eぶらあぼ 2015.8月号
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28メルビッシュ湖上音楽祭 日本公演 J.シュトラウスⅡ《こうもり》世界最大のオペレッタ・フェスティバルがやってくる!文:宮本 明ケン=デイヴィッド・マズア(指揮) 読売日本交響楽団 「三大交響曲」“サラブレット”が振る王道の3曲!文:飯尾洋一9/10(木)15:00、9/11(金)17:00 河口湖ステラシアター問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jp他公演9/3(木)愛知県芸術劇場(東海テレビ放送事業局052-954-1107)9/5(土)ふくやま芸術文化ホールリーデンローズ(084-928-1810)9/6(日)静岡県コンベンションアーツセンターグランシップ(中)(054-289-9000)9/8(火)福岡シンフォニーホール(092-725-9112) ウィーンの南東約70キロに位置するノイジードル湖畔で、毎夏オペレッタを中心に上演する「メルビッシュ湖上音楽祭」は、ウィーンの劇場が休みのこの季節、ウィーンっ子や観光客を楽しませる夏の風物詩になっている。1957年に始まり、今では毎年のべ20万人の観客が訪れるというビッグ・イベントだ。水上の舞台を湖畔の客席から眺めると、世界文化遺産にも選ばれた湖の景勝を背景に、次第に暮れゆく夕景に浮かぶ様子がなんとも幻想的。 その音楽祭の、初めての引越し公演が日本で実現する。演目はJ.シュトラウスIIの《こうもり》。湖自体は持ってこれないものの、今年2月の新国立劇場の同演目でも喝采を浴びたロザリンデ役のアレクサンドラ・ラインプレヒトや、音楽祭の前音楽監督だった指揮者ルドルフ・ビーブルら、ウィーンの粋を知り尽くしたキャスト、スタッフが来日するオペレッタは間違いなく楽しい。そのクォリティの高さは、昨年、前ぶれ的に行なわ クラシック音楽の「三大交響曲」といったら、どの曲を選ぶだろうか。その答えはもちろん人によってまちまちだろうが、「一回の演奏会ですべて演奏可能な人気曲」という条件を付けるとすれば、この夏、読響が聴かせてくれる「三大交響曲」ということになるのではないか。シューベルトの交響曲第7番「未完成」、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」、ドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」。文句なしの傑作で、だれにとっても親しみやすく、しかも繰り返し聴いても味わい深いという交響曲が3つ並ぶ。まさにクラシック音楽の王道ともいうべき名作を一度に聴くことができる。 指揮台に立つのはケン=デイヴィッド・マズア。父はあの名指揮者クルト・マズアというサラブレッドだ。顔立ちからも察せられるかもしれないが、日本人の母を持つ。ライプツィヒに生まれ、父マズアをはじめ多くの名指揮者たちれた来日ガラ・コンサートでも証明済みだ。 特に注目されるのが河口湖ステラシアターでの2公演。好天なら開閉式の客席屋根を開け放して上演するというから、それだけでも気分は爽快。しかも、この劇場の特徴を生かし、ステージ越しに富士山を取り込む演出も考えられるからお楽しみ。本拠メルビッシュとはまた違った雄大な舞台が出現するはずだ。もちろん雨天でも屋根をの薫陶を受け、フランス国立管弦楽団やボストン交響楽団の副指揮者、タングルウッド小澤征爾指揮研究奨学生他を経て、2011年にミュンヘン交響楽団首席客演指揮者に就任した。今年1月にはトゥガン・ソヒエフの代役として、急遽ボストン交響楽団でのデビューを果たして好評を博している。 いよいよ世界に向けて大きく羽ばたこうとする新鋭が指揮する「三大交響曲」。読響からどんなサウンドを引き出してくれるのだろうか。閉めて上演できるから安心。でもまずは晴天祈願。斎戒沐浴して出かけよう。2014年メルビッシュ湖上音楽祭《屋根の上のヴァイオリン弾き》より®SFM JerzyBinケン=デイヴィッド・マズア ©Beth Ross-Buckley第3回 東京オペラシティ名曲シリーズ8/16(日)14:00 東京オペラシティ コンサートホール読響サマーフェスティバル 2015「三大交響曲」8/17(月)18:30 東京芸術劇場 コンサートホール 問 読響チケットセンター0570-00-4390読響「夏の三大交響曲」8/18(火)15:00 パルテノン多摩 問 チケットパルテノン042-376-8181http://yomikyo.or.jp

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