eぶらあぼ 2015.8月号
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139コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL第1位 アンドレイ・イオヌト・イオニツァ(ルーマニア)[声楽部門](男声)第1位及びグランプリ アリウンバートル・ガンバートル(モンゴル)(女声)第1位 ユリヤ・マトチキナ(ロシア) コンクールで最も優秀だった出演者に与えられるグランプリは、声楽部門(男声)アリウンバートル・ガンバートルが受賞した。 なお、ピアノ部門第1位のドミトリー・マスレエフは北海道や東京・横浜で行われるパシフィック・ミュージック・フェスティバルの4公演[8/1(土)・8/2(日)札幌、8/3(月)横浜、8/4(火)東京]に出演し、ラフマニノフの協奏曲第2番を演奏する予定。また、同部門第2位のルーカス・ゲニューシャスも16年1月に来日し、NHK交響楽団の定期演奏会[2016.1/20(水)、1/21(木)サントリーホール]に同曲で出演する。チャイコフスキー国際コンクールhttp://tchaikovskycompetition.com■「第23回 渡邉曉雄音楽基金」 受賞者が決定 「第23回(2015年度) 公益信託 渡邉曉雄音楽基金」音楽賞・特別賞の授賞式と記者会見が6月10日に都内で行われ、音楽賞を川瀬賢太郎、特別賞を秋山和慶とユベール・スダーンが受賞した。同基金は、故・渡邉曉雄氏が戦後の日本の音楽文化に残した業績を後世に引き継ぐため、1992年に創設。毎年、次代の音楽界を担う優秀な指揮者、およびオーケストラ界に貢献した関係者の顕彰を行っている。[顕彰理由]川瀬賢太郎:早くから注目されていたが、神奈川フィル常任指揮者に就任して以降の実績には目覚ましいものがあり、綿密な設計や劇的な力感、清澄な叙情性など卓越した演奏が評価された。秋山和慶:昨年度指揮活動50周年を迎え、文化功労者への選出など目覚ましい活躍が見られ、日本音楽界の発展への貢献が評価された。ユベール・スダーン:東響音楽監督として同楽団の演奏力の向上に尽くし、近年では音楽大学オーケストラの指揮を通じ、音楽界の向上と発展に寄与している点が評価された。■鳥木弥生が「2015年度 岩城宏之音楽 賞」を受賞 メゾソプラノの鳥木弥生が「2015年度 岩城宏之音楽賞」を受賞した。6月9日、石川県音楽文化振興事業団が発表した。同賞は、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)永久名誉監督の故・岩城宏之氏の遺志を受け、07年に創設された。応募資格は、北陸3県(富山・福井・石川)に縁があり、音楽活動が顕著かつ現在演奏活動を行っている者(北陸3県の文化・音楽財団による推薦制)。審査員は、故・岩城宏之夫人でピアニストの木村かをり、池辺晋一郎(石川県立音楽堂洋楽監督)、井上道義(OEK音楽監督)の3名。 鳥木弥生は、石川県出身。武蔵野音楽大学を卒業。07年より文化庁新進芸術家海外留学制度研修生としてフランスに留学、パリのエコール・ノルマル音楽院のディプロマで最高位取得。これまでに、第8回フェスティヴァル・リリック女声第1位、第1回エレナ・オブラスツォワ国際コンクール外国人最優秀賞受賞、第6回G.B.ヴェッルーティ国際コンクール第3位、第9回リッカルド・ザンドナイ国際コンクールでザンドナイ賞受賞。現在、藤原歌劇団在籍。 授賞式ならびに披露演奏会は、9月5日(土)、石川県立音楽堂コンサートホール『岩城宏之メモリアル・コンサート』で行われる。オーケストラ・アンサンブル金沢http://www.orchestra-ensemble-kanazawa.jp■五嶋龍が『題名のない音楽会』 5代目司会者に就任 指揮者の佐渡裕が、テレビ朝日『題名のない音楽会』の司会を9月で卒業する。10月からは、ニューヨークを拠点に世界中で活躍している、ヴァイオリニストの五嶋龍が5代目司会者として登場。番組歴代最年少の司会者となる。 五嶋龍は、ニューヨーク生まれ。7歳でコンサートデビュー後、ソリストとして日本国内のオーケストラはもとより世界各地のオーケストラと共演し、高い評価を得ている。また、卓越した国際感覚の持ち主としても多くの人々を引きつけ、クラシック界に限らず幅広い交流を結んでいる。 10月リニューアル後の同番組では、クラシック音楽の醍醐味に加えて、五嶋の持ち味を生かせる異ジャンルとのコラボレーション・プログラムも多数企画している。題名のない音楽会 http://www.tv-asahi.co.jp/daimei左より:東京交響楽団理事・金山茂人(スダーン代理)、川瀬賢太郎、秋山和慶©深谷義宣©Universal Music
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