eぶらあぼ 2015.8月号
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154クラシック新刊情報右半身麻痺という困難を乗り越え、「左手のピアニスト」として復帰。新たな音楽と感動を生み続けている、日本を代表するピアニスト舘野泉。これまでの音楽人生や、困難を克服した舘野自身の23の言葉とエピソードの一つひとつは読む者に勇気や喜びを与える。決してあきらめない不屈の精神を秘めながらも、前向きでユーモアがある温かな人柄も垣間見られる。命の響左手のピアニスト、生きる勇気をくれる23の言葉舘野泉 著集英社 ¥1500+税クラシック音楽活動に関わる音楽事務所、コンサートホール、音楽関連公益法人などの音楽事業団体や、音楽活動をサポートする企業各社の紹介が掲載されたガイドブック。アーティストの一覧や全国の音楽大学やホールといった音楽機関・関連団体の名簿など、今すぐ役立つ情報がコンパクトにまとめられている。クラシック音楽事業ガイド2015-2016日本クラシック音楽事業協会 編集日本クラシック音楽事業協会 ¥952+税ケルン歌劇場の総監督を長きにわたり務め、ザルツブルク音楽祭等で多くの作品を演出してきたミヒャエル・ハンペが、過去の名作品やオペラに関わる人物の言葉を引用し説明。また、読者へ伝えたいキーポイントも記している。全てのオペラ愛好家、オペラの作り手、そしてオペラ嫌いの人のために向けた1冊。オペラの学校ミヒャエル・ハンペ 著 井形ちづる 訳水曜社 ¥2200+税長く童謡の作曲を手掛けてきた著者が、童謡という日本特有の文化が生まれた背景とその歴史を中心に、交流録、音楽教育事情などを自らの体験を交えて綴るエッセイ。詩情豊かな童謡へのオマージュが感じられる。11曲の童謡、8曲の懐かしい唱歌のエピソードや説明に加え、詩人の谷川俊太郎との対談も収録。童謡はどこへ消えた子どもたちの音楽手帖服部公一 著平凡社新書 ¥820+税小説家としての顔も持つピアニスト、アファナシエフによる、フィクションともノンフィクションともとれる1冊。1950年代初頭からソビエト連邦で流行った、カセットテープで文通を行う「声の通信」を基にしたユニークな内容で、ソビエトを出てパリで暮らす著者とパリに生まれソビエトに残った友との10年続いたやりとりを収める。声の通信ヴァレリー・アファナシエフ 著岡部杏子 訳未知谷 ¥2500+税近年歌う機会が増えている、外国の合唱作品の情報を集めたガイドブック。単に発音を真似た「カタカナ外国語」で歌うのではなく、「言葉への理解を深め、正しい発音で歌う」ことを目指し、14ヵ国の発音や発声法、代表的な作品や作曲家を幅広く徹底解説。4曲の楽譜、発音表、外国の無伴奏合唱作品一覧付き。合唱のための 外国語作品がわかる本古橋富士雄 監修ヤマハミュージックメディア ¥2400+税楽器を習い始めた人、音楽鑑賞をより深く楽しみたい人、もっと自由に作曲したい人のための本。基本的な音符から、強弱・省略・反復・速度・発想記号まで読み解くコツを紹介。音楽記号の種類ごとにパートが分けられ、和文、欧文索引もあるので探しやすい構成。付録として「かんたん音楽史」も掲載されている。持ち歩き音楽記号事典多田鏡子 著 川島素晴 監修日本文芸社 ¥1300+税初心者でも気軽に始められるバレエ・ストレッチの本。バレエ・ソリストとして活躍しながら、バレエ教師として大人から子どもまで指導をしている著者が、イラストとDVDで分かり易く解説。部位別のストレッチに分かれているので自分に合った部分だけを試してみることも可能。しなやかで美しいスタイルになりたい女性必読。はじめてでも簡単ラクラク DVD付体が硬い人のためのバレエ・ストレッチ川瀬美和 著PHPエディターズ・グループ ¥1500+税

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