eぶらあぼ 2016.1月号
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197コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報いざ、弦の志士たちが開け放つ、迷宮への扉へ。映画音楽の巨匠フランコ・マンニーノの「エニグマ」(1969)と、20世紀イタリアの名匠アルフレード・カゼッラの「5つの小品」(1920)を大枠に、ヴェルディとボッケリーニ、2つの滋味あふれる弦楽四重奏曲を挟み込むという、モルゴーアらしい先鋭的なプログラム。とにかく、熱い弦楽四重奏を聴かせたい。そんな男たちの覇気溢れるステージが幕を開ける。山本悠加と彩加の姉妹が、2009年に当時の留学先だったウィーンで結成したピアノデュオ「Duo Yamamoto」。各国のコンクールで優勝や入賞を重ねる一方、欧米でのステージも高い評価を受けている。今回は、ラフマニノフが4手連弾へ編曲したチャイコフスキー「眠れる森の美女」組曲や、アメリカ現代の作曲家ジェフスキーが機械音を音楽へと昇華した「ウィンスボロ紡績工場のブルース」などを披露する。日本古来の横笛である龍笛、能管、篠笛と3種の楽器を使い、独奏楽器としての立ち位置を確立、新作委嘱で100曲以上のレパートリーを構築した赤尾三千子。1990年に大岡信の原作に基づき、赤尾が構成・台本・編曲を手掛け、松下功へ委嘱した「水炎伝説」の再演は、輝きを増した赤尾の横笛、指揮の井上道義、ヴァイオリンの澤和樹らによるアンサンブル・レジェンド、永曽重光らの打楽器で、新たな命を得る。桐朋学園大から同研究科に学び、国際的な活躍を続ける稲島早織。そして、桐朋学園大からプラハ音楽院に学び、カメラマンとしても活躍する多才の大石真裕。2人の俊英ピアニストによる気鋭のデュオが対峙したのは、スメタナの連作交響詩「わが祖国」を、作曲者自身が編曲したピアノ連弾版。成立の背景の解説を交えつつ、全6曲を披露する。同曲を収録したデビュー盤の発売記念公演でもある。モダンとオリジナル、双方の楽器を巧みに弾き分け、古典四重奏団やアンサンブル音楽三昧のヴァイオリン奏者を務める一方、ソリストとしても高い評価を受ける川原千真。まるで彼女に弾かれるのを待っていたかのように、数百年もイタリア・ジェノヴァの農家の屋根裏で眠っていたバロック・ヴァイオリンをパートナーに、2日間にわたって各3曲ずつ、バッハの無伴奏パルティータとソナタ全曲へ挑む。横笛赤尾三千子の世界水炎伝説コア・アプラウス 2016 新春コンサートケルビーニ:荘厳ミサ曲第2番『Má Vlast』デビューCD発売記念コンサート稲島早織(ピアノ)&大石真裕(ピアノ)川原千真(バロック・ヴァイオリン)J.S.バッハ:無伴奏ソナタとパルティータ全曲演奏会モルゴーア・クァルテット第43回定期Duo Yamamoto(ピアノデュオ)1/30(土)19:00、1/31(日)14:00川口総合文化センター リリア 音楽ホール1/24(日)14:00 杉並公会堂1/23(土)14:00 内幸町ホール1/30(土)19:00、2/21(日)14:30 近江楽堂1/25(月)19:00 東京文化会館(小)1/23(土)19:00 横浜みなとみらいホール(小)井上道義赤尾三千子砂川稔は1954年にオペラ・デビューを果たし、ウィーン留学を経て、帰国後はリリック・テノールとして活躍。指揮者に転向してからも高く評価されている。自身が設立し、指導に力を注ぐ混声合唱団コア・アプラウスを振り、ケルビーニ「荘厳ミサ曲第2番」に挑む。サノンフィルハーモニック管弦楽団がバックアップ。稲見里恵(ソプラノ)、牧野真由美(アルト)、柾木和敬(テノール)、牧野正人(バス)と実力派が顔を揃える。砂川 稔

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