eぶらあぼ 2015.7月号
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638/6(木)18:30 日経ホール問 日経ミューズサロン事務局03-3943-7066 http://www.nikkei-hall.com第439回 日経ミューズサロン 小林桂(ジャズ・ヴォーカル) ザ・ベスト・オブ・K 2015至福のスタンダードを愉しむ夕べ文:東端哲也 大手町の日経ホールで定期的に開催されている「日経ミューズサロン」の8月公演には、1999年にアルバム『ソー・ナイス』でメジャー・デビュー(当時20歳!)以来、日本のジャズ・ヴォーカル・シーンを牽引し続ける小林桂が登場。幼い頃からミュージカル映画に親しみ、自他共に認める“スタンダード・ナンバー好き”の彼が、リクエストの多い名曲たちを選りすぐって届ける至福の夕べだ。プログラムは、「スウィングしなけりゃ意味がない」、「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」、「この素晴らしき世界」などの王道のスタンダードナンバーや、ボサノヴァの名曲、アントニオ・カルロス・ジョビン「イパネマの娘」、チャップリン「スマイル」、映画『ピノキオ』より「星に願いを」といった、スクリーンから生まれたナンバーまでをカバー。実に盛り沢山の内容だ。また、ピアノは実父の小林洋。息の合った親子共演が楽しめるのも大きなポイントだ。7/12(日)~8/4(火) 札幌・函館・奈井江・苫小牧・横浜・東京問 パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会011-242-2211※フェスティバルの詳細は右記ウェブサイトでご確認ください。 http://www.pmf.or.jp第26回 パシフィック・ミュージック・フェスティバル 2015ゲルギエフと若者たちが創り上げる音楽の祭典文:飯尾洋一 7月12日から8月4日にかけて、今年も『パシフィック・ミュージック・フェスティバル』(PMF)が開催される。若手音楽家を育てるための国際教育音楽祭として、夏の音楽シーンに欠かせないものとなったPMFだが、今年から新たに第6代芸術監督として巨匠ワレリー・ゲルギエフを迎える。また、指揮者陣にはほかに準・メルクルとアンドリス・ポーガが加わる(当初予定されていたデイヴィッド・ジンマンは健康上の理由により降板)。準・メルクルはこれまでに同音楽祭に客演指揮者、首席指揮者として参加しており、日本でもおなじみの名指揮者。初参加となるアンドリス・ポーガは、母国ラトヴィア国立交響楽団音楽監督を務めるほか、ボストン交響楽団やパリ管弦楽団でも活躍する気鋭である。 会期中はオーケストラから室内楽まで、多彩な内容による約30公演が開催される。その柱となるのが、PMFオーケストラによる公演だ。PMFオーケストラは世界各都市での厳しいオーディションを通過した若手音楽家たちから編成され、メンバーはウィーン・フィルやベルリン・フィル、シカゴ交響楽団といった名門オーケストラの首席奏者を中心とする教授陣から、約1ヵ月にわたって集中的な指導を受ける。その成果が披露されるのが、札幌、横浜、東京の各都市で開催されるコンサート。すぐれた指揮者陣のリードのもと、若者たちのポテンシャルが最大限に発揮される。 PMFオーケストラ演奏会はまず札幌で開催される。準・メルクル指揮によるプログラムA(7/18、7/19)では、PMFヨーロッパ(欧州教授陣)とともに、メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」組曲、マーラーの「さすらう若人の歌」(テノール:松原友)、ドヴォルザークの交響曲第7番が演奏される。アンドリス・ポーガはプログラムB(7/25、7/26)を指揮。こちらはPMFアメリカ(北米教授陣)とともに、ウェーバーの《オベロン》序曲、モーツァルトの交響曲第34番(7/26はアカデミー生が指揮)とチャイコフスキーの交響曲第5番のプログラムを組む。また、PMF GALAコンサート(8/1)と題した華やかな公演も開かれる。 首都圏では、横浜公演(8/3・横浜みなとみらいホール)と東京公演(8/4・サントリーホール)が開催され、芸術監督ゲルギエフがベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」とショスタコーヴィチの交響曲第10番を指揮する。「皇帝」のソリストには、直前に開催される2015年チャイコフスキー国際コンクールの入賞者が迎えられるのも楽しみ。 若き才能の爆発を体感したい。左より:ワレリー・ゲルギエフ ©Marco Borggreve/準・メルクル ©Jean-Baptiste Millot/アンドリス・ポーガ ©Noslegums kvadr/昨年のピクニックコンサート ©PMF組織委員会

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