eぶらあぼ 2016.2月号
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383/4(金)18:30 日経ホール問 日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 http://www.nikkei-hall.com第446回 日経ミューズサロン エイドリアン・ラ・マルカ(ヴィオラ)フランスから、ヴィオラの新鋭が登場!文:笹田和人 この俊英が、ヴィオラの未来を変えてしまうかも。変幻自在な表現力を武器に、楽器の限界へと挑戦し続け、世界中の聴衆を驚かせているフランスのヴィオリスト、エイドリアン・ラ・マルカ。日経ミューズサロンのステージに登場し、多彩な作品からヴィオラの魅力を知らしめる。パリのコンセルヴァトワールに学んで3年目に、小澤征爾のミュージック・アカデミーに招待され、小澤や今井信子の薫陶を受けたラ・マルカ。全ての楽器を対象とするアバンセーヌ・コンクールでは、ヴィオリストとして初めて優勝、シフら巨匠とも共演を重ねた。 今回のリサイタルは、ショパン国際コンクールで4位入賞を果たしたピアノの山本貴志が共演。20世紀イギリスの女性ヴィオリスト、レベッカ・クラークの手になるソナタやシューベルト「アルペジオーネ・ソナタ」、ブリッジ「アレグロ・アパッショナート」「沈思せる人」、プロコフィエフ「ロメオとジュリエット」からの名旋律のほか、加藤昌則による新作の披露も行われる。モーニングコンサート 2/10(水)11:00 東京文化会館(小)ワークショップ 2/11(木・祝)、2/12(金) 東京芸術劇場 シンフォニースペース、2/13(土) 東京文化会館(小)問 東京文化会館チケットサービス03-5685-0650 http://www.t-bunka.jp東京文化会館 モーニングコンサート Vol.92 玉木 優(トロンボーン)真冬に心温まる音楽を聴かせたい文:笹田和人 東京音楽コンクール入賞者の瑞々しい演奏を届けている、東京文化会館のシリーズ「モーニングコンサート」。今回は第8回金管部門で第2位となった、トロンボーンの玉木優が登場する。京都市立芸大からスイス・ベルン芸大に学び、米ミシシッピ響や東京佼成ウインドオーケストラを経て、現在は南デンマーク・フィルの副首席奏者を務める玉木。ピアノの高良仁美とのステージは、ヨルゲンセンの組曲やグレンダール、ラーションの協奏曲など、北欧の作曲家による佳品を中心に。ガーシュウィン「サマータイム」など耳慣れた旋律やトークも交えて披露。「デンマークには“ヒュッゲ”(温かく心地いい雰囲気)という言葉があります。日本語では“ほっこり”と言い換えられましょうか。そんな心温まる演奏会にしたい」と語る。また、後進の指導にも力を注ぐ玉木は、ステージ翌日から3日間にわたり、高校生以上を対象としたワークショップも開催。受講生募集はすでに締め切ったが、当日の聴講の申し込みはまだ間に合う。2/6(土)14:00 かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール問 かつしかシンフォニーヒルズ03-5670-2233 http://www.k-mil.gr.jpオーケストラ・サウンドと楽しむ ヴァイオリン珠玉の名曲選 前橋汀子(ヴァイオリン) 傑作・名曲のオンパレード!文:宮本 明前橋汀子©篠山紀信 珠玉のヴァイオリン名曲選をオーケストラとともに楽しむコンサート。名曲コンサートは数多いが、これでもかとばかりに誰もが耳にしたことのある名曲かつ有名曲を揃え、しかもゴージャスなオーケストラ・サウンドで聴くことのできるコンサートは貴重だ。しかもそれが、活動50年を超えてなお第一線で活躍を続けるヴァイオリニストの前橋汀子のソロ、サポート能力にも長けた東京フィルハーモニー交響楽団(指揮は円光寺雅彦)の共演なのだから満足必至。 プログラムは、メンデルスゾーン「ヴァイオリン協奏曲」、エルガー「愛の挨拶」、モンティ「チャールダーシュ」、マスネ「タイスの瞑想曲」、サン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」、そしてサラサーテ「ツィゴイネルワイゼン」など、まさにヴァイオリンの傑作・名作のオンパレード。肩の力を抜いて楽しみたい。

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