eぶらあぼ 2015.12月号
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282日本フィル&サントリーホール とっておき アフタヌーンVol.3 『バレエ × オーケストラ』サントリーホールでバレエを満喫文:上野房子大阪フィル『コンサート + バレエ』マエストロ・ミッキーの“バレエ愛”あふれたステージが実現文:上野房子2016.2/23(火)13:00 サントリーホール問 サントリーホールチケットセンター0570-55-0017 http://suntory.jp/HALL2016.2/23(火)19:00 フェスティバルホール問 大阪フィル・チケットセンター06-6656-4890 http://www.osaka-phil.com 2016年に創立60周年を迎える日本フィルハーモニー交響楽団と、開館30周年を迎えるサントリーホール。日本の音楽シーンをリードしてきた両雄が、今年1月、音楽の間口を広げて新たな魅力を引き出す、平日の午後限定企画を始動させた。「とっておき アフタヌーン」こと、異ジャンルの新進アーティストとコラボレーションをする、ユニークな公演だ。 ミュージカル、歌舞伎に続いてタッグを組むのは、熊川哲也が芸術監督を務めるKバレエカンパニーの男性団員5人のユニット〈Ballet Gents(バレエ ジェンツ)〉。会場がオーケストラ・ピット付きの劇場ではないため、奏者とダンサーは同じステージに上がって、コラボレーションを繰り広げる。 Kバレエの中核ダンサーにしてバレエ ジェンツの座長でもある宮尾俊太郎が振付を手がけることも、本公演の眼目。 バレエ公演に加えて、バレエ ジェンツでのコンサートやディナーショーなど、様々な場で踊ってきた多彩な経験が、ど 大阪フィルハーモニー交響楽団と首席指揮者・井上道義が、バレエダンサーと共に〈コンサートバレエ〉を開催する。 1971年にミラノ・スカラ座が主催した指揮者コンクールで優勝して以来、華麗なキャリアを歩んでいる井上は、実は若い頃ダンサーとして踊ったこともある、筋金入りのバレエ好きとして知られる。マエストロのバレエへの深い愛情が、コンサートとバレエのジョイント企画を誕生させたのである。 プログラムは、チャイコフスキーの楽曲を選りすぐった2部構成。 前半は大阪フィルが幻想曲「フランチェスカ・ダ・リミニ」と幻想序曲「ロメオのように振付に活かされるのだろうか。 予定されている演目は、J.S.バッハの「小フーガ ト短調」とビゼーの「アルルの女」から“ファランドール”ほか。 前者でパイプオルガンを演奏するのは、ヨーロッパと日本で活動中の石丸由とジュリエット」を演奏する。しばしばバレエ音楽に用いられている通り、幻想的なドラマの気配が醸し出されることだろう。 後半はダンサーがステージに登場、チャイコフスキーの3大バレエより、グラン・パ・ド・ドゥを披露する。 『くるみ割り人形』を踊るのは、牧阿佐美バレヱ団の青山季可と、今季、同団から新国立劇場バレエ団に移籍し、飛躍が期待される中家正博。『眠れる森の美女』では、大阪が誇るダンスー佳。後者で指揮をつとめる大井剛史は、コンサートやオペラはもとより、幾多のバレエ公演でタクトを振り、日本舞踊、フラメンコのダンサーと共演した経験を持つ。「バレエ × オーケストラ」だから可能な顔合わせである。ル・ノーブルの佐々木大が下村由理恵と組む。東京バレエ団を代表するコンビ、上野水香と柄本弾の演目は、『白鳥の湖』の華やかな“黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ”。 一昨年春に新装オープンしたフェスティバルホールで、井上の“バレエ愛”を感じながら、チャイコフスキーに聴き惚れ、見惚れたい。 奇しくも同日、東京と大阪でオーケストラとバレエの響宴が行なわれる。さて、どちらに行きますか?Ballet Gents ©Ayumu Gombi大井剛史 ©K.Miura井上道義 ©Mieko Urisaka青山季可中家正博下村由理恵佐々木 大上野水香柄本 弾 ©Nobuhiko Hikiji
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