eぶらあぼ 2015.8月号
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478/30(日)15:00東京オペラシティ コンサートホール問 東京オペラシティチケットセンター 03-5353-9999http://www.operacity.jp侍BRASS 西方見聞録ジャンルを超えて集う、濃密&爽快な超絶ブラス文:柴田克彦撮影:池上直哉 東京オペラシティの夏の人気風物詩・侍BRASS。トロンボーンの中川英二郎、トランペットのエリック・ミヤシロ(超絶ハイトーンは絶句必至!)といったポピュラー系の最高峰プレイヤーと、在京オーケストラの首席を中心とするクラシック系のトップ奏者が合体した、不動のスーパーアンサンブルの公演も、早10年目を迎える。これまでは漢字が並ぶ和テイスト曲が耳目を奪ってきたが、今年は「西方見聞録」と題して、ファリャの「三角帽子」などクラシック作品を聴かせるのが大きな話題。だがハイセンスな融合が魅力の彼らだけに、コープランド「市民のためのファンファーレ」のエリックのポップス・アレンジや、「アイネ・クライネ“SAMURAI”ムジーク」のタイトルにサプライズの予感が漂う。投票によるリクエスト曲を3曲披露する「入れ札三番立」で定番も味わえるし、侍BRASSが主宰するコンクールの受賞団体(うましかブラス)の演奏も新鮮な聴きもの。何より今年の演目はビギナーにも最適だ。テクニックは超絶的&ステージは楽しい、この最高のエンタテインメントで夏を締めくくろう!9/5(土)14:00 王子ホール問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jpBARTOKIANA ~バルトーク没後70周年記念名手たちが迫るバルトークの深奥文:林 昌英谷本聡子 ©N.Yoshioka 第二次大戦直後に亡くなったバルトークの没後70年を記念する演奏会が開かれる。ユニークなソロやアンサンブル作品が絶妙にチョイスされており、民族的な「ラプソディ第1番」、20世紀ソロヴァイオリン曲の代表作「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」などに、ベニー・グッドマンとヨーゼフ・シゲティのために書かれ、バルトーク自身のピアノでも演奏された三重奏曲「コントラスツ」も加わる。いずれも濃厚な名品ながら、意外と実演で聴ける機会は多くなく、大作以外のバルトークの深奥に触れるチャンスだ。 演奏は、ハンガリーのリスト音楽芸術大学で日本人初のソリストディプロマを取得し、ブダペストでの活動も盛んなピアニスト谷本聡子と、東京交響楽団第1コンサートマスターとしておなじみのヴァイオリニスト、グレブ・ニキティン。2人は現在、札幌大谷大学で教授を務めており、練られた演奏が期待できそうだ。ゲストは同じく東響の首席クラリネット奏者エマニュエル・ヌヴーで、息の合った3人の熱い共演も楽しみ。グレブ・ニキティン ©A.Mutoようこそ! 誰でもコンサート 8/4(火)10:30夏休みオーケストラコンサート 8/4(火)15:00 すみだトリフォニーホール問 トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212 http://www.triphony.comトリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ夏休みオーケストラコンサート気軽に楽しめるコンサートの決定版!文:笹田和人 トリフォニーホール・ジュニア・オーケストラと松尾葉子・音楽監督がおくる『夏休みオーケストラコンサート』は、誰もがどこかで聴いたことのあるメロディーが詰まった“音の花束”だ。すみだトリフォニーホールを拠点として、2005年に弦楽合奏団として発足した同オーケストラは、2年後からフル編成の管弦楽団となり、小学生から高校生までの子供たちが、年2回のステージに向けて、腕を磨いている。今回は、松尾の指揮にトークを交えて、ムソルグスキー「禿山の一夜」や、井上バレエ団との共演で「くるみ割り人形」から〈花のワルツ〉ほかチャイコフスキーの三大バレエ曲からの名旋律、バーンスタイン「ウエスト・サイド物語」などを披露する。さらに、この公演に先立って行われる『ようこそ! 誰でもコンサート』は、立ち上がっての鑑賞(!)も可能なストリフォニーホール・ジュニア・オーケストラ ©K.Miura松尾葉子 ©K.Miuraテージ。小さな子供たちや障がいのある人など、コンサートホールに行く機会の少ない人たちを対象に、素敵な旋律をたっぷりとプレゼントしてくれる。
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