eぶらあぼ 2015.12月号
170/225
179コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPALす。海外での最初の公演も日本であり最後の公演も日本となるので、縁があるのでしょう」 また、世界文化賞で贈られた賞金については、「色々な不幸な出来事が起きており、破壊される地球のため、自然のため、動物のために使いたい。さまざまな環境保護団体に資金を提供したい」とした。 ギエムは今年いっぱいでの引退を表明しており、最後の公演は“大好き”という日本で12月に行われる。(関連記事:P.278 Danza Pre-Stage=Prestige Special) 音楽部門を受賞した内田光子は、ドクターストップがかかり出席がかなわなかったが、ビデオメッセージで次のように喜びを語った。「1回しかない命で何をやりたいかといわれたら、絶対にこれ以外やりたくない、というのが『音楽』なのです。音楽だけをただ自分なりに突き詰めて毎日これほど面白いことをして生きていいのかと思っている人間です。そうしたなか、このような賞までいただくというのは感謝の気持ちでいっぱいです。私の音楽人生で最も大事な音楽家の1人であるピエール・ブーレーズと同じ賞をいただけたことは特に嬉しいことです」高松宮殿下記念世界文化賞http://www.praemiumimperiale.org■ショパン国際ピアノ・コンクールの入賞 者が決定 第17回ショパン国際ピアノ・コンクールが10月3日〜20日にかけてワルシャワで開催された。予備予選を通過した84人のうち10人がファイナルに進み、以下の通り入賞者が決まった。第1位 チョ・ソンジン(韓国)第2位 シャルル・リシャール=アムラン(カナダ)第3位 ケイト・リウ(アメリカ)第4位 エリック・ルー(アメリカ)第5位 イーケ・(トニー・)ヤン(カナダ)第6位 ドミトリー・シシキン(ロシア) また、特別賞として、ポロネーズ賞をチョ・ソンジン、マズルカ賞をケイト・リウ、ソナタ賞をシャルル・リシャール=アムランが受賞した。 日本人では、予備予選を通過した12人のうち、小林愛実がファイナルに進んだが、惜しくも入賞はかなわなかった。 入賞者の日本でのコンサートは11月20日(金)・21日(土)のNHK交響楽団定期公演を皮切りに、11月23日(月・祝)の優勝者リサイタル、2016年1月23日(土)からの入賞者ガラ・コンサートへと続く。ショパン国際ピアノ・コンクールhttp://chopincompetition2015.comNHK交響楽団http://www.nhkso.or.jpKAJIMOTOhttp://www.kajimotomusic.comジャパン・アーツhttp://www.japanarts.co.jp■東京国際音楽コンクール<指揮>で 太田弦が第2位 第17回東京国際音楽コンクール<指揮>が10月12日から18日まで東京オペラシティコンサートホールで行われ、太田弦(おおた・げん)が第2位(併せて「聴衆賞」も受賞)に入賞した。 東京国際音楽コンクールは「広く有能な音楽家の発掘、育成に努め、世界の楽壇への活躍を力強く推進すると共に、世界各国との音楽文化交流の推進・発展に貢献する」ことを目的に一般財団法人民主音楽協会が1966年より実施、現在ではアジアで唯一の指揮者の登龍門として3年に一度<指揮>部門を実施している。 太田は1994年北海道生まれ。現在、東京芸術大学音楽学部指揮科4年次在学中。これまでに指揮を尾高忠明と高関健に、作曲を二橋潤一に師事。 受賞に際し太田は「この歴史のあるコンクールで2位をいただけたことは本当に光栄です。と同時にコンチョ・ソンジン Photo:W. Grzdziski/NIFC受賞者会見から 左より:コリーナ・ニーマイヤー、ディエゴ・マルティン・エチェバリア、太田弦 Photo:H.Yamada/Tokyo MDE
元のページ