eぶらあぼ 2015.8月号
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Danza News222 導入会場は現在4ヵ所。今後は、横浜市内に年内開講予定のダンス専用直営センターをはじめ、首都圏を中心としたダンススタジオ、フィットネスクラブ、学童保育所、幼稚園などでの導入、事業拡大を図っていく。[プログラムの概要]レッスン生徒対象者:小学生レッスン料:月額6500〜8500円(税抜)定員:10〜20名程度[導入会場]●ヤマハユニスタイル トレッサ横浜●株式会社ヤマハミュージックリテイリング ミュージックアベニューつくば●チャコット・カルチャースタジオ 渋谷スタジオ●ウィズダムアカデミー目白校「Dance Switch by Yamaha」http://jp.yamaha.com/dance■振付家 ジョン・ノイマイヤーが第31回京都賞を受賞 ハンブルク・バレエ団総裁・芸術監督のジョン・ノイマイヤー(73)が、思想・芸術部門で第31回(2015)「京都賞」を受賞した。6月19日、公益財団法人稲盛財団が発表した。 京都賞は科学や文明の発展、また人類の精神的深化・高揚に著しく貢献した人々の功績を讃える国際賞。1985年に創設され、毎年、先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門の各部門に1賞、計3賞が贈られる。 贈賞理由として、ノイマイヤーが伝統的なバレエ技法を発展させ、20世紀バレエの流れを刷新、人間心理を巧みに表現した振付によって、今世紀もなお世界の舞踊界を牽引し続ける振付家であること、また、78年にバレエ教育に力を入れるためハンブルク・バレエ学校を創設、2006年には自身が収集した歴史的なバレエ関連コレクションを後世に伝えるため、ジョン・ノイマイヤー財団を創設するなど、後進の育成に努め、今後もバレエ文化におけるノイマイヤーの影響力は多大であるに違いないと、高く評価した。なお、受賞者にはディプロマ、京都賞メダルおよび賞金5000万円が贈られる。公益財団法人稲盛財団http://www.inamori-f.or.jp■ヤマハミュージックジャパンがダンスプログラムを本格展開 株式会社ヤマハミュージックジャパンは、子どもの心身の発育・発達に合わせた「伸びる時期に、伸びる力を伸ばす」という「適期教育」の考え方を軸に開発した、成長支援型プログラム「Dance Switch by Yamaha」を本格展開すると発表した。6月18日、代表取締役社長の土井好広、本プログラムを監修した日本女子体育大学学長の石﨑朔子ら出席のもと、都内で事業戦略説明会が行われた。 「Dance Switch by Yamaha」は2013年より開発が進められ、子どもの成長にあわせ、運動学をベースに子どもたちの可能性や意欲を育てるプログラム。ヤマハが提供する高品質なオリジナル楽曲も使用し、独自の指導者認定資格試験と研修制度を制定することで、ダンスだけでなく心身の成長もサポートする指導者を育成していく。 土井は本プログラムについて「ヤマハの本業である“音・音楽”の事業と親和性のあるダンス事業を結びつけることにより、音楽とダンスという世界共通言語を通じて、新たな社会貢献、価値提案をしていきたい。ヤマハは音楽と関わり128年、ヤマハ音楽教室を開設し62年が経つ。楽器・音楽・教育・教室運営に対する信頼と安心感は、今回導入するダンスプログラムにも活かされている」と述べた。 カリキュラムや指導者育成など本プログラム全体の監修を行った石﨑は「幼児期から児童期にかけて著しく発達するリズム感、バランス感覚などの神経系を伸ばすことを重視し、骨格・筋力が未完成なこの時期の身体に負担をかけすぎないプログラムを組んでいる。本プログラムを通して、踊る人も見る人も笑顔になれるスイッチを入れたい」と語った。 模擬体験レッスンでは実際に行われるレッスン内容の一部が披露され、参加した子どもたちからは「思ったよりも難しかったが、頑張ったらうまくできて嬉しかった」などの感想が語られた。事業戦略説明会より Photo:J.Otsuka/Tokyo MDE
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