eぶらあぼ 2015.12月号
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67日経ミューズサロン クリスマス&ニューイヤーコンサート魅力的な歌声で迎える年末年始文:笹田和人Hakuju Hall 第111&112回 スーパー・リクライニング・コンサートピアソラとシューマンをリラックスして愉しむ文:渡辺謙太郎第443回 ボーカデミア クリスマス・コンサート 12/4(金)18:30第444回 ハンガリー国立ブダペストオペレッタ劇場専属歌手によるニューイヤーコンサート 2016.1/7(木)18:30日経ホール問 日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 http://www.nikkei-hall.com第111回 タンゴ・リサイタル 2016.1/15(金)15:00 19:30第112回 エーテルトリオ・リサイタル 2016.2/26(金)15:00 19:30Hakuju Hall問 Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 https://www.hakujuhall.jp ここでしか味わえぬ、特別な時間がある。都心の演奏空間で、第一線のアーティストによる質の高い演奏が楽しめる日経ミューズサロン。年末年始には、“特別な中にも特別”なトップ・アーティストが相次いで登場する。 まずはクリスマス。ロシア国立モスクワ・アカデミー合唱団の精鋭12人による、声楽アンサンブル「ボーカデミア」が歌声を響かせる。世界の檜舞台で活躍するスターを数多く輩出してきた同アカデミー。「ボーカデミア」は2003年4月に組織され、卓越した技巧と音楽性で、聴衆を魅了している。ステージでは、「カリンカ」などロシア民謡をはじめ、「スタンド・バイ・ミー」など Hakuju Hallの「スーパー・リクライニング・コンサート」は、文字どおり、全席がリクライニング席のコンサート。リラックスした姿勢で美しい音楽に浸ることができる人気シリーズだ。 年明けの第111回は、艶やかなタンゴ・リサイタル。小松亮太の愛弟子で、バンドネオン界期待の俊才・北村聡らによるクァルテット編成による演奏だ。鈴木慶子(ヴァイオリン)、加畑嶺(ピアノ)、田中伸司(コントラバス)とともに、タンゴの革命児・ピアソラの世界を瑞々しくしなやかに描き出す。大海を躍動的に泳ぐ鮫の姿を描いた「鮫」や、チェロの巨匠ロストロポーヴィチの委嘱で書かれた「ル・グラン・タンゴ」など、聴き応えのある佳曲が選ばれているのも魅力だ。 2月の第112回は、新鋭エーテルトリオによるオール・シューマン・プログラム。メンバーは、大江馨(ヴァイオリン)、笹沼樹(チェロ)、江沢茂敏(ピアノ)。大江は日本音楽コンクールを始めとした国内ポップス、映画『アナと雪の女王』から「レット・イット・ゴー~ありのままで」など映画音楽まで、幅広いレパートリーを美しいハーモニーで届けてくれる。 そして、新年には、ハンガリー国立ブダペストオペレッタ劇場の専属歌手たちが登場。ハンガリー最古のオペレッタ劇場で、ウィーンにも劣らぬ質の高い舞台創りで、高い評価を受ける同劇場。ミュージカルの上演も手掛け、クロード=ミシェ外のコンクールを次々に制覇。また、笹沼は東京音楽コンクール第2位、江沢は日本音楽コンクール第3位と、いずれも次世代の音楽界をリードするにちがいない期待の若手だ。そんな彼らがトリオを本格的にステージで披露するのは今ル・シェーンベルクらとも深い関わりがある。来演するのは、ソプラノのモーニカ・フィシュルとアンナマリ・ダンチ、テノールのジョルト・ヴァダースとミクローシュ・マーテー・ケレーニ、同劇場が誇る4人の名手。音楽監督のラースロー・マクラーリのピアノを伴って、J.シュトラウスⅡ《こうもり》やレハール《微笑みの国》、カールマン《チャールダーシュの女王》などオペレッタから、名旋律を披露する。回が初。演目は、「3つのロマンス」「アラベスク」「アダージョとアレグロ」「ピアノ三重奏曲第1番」。ソロ、デュオ、トリオの多彩な編成で、シューマンの室内楽の醍醐味であるロマンティックな香りを存分に堪能させてくれることだろう。左から:ボーカデミア/モーニカ・フィシュル/アンナマリ・ダンチ/ジョルト・ヴァダース/ミクローシュ・マーテー・ケレーニ江沢茂敏 ©shigeto imura笹沼 樹 ©shigeto imura大江 馨 ©shigeto imura北村 聡

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