eぶらあぼ 2015.9月号
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103常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/≪9月~12月初旬の聴きどころ≫ 9月から12月初旬にかけての読響は、尾高忠明、下野竜也、オスモ・ヴァンスカら世界に活躍する指揮者たちを迎え、ますます充実したプログラムをお届けする。 9月20日と21日には、名誉客演指揮者の尾高忠明が指揮台に上がる。モーツァルトの協奏曲「トルコ風」では、国際派ヴァイオリニスト諏訪内晶子が独奏を務める。諏訪内と読響との共演は実に14年ぶりということで、早くも話題沸騰中だ。1714年製ストラディヴァリウス「ドルフィン」の艶やかな音色で描かれる典雅なモーツァルトの世界にご期待を。メインは、チャイコフスキーの傑作交響曲第4番。昨年11月にエルガーの交響曲を熱演し、喝采を浴びた名匠が入魂のタクトで導く感動のフィナーレをお聴き逃しなく。 10月は、首席客演指揮者の下野竜也が登場。2日と3日には、マーラーの人気交響曲「巨人」を指揮し、恋愛への憧れや失恋の苦悩など多感な青年期の葛藤を鮮烈に描き出す。下野は、今年1月にマーラーの交響曲第5番を振り、緻密なアンサンブルと重厚なサウンド作りで絶賛を博したばかり。今回も、心揺さぶる熱い演奏が期待できそうだ。モーツァルトの協奏曲では、日本でも人気のオーボエ奏者モワネが初共演。ドレスデン国立歌劇場でソロ・オーボエを務める実力派が華麗な独奏を聞かせる。 13日は、近・現代曲の解釈に定評のある下野が、アメリカを代表する現代作曲家ジョン・アダムズの代表作「ハルモニーレーレ(和声学)」を指揮。1985年に作曲されたこの作品は、アダムズがミニマル音楽の響きと調性音楽の響きを組み合わせ、“現代のハーモニー”を追求した傑作で、20世紀のあらゆる音楽、さらにはワーグナーなどへのオマージュが込められている。目まぐるしく展開していくハーモニーのリフレインは、現代音楽ファンの耳にも、現代音楽になじみの薄いファンの耳にも深い感銘を与えるだろう。ラトル、ティルソン・トーマスら世界的指揮者が演奏し、CDもリリースされるなど国際的に注目されてきた作品ながら、日本では1986年の初演以来、一度も演奏されていない。今回、約30年ぶりとなる待望の再演に、アダムズ作品の演奏で確かな実績を残す下野が並々ならぬ意欲を持って挑む。ぜひ、最高の音響を誇るサントリーホールで、アダムズが導き出した至高のハーモニーを全身で浴びていただきたい。また、「ハルモニーレーレ」の前には、読響ソロ・ヴィオラ奏者の鈴木康浩をソリストに、ヒンデミットの名作「白鳥を焼く男」を演奏する。こちらも聴き逃せない。 11月から12月初旬にかけては、フィンランドの名匠ヴァンスカが来日し、今年で生誕150周年を迎えたシベリウスの名作を一挙に披露する。シベリウス・ファン必見のプログラムが目白押しだ。早くも残席が少なくなっている公演もあるので、ご予約はお早めに。2015年1回券(2015年12月まで)/2015年度会員券 絶賛発売中◆尾高×諏訪内~華麗なる競演9/20(日)14:00 東京芸術劇場S完売 A¥5,100 B¥4,100 C完売 ※残席僅少9/21(月・祝)14:00 横浜みなとみらいS¥7,200 A¥6,100 B完売 C完売指揮=尾高忠明(名誉客演指揮者)ヴァイオリン=諏訪内晶子リャードフ/魔法にかけられた湖モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」チャイコフスキー/交響曲第4番諏訪内晶子©吉田民人下野竜也©読売日本交響楽団◆下野が魅せる、究極のハーモニー10/13(火)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=下野竜也(首席客演指揮者)ヴィオラ=鈴木康浩(読響ソロ・ヴィオラ)ベートーヴェン/序曲「コリオラン」ヒンデミット/「白鳥を焼く男」ジョン・アダムズ/ハルモニーレーレ(和声学)オスモ・ヴァンスカ©Ann Marsden◆ヴァンスカがシベリウスの 交響曲を一挙披露12/4(金)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=オスモ・ヴァンスカシベリウス/交響曲第5番、交響曲第6番     交響曲第7番◆北欧の名匠が贈るシベリウス名曲選11/27(金)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売11/28(土)14:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C完売指揮=オスモ・ヴァンスカヴァイオリン=エリナ・ヴァハラシベリウス/「カレリア」組曲、ヴァイオリン協奏曲     交響曲第1番エリナ・ヴァハラ©Laura Riihelä◆下野竜也の《巨人》& 名手モワネが共演10/2(金)19:00 東京オペラシティS¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,00010/3(土)14:00 横浜みなとみらいS¥7,200 A¥6,100 B完売 C完売指揮=下野竜也(首席客演指揮者)オーボエ=セリーヌ・モワネモーツァルト/オーボエ協奏曲マーラー/交響曲第1番「巨人」セリーヌ・モワネ©François Sechet尾高忠明©Martin Richardson

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