eぶらあぼ 2015.8月号
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2138/25(火)18:30 本多の森ホール問 北國新聞文化センター076-260-35358/27(木)18:30 ゆうぽうとホール問 チケットスペース03-3234-9999*講習会の詳細は下記ウェブサイトよりご確認ください。http://www.chacott-jp.com『吉田都 × 堀内元 Ballet for the Future』次代へのメッセージを込めて取材・文:渡辺真弓 「WEBぶらあぼ+Danza inside」(ebravo.jp)で既報の通り、世界最高峰のバレエ団のプリンシパルとして活躍した吉田都と堀内元が、次代へのメッセージを込めて<Ballet for the Future>と題した公演を8月に金沢と東京で開催する。 吉田は英国サドラーズウェルズ・ロイヤル・バレエ団(現バーミンガム・ロイヤル・バレエ団)で巨匠ピーター・ライトの薫陶を受けた後、英国ロイヤル・バレエ団で活躍。片や堀内はニューヨーク・シティ・バレエで巨匠バランシンの最後の弟子として教えを受け、現在はセントルイス・バレエの芸術監督を務める。いずれもローザンヌ国際バレエコンクールでの受賞を機に海外へ出たパイオニアで、貴重な経験を若いダンサーに伝えたいというのが今回の公演の趣旨だ。金沢と東京で初共演 2人は以前兵庫で共演しているが、金沢と東京では初めて。プログラムは、バランシンからクリストファー・ダンボア、堀内作品に至るまでアメリカのバレエに、古典の『ドン・キホーテ』を加えた6曲。総勢30名の出演で夢の舞台が繰り広げられる。 「よい作品を踊ることでダンサーは成長する」と堀内が語れば、「元さんの作品を踊って私自身が解放され、楽しく踊ることができたので、今回共演できるのは嬉しい」と吉田が応じ、すでに呼吸はぴったり。 恩師から確かなテクニックが評価されたのも共通だ。堀内はバランシンの偉大さについて「入団した翌年に亡くなったので、1年半ほどしか接していなかったが、今でもその素晴らしさに発見がある。音の取り方やリズム感は独特」と熱っぽく語る。 2人が踊るのは堀内振付の『La Vie』(2013年セントルイス初演) 。アメリカン・バレエ・シアターからヒューストン・バレエに移籍した加治屋百合子とジャレッド・マシューズのペアも参加して『ドン・キホーテ』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥで華を添える。アントレ部分は堀内が振り付け、現代向きにスピードをつけたのが見どころ。特別講習会も企画 「コンクールは目標であって、そこからがスタート」「基本を地道に積み重ねるのが大事」「吉田さんは人の3倍練習する」若手へ贈る言葉は厳しくも温かい。この公演に因んで、堀内、加治屋、マシューズの3人による特別講習会の開催(8月)も決定。受講者は、8月28日の<バレエダCatch Upトークイベントより吉田都(左)堀内元(右) Photo:J.Otsuka/TokyoMDEジャレッド・マシューズ加治屋百合子イアログ>に参加し講師たちから直接貴重な体験談などを聞くことができる。この夏、国際舞台で活躍するスターたちからじっくり学べるまたとない機会だろう。

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