eぶらあぼ 2015.11月号
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205コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報母校である一橋大学の兼松講堂を舞台に、合唱のモンテヴェルディ・アンサンブルと、古楽器アンサンブルのザ・バロックバンドを率いて、数々の名演を生み出してきた鍵盤楽器奏者で指揮者の渡邊順生。今回は、そんな名演を共に創ってきたイギリスの名テノール、ジョン・エルウィスを共同音楽監督に迎えて、鈴木美登里(ソプラノ)や櫻田亮(テノール)ら名手を交え、ヘンデルの最高傑作「メサイア」に挑む。優れた音楽家を支援しようと、毎日新聞社が1963年から開催しているコンサート「毎日ゾリステン」の特別シリーズに、2002年にチャイコフスキー国際コンクールで最高位入賞を果たして以来、第一線をひた走るヴァイオリンの川久保賜紀が登場。やはり国際的に活躍するギターの村治奏一とのデュオで、バルトーク「ルーマニア民族舞曲」やピアソラ「タンゴの歴史」からの名旋律など、熱気ほとばしる演奏を聴かせる。俊英ピアニストが奏でる、美しいベーゼンドルファーの音色を楽しめる上に、お得なランチまでセットになったコンサート・シリーズ。今回は、東京芸大・同大学院を首席で終え、浜松国際ピアノコンクールで日本人歴代最高位の第2位を獲得するなど、多くの登竜門で入賞を重ねた中桐望が登場。「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」「舟歌」など、ショパン珠玉の名曲を堪能させてくれる。武蔵野音楽大学・同大学院に学び、数々の登竜門で実績を重ね、2011年の初リサイタルも好評を得た気鋭のピアニスト、丸山葉子。今回のリサイタルでは、ベートーヴェンのソナタ第23番「熱情」を核に、ショパンの「舟歌」やワルツ第1番、ノクターン第13番、バラード第4番と、ブラームスの「シューマンの主題による変奏曲」を配した。「しっかりと、丁寧に音楽と向き合いたい」という彼女が届ける、名曲の花束だ。創立から半世紀余り、イタリアン・バロックの愉悦を追求し続けてきた東京ヴィヴァルディ合奏団。今回は、N響ファゴット奏者の水谷上総をソリストに迎えて、ヴィヴァルディやファッシュの協奏曲、ヴィラ=ロボス「7音によるシランダ舞曲」を。さらに、アメリカのカニングやイギリスのアイアランドの作品から、「調和の幻想」から第11番などヴィヴァルディまで、弦楽合奏の響きもたっぷりと聴かせる。志鷹美紗は桐朋学園大学を首席で卒業後、ベルリン芸術大学に学び、米アトランタでデビューリサイタルを開催、今年の「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」へも出演を果たした実力派ピアニスト。リサイタルは、シューベルトの第13番と、ベートーヴェンの第23番「熱情」、2つの傑作ソナタを大枠に。そこへモーツァルトの歌劇やシューベルトの歌曲からリストが編曲したピアノ作品を添えた、絶妙のセンスが冴える。第194回毎日ゾリステン 特別シリーズ川久保賜紀(ヴァイオリン)東京ヴィヴァルディ合奏団第113回 秋の定期~7つの音の物語~ 第28回 くにたち兼松講堂 音楽の森コンサート ヘンデル メサイアHakuju ベーゼンドルファー・サロンコンサート・シリーズランチタイム・コンサート 中桐 望(ピアノ)丸山葉子(ピアノ)志鷹美紗(ピアノ)11/27(金)19:30横浜みなとみらいホール(小)11/22(日)14:00第一生命ホール11/15(日)14:30一橋大学兼松講堂11/30(月)12:30白寿本社ビル1Fロビー11/22(日)14:00王子ホール11/20(金)19:00 ガレンホール11/26(木)19:00 すみだトリフォニーホール(小)村治奏一 ©大野智嗣川久保賜紀 ©Yuji Horiジョン・エルウィス渡邊順生 水谷上総 ©NHK©Shingo Azumaya

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