eぶらあぼ 2015.11月号
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182CDCDSACDNUKUMORI/IL DEVU(イル・デーヴ)ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 他/フランチェスカッティアルカン ピアノ・コレクション 1《交響曲》/森下 唯モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ集 Vol.1/鈴木理恵子&若林 顕スコットランド民謡:広い河の岸辺/BEGIN:涙そうそう/コズマ:枯葉/木下牧子:さびしいカシの木/松村崇継:いのちの歌/いずみたく:見上げてごらん夜の星を 他IL DEVU[望月哲也、大槻孝志(以上テノール)、青山貴(バリトン)、山下浩司(バスバリトン)、河原忠之(ピアノ)]ブラームス:ヴァイオリン協奏曲op.77、ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲op.102ジノ・フランチェスカッティ(ヴァイオリン)レナード・バーンスタイン(指揮)ニューヨーク・フィルハーモニックピエール・フルニエ(チェロ)ブルーノ・ワルター(指揮)コロンビア交響楽団アルカン:ソナチネ、軍隊風奇想曲、戦場の太鼓、すべての短調による12の練習曲第4番~第7番「交響曲」、夜想曲第1番、スケルツォ・フォコーソ森下唯(ピアノ)モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ K.304・K.376・K.379・K.454鈴木理恵子(ヴァイオリン)若林顕(ピアノ)※DVDにはプロモーション・ビデオやHakuju Hallでのリサイタル(抜粋)を収録。日本コロムビアCOZQ-1071~2(CD+DVD) ¥3500+税ソニーミュージックSICC-1940 ¥1190+税コジマ録音ALCD-7193 ¥2800+税オクタヴィア・レコードOVCL-00574 ¥3200+税日本のオペラ&声楽界を背負って立つ男声4人(テノールの望月哲也&大槻孝志、バリトンの青山貴、バスバリトンの山下浩司)と歌を知りつくしたピアニスト、河原忠之から成る“フトメン”5人組、待望のセカンド・アルバム。『花子とアン』や『マッサン』の挿入歌にもなったスコットランド民謡からシャンソンの名曲「枯葉」まで、オペラ歌唱の重みを残しつつ、ジャンルの幅を広げた。多くの楽曲がオリジナル編曲で、4人それぞれがソリストとして歌を聴かせている場面も多い。やなせたかし作詞「さびしいカシの木」と朝ドラ『だんだん』が生んだ佳曲「いのちの歌」も必聴!(東端哲也)20世紀の代表的な巨匠たちが、当時ならではのスケール豊かなブラームスを堪能させてくれる贅沢な一枚。特に作品102は貴重な顔ぶれ。フランスの名手2人のソロは、甘美な歌心と技が光るフランチェスカッティ、ダンディな佇まいと深い音色が胸に迫るフルニエ、個性の違いも全面に出しつつ、馴れ合わないのに見事に一体化する“競演”かつ“協演”ぶりが印象的。ワルターの指揮は意外なほど覇気に満ちた質実剛健なもので、三者ががっぷり組んで堂々たる名演を創造する。作品77ではソロは熱く開放的に美音と技巧をきかせ、バーンスタインの指揮も明快でよく鳴り、痛快なほどゴージャス。 (林 昌英)ショパンらと同時代を生き、存命中には高い知名度を誇りながら、革新的な作風や「常軌を逸した」と言っても過言ではない超絶技巧が連発する書法によりアルカンは長らく芸術的価値を軽んじられてきた。そんな彼の作品を研究し、紹介に努めてきた森下が満を持して録音プロジェクトを開始。本盤にはアルカンの最も重要な「すべての短調による12の練習曲」をはじめとする超絶技巧作品や、軍楽を意識し、多彩な仕掛けに満ちた「軍隊風奇想曲」等の作品を収録。森下の華麗な技術と変化に富んだ音色、躍動的なリズム感が、アルカン作品の魅力を余すことなく紡ぎ出す。(長井進之介)ピアノが主体だった古典派のヴァイオリン・ソナタは、ピアニストの力量とデュオとしての一体感が高いレベルで要求される。その意味で、鈴木理恵子と若林顕の夫婦デュオは、音楽性の相性もまさに理想的と言える。鈴木の音色はビロードのように甘くエレガント。「K.304」の悲哀に満ちた第2楽章でもその方向性は変わらないが、音楽的に“正しく”聴こえるのは若林の知的で献身的なサポートの賜物でもあるのだろう。「K.376」「K.379」「K.454」もテンポをゆっくり目に設定し、じっくり歌い込むことで、作曲者らしい優雅な佇まいを演出している。(渡辺謙太郎)CD+DVD
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