eぶらあぼ 2015.10月号
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7810/17(土)~11/21(土) 北九州市立響ホール、アルモニーサンク北九州ソレイユホール、西日本工業倶楽部 他問 北九州国際音楽祭実行委員会事務局093-663-6567 http://www.kimfes.com2015 北九州国際音楽祭多彩な演奏家たちが織り成す、多様な「交歓と創造」文:柴田克彦 四半世紀以上の歴史を誇る北九州国際音楽祭が、今年も多彩な陣容で開催される。テーマは『未来へのかがやき~交歓と創造~』。以下、主な公演をご紹介しよう。 まずテーマにピタリと即しているのが「マイスター・アールト × ライジングスター オーケストラ」(10/17)。北九州市出身の篠崎史紀をはじめ、N響、東響、都響、読響のコンサートマスターや首席奏者などが居並ぶ「マイスター・アールト組」と、オーディションで選ばれた優秀な若手演奏家たちによる「ライジングスター組」が相まみえる、“オーケストラ職人と超新星たちの交歓と創造”のコンサートだ。彼らはコンサートマスター・篠崎のもとで丁々発止のリハーサルを重ね、各メンバーの自発性に溢れた演奏を披露。今回は、プロコフィエフ、モーツァルト、メンデルスゾーンの名交響曲が並んだプログラムも食指をそそる。 海外組では、トゥガン・ソヒエフ指揮ベルリン・ドイツ交響楽団(10/31)。1977年生まれのソヒエフは、この楽団とトゥールーズ・キャピトル国立管、ボリショイ劇場の音楽監督を兼務しながら、ベルリン・フィル等に客演を重ねる、引く手あまたの上昇株。機能性とドイツ的な響きを併せ持つ同楽団(旧西独のベルリン放送響)とのコンビでは、清新な活力に充ちた演奏が期待される。また2010年ショパン国際コンクールの覇者、ユリアンナ・アヴデーエワの主張が明確なピアノ独奏も、未来の大輪の趣。ベートーヴェンの協奏曲や「英雄」交響曲が並ぶ王道プロも、俊英・才媛×名門の「交歓と創造」に相応しい。 毛色の違うところでは、人気ジャズ・ピアニストの小曽根真と、スタジオを中心に活躍する日本のトップ・トロンボーン奏者、中川英二郎のコラボが目をひく(11/1)。小曽根は近年、内外主要楽団との協奏曲で賞賛を受け、中川も録音や放送、CMを多数受け持つと同時に、オーケストラ等と共演しているマルチな才人。今回いかなるテイストの「交歓と創造」が実現するのか? 当日発表される曲目を含めて興味津々だ。 このほか、ウィーン・フィルの名コンサートマスター、ライナー・キュッヒルがその至芸を聴かせる公演(11/14)や、共に個性的な音楽が輝きを放つピアノの河村尚子、ヴァイオリンの佐藤俊介に、シュトゥットガルト放送響の首席クラリネット奏者セバスティアン・マンツ、バンベルク響の首席チェロ奏者ウルリッヒ・ヴィッテラーが加わった俊英グループによるフランス・プログラム(11/21)も見落とせない。さらには、ドイツ宮廷歌手のバリトン・小森輝彦によるサロン・コンサート(10/22)、教育プログラム、市民企画などもあって目移りするばかり…。 秋は北九州で「未来へのかがやき」を体感しよう!フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ シリーズ45森田啓佑(チェロ)期待の若手が挑む骨太なプログラム文:笹田和人 優秀で将来性あふれる若い演奏家を発掘・支援し、今後のステップとなる演奏の機会を与えようと、横須賀芸術劇場が続けているリサイタル・シリーズ「フレッシュ・アーティスツ from ヨコスカ」。今回は、昨年に全日本学生音楽コンクールと日本音楽コンクール、2つの登竜門を史上初めて連続で制し、大きな話題となったチェロの森田啓佑が登場する。埼玉県出身で、3歳からチェロを始め、現在は桐朋女子高等学校音楽科に特待生として在学中。ステージやラジオ放送など、注目度もうなぎ上りの俊英だ。ステージでは、まず、ピアノの諸田由里子の共演で、ベートーヴェンの第2番とR.シュトラウス、2つのチェロ・ソナタの傑作を大枠に。チェロの偉大な先人であるガスパール・カサドの組曲と、20世紀日本作曲界が誇る名匠・黛敏郎の手になる「BUNRAKU(文楽)」、2つの無伴奏作品を挟み込む。まさに、不世出の名演奏家の登場を予感させる、骨太なプログラム。楽壇の明日を担う音色に、いち早く触れたい。10/4(日)14:00ヨコスカ・ベイサイド・ポケット問 横須賀芸術劇場046-823-9999http://www.yokosuka-arts.or.jpトゥガン・ソヒエフ©Patrice Ninユリアンナ・アヴデーエワ©Christine Schneider小曽根 真©大杉隼平中川英二郎©大杉隼平河村尚子©居坂浩文篠崎史紀©Koichi Miura

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