eぶらあぼ 2015.10月号
192/253

203コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL 《愛の妙薬》(2016年4月)を指揮する園田隆一郎は「09年に指揮した作品。今年12月にはトリエステのテアトロ・リリコでも指揮するので、その経験を持ち帰りたい」との抱負を語った。また、《カルメン》(17年2月・新制作)を指揮する山田和樹は「サイトウ・キネン・フェスティバル松本で《火刑台上のジャンヌ・ダルク》を、サントリー芸術財団 サマーフェスティバルで《オレステイア》を指揮したとはいえ、本格的なオペラを指揮するのは初めて。ピットに日本フィルが入るのも嬉しいこと。オケもピットに入ることを望んでいましたし、来年は日本フィルの創立60周年でもあり、そのシーズンにオペラを上演できることは本当に嬉しい」と喜びを口にした。 このほか、藤原歌劇団初登場となる山下一史が《カプレーティ家とモンテッキ家》(16年9月・新制作)を、田中祐子が日本オペラ協会公演《よさこい節》(17年3月・新制作)をそれぞれ指揮する。 15年度から藤原歌劇団公演監督(2016年度より総監督)を務める折江忠道は「20年後30年後を見据えて、ぜひとも若手に本番を多く経験してもらい、最終的にはその人の生き様が舞台で表現できるようにしていきたい。それがひいては、お客様へ何かを伝えることになる。その信念で責務を果たしたい」との決意を語った。[2016/17シーズン公演ラインナップ]・藤原歌劇団公演《愛の妙薬》2016年4/23(土)、4/24(日)テアトロ・ジーリオ・ショウワ指揮:園田隆一郎 演出:粟國 淳 出演:高橋薫子、光岡暁恵 他・藤原歌劇団公演《カプレーティ家とモンテッキ家》 新制作2016年9/10(土)、9/11(日)新国立劇場 オペラパレス指揮:山下一史 演出:松本重孝 出演:向野由美子、鳥木弥生 他・藤原歌劇団公演《カルメン》新制作 2017年2/3(金)、2/4(土)、2/5(日)東京文化会館指揮:山田和樹 演出:岩田達宗・日本オペラ協会公演《よさこい節》新制作2017年3/4(土)、3/5(日)新国立劇場(中)指揮:田中祐子 演出:岩田達宗日本オペラ振興会(藤原歌劇団・日本オペラ協会)https://www.jof.or.jp■坂東祐大の作品が第25回「芥川作曲 賞」を受賞 第25回「芥川作曲賞」の選考会が8月30日に行われ、演奏会による公開選考の結果、坂東祐大(ばんどう・ゆうた)の「ダミエ&ミスマッチ J.H:S」が受賞作に決定した。坂東には、賞状とあわせて賞金50万円が贈られた。「デジタル時代を反映した今日的な発想に基づき、すぐれた書法・構築力によって完成度の高い斬新なオーケストラ作品にまとめあげた点が高く評価された」ことが贈賞理由。選考委員は池辺晋一郎、山根明季子、山本裕之の3名。 芥川作曲賞は、故芥川也寸志の功績を記念してサントリー音楽財団(現・公益法人 サントリー芸術財団)により1990年4月に創設。故人の深い音楽愛、明晰な音楽観と音楽の振興によせられた熱情を追慕して、国内の新進作曲家の作品を対象に、演奏会形式により公開選考を行っている。〈坂東祐大 略歴〉1991年大阪府生まれ。東京芸術大学作曲科を首席で卒業。同大学院修了。2012年長谷川良夫賞、13年アカンサス音楽賞受賞、14年第83回日本音楽コンクール第3位。作曲を野田暉行、安良岡章夫、野平一郎、ピアノを中井正子の各氏に師事。サントリー芸術財団 http://www.suntory.co.jp/sfa■第13回東京音楽コンクール結果発表 第13回東京音楽コンクールの本選が8月26日〜8月30日に東京文化会館で行われ、各部門の入賞者が決まった。今年から3部門の開催となり、弦楽部門右から)園田隆一郎、山下一史、佐竹康峰(公益財団法人日本オペラ振興会 理事長)折江忠道(藤原歌劇団 公演監督/ 2016年度より総監督)、大賀 寛(日本オペラ協会 総監督)山田和樹、田中祐子、高橋薫子、光岡暁恵 Photo:M.Terashi/Tokyo MDE左から)柿沼敏江(司会)、池辺晋一郎、坂東祐大、勝田哲司(公益財団法人サントリー芸術財団 専務理事)、山根明季子、山本裕之

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です