eぶらあぼ 2015.7月号
39/213

367/11(土)14:00 小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)問小金井 宮地楽器ホールチケットデスク042-380-8099 http://koganei-civic-center.jp福田進一(ギター) J.S.バッハ 「無伴奏チェロ組曲」 全曲演奏会ギターで開くバッハへの扉文:寺西 肇 日本を代表するギタリストの1人であり、バッハの作品演奏をライフワークに据えている福田進一。この孤高の名手が、バッハの器楽作品の中でも“傑作中の傑作”のひとつに位置付けられている「無伴奏チェロ組曲」全6曲を、自らの編曲により、やはり自身による解説を交えながら、一気に弾き切るという野心的なステージに挑む。バッハの時代にはまだ存在していなかった、現在のようなギター。しかし、チェロ組曲第5番(BWV1011)の、バッハ自身の手になるリュート版の楽譜(BWV995)が残っているという事実が、「私たち撥弦楽器奏者が、この作品を手掛けることに大きな正当性と、勇気を与えてくれている」と福田は言う。そして、自ら手掛けた無伴奏チェロ組曲の編曲について「バロックの通奏低音に極力適応し、呼吸するような弓の動きを心がけたつもり」と説明。「バッハがもし、ギターのために組曲を書いたら…。そんなつかの間のファンタジーの世界に、遊んでいただけたら幸いです」と語っている。8/3(月)18:45 電気文化会館 ザ・コンサートホール、8/4(火)19:00あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール、8/8(土)19:00 東京文化会館(小)問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jp そういえばこれまで、スペインのブラスを聴く機会はほとんどなかった。その点で、同国を代表するスパニッシュ・ブラスの来日は朗報だ。1989年に結成された同クインテットは、96年のナルボンヌ国際金管五重奏コンクール優勝で国際的な注目を集め、世界の著名ホールや、ルツェルン、シュレースヴィヒ=ホルシュタイン等の国際音楽祭に多数出演。自ら音楽祭を開催するほか、18枚のCD&DVDのリリース、100を超える作品の初演など、多岐にわたる活躍を続けている。特徴は、舌を巻くほどの超絶技巧と抱腹絶倒のコミカルなステージ、スパニッシュ・ブラス完璧なテクニックと胸高鳴る熱狂の一挙両得文:柴田克彦そして何よりラテン的な感性と閃き。 今回は、バッハからファッツ・ウォーラーに至る多彩なプログラムで魅了し、中でもブレトン、グラナドス、ヒメネスなどのスペインものや、ロータ、カルロス・ジョビンといったラテン系のポピュラー音楽では、他国のアンサンブルにない熱気とノリの良さを満喫させてくれる。夏こそ、このホットなブラス・エンタテインメントで、熱狂のひとときを過ごそう!平井丈たけいちろう一朗(チェロ) 演奏活動60周年記念演奏会わが音楽人生ここにあり文:笹田和人平井丈一朗 巨匠パブロ・カザルスの高弟であり、その精神を今に伝えながら演奏の第一線で疾走を続けてきた、チェリストの平井丈一朗が演奏活動60周年を迎え、記念の演奏会を開く。1957年から5年間、カザルスの薫陶を受けて国際的に活躍し、巨匠からは「私の後継者」と明言された平井。今回のステージでは、自作の幻想曲「和」を、長男・秀明が指揮する特別編成オーケストラの共演を得て、管弦楽伴奏版で世界初演。「カザルス先生はかつて『君は国際人だが、祖国も大切にしなさい』と語ったが、これは、その言葉を具現化した作品。『和』には『日本的』との意味に加えて、平和の『和』も念頭に置いた」と平井は言う。さらに、ピアニストの次男・元喜が加わり、平井がチェロとピアノ、管弦楽のために書いた詩曲「カタロニアの思い出」を披露。また、冒頭にはバッハの無伴奏組曲第3番とドヴォルザークの協奏曲を置き、締め括りには師の愛奏曲「鳥の歌」も。まさに彼と師の音楽人生そのものを、投影したステージとなる。7/23(木)19:00 紀尾井ホール問 インターミューズ・トーキョウ03-3475-6870 http://intermuse.lolipop.jp

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です