《ルチア》《ジークフリート》)を含む9作品の上演が予定されている。全体の公演数は今シーズン同様45回を維持しているが、上演作品は10作品から9作品に減少した。 3シーズン目を迎える飯守泰次郎オペラ芸術監督は説明会で、これまでの2年間を振り返りそのラインアップを「第1シーズンは『オーソドックス』、第2シーズンは『バラエティ』」になぞらえ、「第3シーズンは重厚なワーグナー2作品にイタリアのベルカント・オペラを並べた『コントラスト』を鮮明にさせたもの」と強調。特に自主制作となる《ルチア》については「この作品は“ベルカントの歌姫”の存在なくしては上演不可能。偶然にもベルカントの新女王と評されるペレチャッコを迎えることができたことは幸運」と喜びを口にし、「有名な"狂乱の場"のアリアでは、オリジナル通りのグラスハーモニカで演奏」することも明らかにした。 また、《ワルキューレ》を東京フィル、《ジークフリート》を東響が演奏することについて飯守監督は「オーケストラにおいてもよりキャラクターを強く出したいという思いがある」と述べ、2017/18シーズンに予定されている《神々の黄昏》では読響を起用する考えを示した。実現すると読響が初めて新国立劇場のピットに入ることになる。 「高校生のためのオペラ鑑賞教室」も引き続き行われ、新国立劇場で《夕鶴》が6回、関西公演は会場をロームシアター京都に移し、《フィガロの結婚》を2回上演する。新国立劇場 http://www.nntt.jac.go.jp/opera飯守泰次郎・オペラ芸術監督 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE
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