eぶらあぼ 2016.1月号
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39◆ロームシアター京都の施設概要については、WEBぶらあぼでさらに詳しい特集を掲載しています。http://ebravo.jp/rohmtheatrekyoto東京音大・京都芸大による吹奏楽の祭典 in KYOTO! 2016.7/10(日) メインホール指揮:広上淳一 増井信貴吹奏楽:京都市立芸術大学 東京音楽大学ロームシアター京都セレクション(仮称)2016.9/24(土) サウスホール ピアノ:寒川晶子 他マリインスキー・オペラ《エフゲニー・オネーギン》2016.10/8(土) メインホール指揮:ワレリー・ゲルギエフ 演出:アレクセイ・ステパニュク管弦楽:マリインスキー歌劇場管弦楽団2016.1/23(土)発売新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演《フィガロの結婚》全4幕 (イタリア語上演/字幕付)2016.10/26(水)、10/28(金)各日13:00 メインホール指揮:広上淳一 演出:アンドレアス・ホモキ合唱:新国立劇場合唱団 管弦楽:京都市交響楽団公益財団法人京都市芸術文化協会創立35周年記念事業深川秀夫版「白鳥の湖」全幕公演2016.11/20(日)15:00 メインホール演出・振付:深川秀夫 指揮:園田隆一郎管弦楽:京都市交響楽団各公演の詳細は右記公式サイトを参照ください。(一部完売公演あり) 問 ロームシアター京都075-771-6051 http://rohmtheatrekyoto.jpと名付けられた、京都市美術館別館とパークプラザの間の広場は、野外イベントが可能な憩いの場として活用される。また二条通から冷泉通まで通り抜けが可能な共通ロビー「プロムナード」には、総合案内やチケット販売のほか、岡崎地域を中心とした文化芸術に関する情報案内も行う。 オープニング事業でまず注目されるのは、開館記念公演・記念式典(1/10)の翌日に上演される、ロームシアター京都プロデュース・オペラ《フィデリオ》(セミステージ形式、1/11)。京都を拠点に活動する劇団「地点」の演出家・三浦基と指揮者・下野竜也のタッグで開館を祝う。演奏は京都市交響楽団(京響)、京響コーラス、京都市少年合唱団。劇団「地点」の俳優が語りを務め、木下美穂子、小森輝彦ら東京二期会の歌手陣に、関西を代表するソプラノの石橋栄実が華を添える。(ぶらあぼ2015.12月号P.36参照) 2月には、小澤征爾音楽塾がJ.シュトラウスⅡの喜歌劇《こうもり》を上演する(2/18,2/20)。主役のアイゼンシュタイン役はウィーン国立歌劇場やザルツブルク音楽祭など第一線で活躍するアドリアン・エレート。エレートは11、15年に新国立劇場でも同役を歌い高い評価を得ているから期待は大きい。また、台詞役のフロッシュに俳優の笹野高史を起用することでも話題だ。オットー・シェンクとメトロポリタン歌劇場のオリジナル・プロダクションを使った重厚で華麗な舞台となる。指揮は音楽監督の小澤征爾と、ドイツ・ハノーファー州立歌劇場専属指揮者の村上寿昭が振り分ける(P.34参照)。 本格的なオペラ上演を可能とした同劇場の機能をフルに発揮しそうなのが、10月のマリインスキー・オペラ《エフゲニー・オネーギン》(10/8)。ロシアを代表するオペラハウスであるマリインスキー劇場の初めての京都公演は、同劇場音楽監督・総裁のワレリー・ゲルギエフが「《オネーギン》の理想的なプロダクション」と自負する自信作を自らの指揮で。14年プレミエのアレクセイ・ステパニュクによる演出は、“叙情的情景”と呼ばれる本作品を美しく描き出し、いくつもの《オネーギン》が舞台に掛かるロシアにあって「これだけはいつも満席」という人気作だ。 16年に創立60周年を迎える京響は、京響クロスオーバー(4/29)でエンターテインメントオーケストラとしても始動する。本公演は、世界最高峰の自然ドキュメンタリー番組『フローズンプラネット(NHKとBBCの大型国際共同制作シリーズ)』とのコラボレーションで、大スクリーンに映し出された壮大な映像とフルオーケストラの両方が楽しめる。 7月に開催される「東京音大・京都芸大による吹奏楽の祭典 in KYOTO!」(7/10)は、精緻なアンサンブルに彩られた雄大な響きに、愛好家のみならず吹奏楽関係者からも称賛の声が湧き上がっている京都市立芸術大学の吹奏楽が、13年から大学間交流の取り組みの一つとして、吹奏楽交流演奏会を開催している東京音楽大学をゲストに招いてのブラスの祭典。指揮は京響常任指揮者の広上淳一ら。 9月にはサウスホールで、京都で生まれ育った気鋭の若手ピアニスト・寒川晶子によるコンサートが開かれる(9/24)。C(ド)音のみに特殊調律したピアノを使用した演奏は、独自の視点でプログラムを選曲・企画する寒川ならではの企画。 このほか、公益財団法人ローム ミュージック ファンデーションが支援し、新国立劇場が平成10年度から毎年、通常シーズン公演と全く同一のレパートリー・プロダクションを提供し続けている「新国立劇場 高校生のためのオペラ鑑賞教室 関西公演」が京都に会場を移して、10月に開催される(10/26,10/28)。プロデュース・オペラ《フィデリオ》で始まるオープニング事業ワレリー・ゲルギエフ©Alexander Shapunov小澤征爾©Shintaro Shiratori下野竜也 広上淳一 ©K.Miura寒川晶子©Maki Taguchi三浦基本格的なオペラを上演京都に根ざした多彩な企画

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