eぶらあぼ 2015.9月号
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びわ湖ホールチケットセンター077-523-7136 https://www.biwako-hall.or.jp/滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールは、関西随一のオペラ劇場として、一流のオペラやバレエに加えコンサートも開催。また、国内外の実力派アーティストが充実したアンサンブルやソロも披露するほか、講座なども開催しています。このコーナーではびわ湖ホールで行われる注目公演をご紹介します。びわ湖ホールPreview若杉・長野音楽基金 小山由美 ドイツ歌曲研修Ⅰリートの奥深さに触れる絶好のチャンス文:笹田和人10/19(月)14:00びわ湖ホール 小ホール 「若い音楽家が、将来羽ばたいてゆくために活用を」と、若杉弘・びわ湖ホール初代芸術監督の夫人でドイツでも活躍したメゾソプラノ歌手の長野羊奈子氏から遺贈された「若杉・長野音楽基金」。この基金を活用し、若手声楽家を対象とした「ドイツ歌曲研修」が同ホールで開催される。これは、長野氏の弟子でありドイツを拠点として活躍する、日本人メゾソプラノの第一人者の小山由美を講師に、びわ湖ホール声楽アンサンブルのメンバーが受講生となり、その一部始終の聴講が可能な“公開歌曲研修”だ。 第1回目は、寺嶋陸也がピアノを担当し、ハイドン「さすらい人」、モーツァルト「ルイーゼが不実な恋人の手紙を焼いたとき」、ベートーヴェン「アデライーデ」から、「楽に寄す」「糸を紡ぐグレートヒェン」「魔王」などシューベルトの傑作まで、ドイツ・リートの変遷を辿りつつ、小山が世界の檜舞台で重ねて来た名唱の秘密を詳らかに。リートの魅力を掘り下げて知りたい人や、ドイツ語による音楽表現の奥深さに触れたい人には、絶好の機会となるだろう。小山由美名匠の愛器で歌われる珠玉のナンバー文:笹田和人11/14(土)14:00びわ湖ホール 小ホール 亡きマエストロもきっと、微笑みながら天上で耳を傾けているに違いない。滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールの若杉弘・初代芸術監督が自宅で愛用したピアノは、逝去の後に同ホールに寄贈され、生前のマエストロの愛称にちなみ、“ピノ”の名で親しまれている。小ぶりで木目調の1978年製スタインウェイ・ハンブルクモデルの“ピノ”は、数々のアーティストと若杉との稽古を共にし、2013年に同ホールに寄贈されてからは、公演はもちろんのこと、オペラの稽古などでも活躍している。 若杉前監督生誕80周年の今年、このピアノで贈る「スタインウェイ“ピノ”シリーズ」の第2弾は、実力派歌手たちと共演する「劇場の歌たち」。20世紀のオペラ、今やミュージカルの“古典”と言うべき佳品など、劇場で生まれ、世に広まった歌を特集する。若杉前監督は2006年の第31回びわ湖ホール声楽アンサンブル定期公演で、名作ミュージカルから自ら選曲して指揮。今回は、この公演へのトリビュートでもある。 第1弾に続き、“ピノ”を弾くのは寺嶋陸也。中嶋康子(ソプラノ)、森季子(メゾソプラノ)、二塚直紀(テノール)、松森治(バス)というびわ湖ホール声楽アンサンブル出身の4名のソリストが顔を揃え、ワイル《三文オペラ》より〈モリタート〉やガーシュウィン《ポーギーとベス》より〈サマータイム〉などの20世紀オペラ、そして、バーンスタイン若杉 弘 生誕80周年記念 スタインウェイ“ピノ”シリーズ vol.2劇場の歌たち 〜オペラからミュージカルへ〜《ウェスト・サイド・ストーリー》より〈マリア〉やロジャース《サウンド・オブ・ミュージック》より〈エーデルワイス〉などのミュージカルと、魅力的な歌の花束を届ける。中嶋康子森 季子二塚直紀松森 治寺嶋陸也若杉が愛用したピアノ“ピノ”

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