eぶらあぼ 2015.11月号
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193コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報1月の見もの・聴きもの2016年1月の曽そし雌裕ひろかず一 編〔Ⅰ〕オーストリアウィーン国立歌劇場◎1月1、3日 ヨハン・シュトラウス:こうもり 指/S.ゾルテス、演出/O.シェンク、出/O.ベズスメルトナ/P.M.シュニッツァー(3日)、N.エルンスト/P.ザイフェルト(3日)1月5、8日 ロッシーニ:セビリャの理髪師 指/J.C.スピノージ、演出/G.レンネルト、補訂演出/R.ブレチャッハー、出/A.シラグーサ、W.バンクル、A.クセロヴァ◎1月7、11、14日 ベートーヴェン:フィデリオ指/P.シュナイダー、演出/O.シェンク、出/K.F.フォークト、A.カンペ◎1月10日 ワーグナー:ラインの黄金 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/T.コニエチュニ、N.エルンスト、M.シュスター、A.ラーション1月12、15、18日 ヴェルディ:仮面舞踏会 指/J.ロペス・コボス、演出/G.デ・ボシオ、出/R.ヴァルガス、S.キーンリーサイド◎1月13日 ワーグナー:ワルキューレ 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/C.ヴェントリス、A.アンガー、T.コニエチュニ、W.マイヤー、L.ワトソン1月16、19、21日 R.シュトラウス:サロメ 指/M.フランク、演出/B.バルロク、出/G.A.シーゲル、C.ニュールンド◎1月17日 ワーグナー:ジークフリート 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/S.グールド、L.ワトソン、T.コニエチュニ、H.ペコラロ1月22、25、28、31日 ヴェルディ:リゴレット 指/E.ピド、演出/P.オーディ、出/J.D.フローレス、C.アルヴァレス1月23、27、30日 モーツァルト:魔笛 指/C.マイスター、演出/M.レーゼ、P.コリエ、出/S.ミリング、B.ブルンス◎1月24日 ワーグナー:神々のたそがれ 指/A.フィッシャー、演出/S.E.ベヒトルフ、出/S.グールド、E.ハーフヴァーソン、L.ワトソン1月26、29日 R.シュトラウス:アラベラ 指/C.マイスター、演出/S.E.ベヒトルフ、出/W.バンクル、A.ハルテロス、C.ライス、T.コニエチュニ、M.シャーデウィーン・フォルクスオーパー(主要公演のみ/ミュージカル演目は除く)1月1(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:こうもり演出/R.ヘルツル、新校訂演出/H.ツェドニク1月4(19:00)、14(19:00)、19(19:00)、27(19:00)日 ドニゼッティ:ヴィーヴァ・ラ・マンマ 演出/R.ヴィリャソン1月5(19:00)、11(19:00)日 E.カールマン:チャールダーシュの女王 演出/R.ヘルツル1月6(17:00)日 フンパーディンク:ヘンゼルとグレーテル 演出/K.デンヒ◎1月8(19:00)、12(19:30)、15(19:30)、18(19:30)、22(19:30)日 プッチーニ:ラ・ボエーム 演出/H.クップファー1月13(19:00)、23(18:00)、25(19:00)日カールマン:伯爵令嬢マリツァ演出/T.エンツィンガー★1月24(19:00)、28(19:00)、31(19:00)日R.ライト、G.フォレスト:キスメット(ミュージカル/演奏会形式)[プレミエ]1月29(19:00)日 ヨハン・シュトラウス:ヴェニスの一夜 演出/H.ホルストコッテアン・デア・ウィーン劇場★◎1月13(19:00)、16(19:00)、18(19:00)、20(19:00)、23(19:00)、25(19:00)、28(19:00)、30(19:00)日 ワイル:三文オペラ[プレミエ] 指/J.カリツケ、演出/K.ウォーナー、演奏/クランクフォールム・ヴィーン◎1月17(19:00)日 ベートーヴェン:フィデリオ(演奏会形式) 指/N.アーノンクール、出/J.バンゼ、M.シャーデ、G.ツェッペンフェルト、A.プロハスカ、R.トロスト、演奏/ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス◎1月22(19:00)日 モーツァルト:イドメネオ(演奏会形式) 指/R.ヤーコプス、出/J.オヴェンデン、G.アルケス、S.カルトホイザー、演奏/フライブルク・バロック管ウィーン・フィル[会場:無印=ムジークフェライン(ウィーン)、(S)=祝祭大劇場(ザルツブルク)]◎1月1(11:15)日 M.ヤンソンス指揮(ニューイヤー・コンサート) シュトラウス・ファミリーの作品、他◎1月10(11:00)、12(19:30)日 A.ネルソンス指揮 ハイドン:交響曲第102番、I.エレート:3つのクラリネットのための三重協奏曲、ベートーヴェン:交響曲第3番「英雄」 独/E.オッテンザマーcl、D.オッテンザマーcl、A.オッテンザマーcl◎1月23(19:30)(S)、27(19:30)(S)、30(19:30)(S)日 M.ミンコフスキ(23日)/T.ソヒエフ(27日)/N.アーノンクール(30日)指揮 → 〔ザルツブルク・モーツァルト週間〕参照ウィーン響[会場:(MV)=ムジークフェライン(ウィーン)、(KH)=コンツェルトハウス(ウィーン)、(P)=フィルアルモニー(パリ)、(BAS)=シュタットカジノ(バーゼル)、(BRE)=祝祭劇場(ブレゲンツ)、(F)=アルテオーパー(フランクフルト)、(M)=フィルハーモニー[ガスタイク](ミュンヘン)、(D)=トーンハレ(デュッセルドルフ)、(S)=ベートーヴェンザール[リーダーハレ]、(E)=フィルハーモニー(エッセン)、(H)=ライスハレ(ハンブルク)、(K)=フィルハーモニー(ケルン)]【本文中の記号】★=プレミエ[新演出]公演、◎=注目公演 今月はまずお詫びから。掲載対象の公演件数が今月はかなり多く、やむなく、オペラ公演の出演歌手名の記述を大部分省略せざるを得なくなった。詳細データは、恐縮ながら劇場ホームページ等でご確認いただきたい。来月以降は通常のパターンに戻せる見込みなので、切にご容赦のほどお願いしたい。 さて1月の注目公演だが、特に注目の◎印を付したわけではないものの、今年88歳になる日本でもお馴染みの指揮者ヘルベルト・ブロムシュテットの名前がやや目立つ。本文に掲載しただけでも、ハンブルク北ドイツ放送響、チューリッヒ・トーンハレ管、ロイヤル・コンセルトヘボウ管といったメジャー・オケで約10回程のコンサートをこなす。また、来日したばかりで86歳になるハイティンクも、チューリッヒ・トーンハレ管やミラノ・スカラ座管に名前が見えるし、85歳のアーノンクールも演奏会形式ながら、アン・デア・ウィーン劇場で、ベートーヴェンの歌劇「フィデリオ」全曲を演奏するなど、老人(?)パワーの勢いは指揮者界では当たり前の出来事のようだ。なお、もっと若い世代だが、ウィリアム・クリスティのひと月15公演(レザール・フロリサン)も凄いスケジュールだ。ちなみにアーノンクールは、今シーズン、ベートーヴェンの交響曲全曲演奏(2016年6-7月にグラーツのシュティリアルテ音楽祭で全9曲演奏予定)を目指しているので、1月の「フィデリオ」上演もそれとの関連で非常に意味のある公演だ。また、アーノンクールは「ザルツブルク・モーツァルト週間」でメンデルスゾーンばかりを振るウィーン・フィルの公演も大変重要。 「モーツァルト週間」は、その他にも、ミンコフスキがウィーン・フィルを振る公演や、手兵レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルと共に演奏するヘンデル「エイシスとガラテア」の3異版も非常に面白い。さらには、シュタイアーやアンドラーシュ・シフがモーツァルトの使用したワルター=フリューゲルを弾くクラヴィーア・リサイタル、内田光子、イブラギモヴァ、エベーヌ四重奏団などが登場する公演など、今年は特に内容が潤沢。 個人的な関心では、ハンブルク州立歌劇場で、細川俊夫作の歌劇「静かな海」が平田オリザ演出、藤村実穂子出演で上演されるプレミエ公演、大野和士が本拠地リヨン国立歌劇場でショスタコーヴィチの「ムツェンスク郡のマクベス夫人」に挑戦する演目、という日本人音楽家関係2件が非常に楽しみ。 一方、1月のベルリン・フィルは、月前半2プロをティーレマンが担当。彼としては珍しいフォーレの「レクイエム」や、ポリーニを独奏者としたショパンのピアノ協奏曲(ベートーヴェンでもブラームスでもシューマンでもない)など、なかなか意欲的なプログラムが並ぶ。では、その間ラトルはどうしているかというと、次期の常任指揮者ポストが決まっているロンドン響に登場して、ドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」(ピーター・セラーズの演出付)やデュティユー、ラヴェルなどのフランス近現代ものを中心とした演奏会を行う。ロンドン響はこれに続くロト指揮の公演も大変興味深い。 その他の注目公演を順不同で列挙すると、ミュンヘン州立歌劇場での新作オペラ、スルンカ「南極」(キリル・ペトレンコ指揮)、ヘンゲルブロック=バルタザール・ノイマン・アンサンブルのメンデルスゾーン「エリア」(バーデン・バーデン祝祭劇場他)、ヤーコプス指揮のモーツァルト「イドメネオ」(アン・デア・ウィーン劇場)、ウィーン国立歌劇場のワーグナー「リング」公演(A.フィッシャー指揮)、インバル指揮のベルリン・コンツェルトハウス管、メッツマッハー指揮のR.シュトラウス「カプリッチョ」(パリ・オペラ座)等々、本文の◎印公演を是非ご参照いただきたい。(曽雌裕一・そしひろかず)(コメントできなかった注目公演も多いので本文の◎印をご参照下さい)

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