eぶらあぼ 2016.1月号
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169コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■パシフィック・ミュージック・フェスティ バル2016の開催概要を発表 2016年7月16日〜8月9日に開催される世界的な教育音楽祭、パシフィック・ミュージック・フェスティバル(PMF)の開催概要が発表された。 芸術監督は、昨年に引き続きワレリー・ゲルギエフが務め、首席指揮者には、PMFの創設者であるレナード・バーンスタインに学んだジョン・アクセルロッドが就任する。 会期中は、札幌コンサートホールKitaraでの「PMFオーケストラ演奏会」や、札幌芸術の森で開催される「ピクニックコンサート」、カーネギーホールの教育プログラムをもとに開発した小学生向けの特別音楽教育プログラム「PMF2016 リンクアップ・コンサート」などが開催される。 PMFオーケストラのコンサート・ツアーは千歳(8/4)、函館(8/8)、東京・サントリーホール(8/9)で行われ、ゲルギエフ指揮で、メンデルスゾーンの交響曲第4番「イタリア」とショスタコーヴィチの交響曲第8番を披露する。 また、昨年に引き続き「オーケストラ・アカデミー」に加え、「コンダクティング・アカデミー(指揮)」と「ヴォーカル・アカデミー(声楽)」を設置。「コンダクティング・アカデミー」ではジョン・アクセルロッドが指導、「ヴォーカル・アカデミー」ではソプラノ歌手ガブリエラ・トゥッチが指導をする。各アカデミーのオーディションの締切は、16年1月14日(日本時間正午)。パシフィック・ミュージック・フェスティバルhttp://www.pmf.or.jp■都響が50周年記念ヨーロッパ・ツアー を敢行 2015年に創立50周年を迎えた東京都交響楽団が、15年11月13日から23日、音楽監督・大野和士のもと記念事業としてヨーロッパ・ツアーを行なった。長期海外ツアーは1991年のアメリカ・ツアー以来24年ぶり。 今回は、ストックホルム、アムステルダム、ルクセンブルク、ベルリン、エッセン、ウィーンの計5ヵ国6都市を訪問。ソリストにワディム・レーピン(ヴァイオリン)、スティーヴン・オズボーン(ピアノ)らを迎え、50周年記念委嘱作品である細川俊夫「嵐のあとに—2人のソプラノとオーケストラのための」(欧州初演・ルクセンブルク)をはじめ、ドビュッシー「海」、チャイコフスキーの交響曲第4番、ラヴェル「スペイン狂詩曲」、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番、ラヴェルのピアノ協奏曲を演奏した。 現地新聞評では、「一方ではアメリカのオーケストラの持つ明るい透明性を放ち、他方では優れたヨーロッパの伝統に見られるたっぷりとした弦の音を持っている。この上なく美しい色彩のラヴェル」(ヴェストドイチェ・アルゲマイネ紙)「卓越した指揮者が正しく、綿密にリードする、良く統率され、しっかりした集中力で色彩豊かに響くオーケストラ」(クローネン・ツァイトゥング紙、ウィーン)などと報じられた。東京都交響楽団 http://www.tmso.or.jp■小澤征爾に第38回「ケネディ・センター 名誉賞」 芸術分野で米国の文化に大きな功績を残した人に贈られる第38回「ケネディ・センター名誉賞」の祝賀式が12月6日ワシントンで行われ、小澤征爾が出席した。1978年の賞創設以来、日本人の選出は初めて。(ぶらあぼ2015.9月号 P.161参照)ケネディ・センター http://www.kennedy-center.org■アーノンクールが突然の引退表明 古楽演奏の先駆けとなった「ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス」を旗揚げした世界的指揮者のニコラウス・アーノンクールが2015年12月5日、突然引退を表明した。86歳の誕生日を前に、この日ウィーン楽友協会で同団を指揮する予定だったがキャンセル、同公演のプログラムに挟み込まれた自筆メッセージで意向を明らかにした。ニコラウス・アーノンクールHPhttp://www.harnoncourt.infoメダルを授与される小澤征爾Photo:Scott Suchman/The Kennedy Center ウィーンでの演奏会から ©掘田力丸引退を明らかにした自筆メッセージ

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