eぶらあぼ 2015.7月号
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253英国ロイヤル・オペラ・ハウス版『兵士の物語』アダム・クーパーの名演再び文:岡崎 香ブルーレイ&DVD『ビリー・エリオット ミュージカルライブ~リトル・ダンサー』ビリーの踊りのシーンに思わず興奮!文:石村紀子7/24(金)~8/2(日) 東京芸術劇場プレイハウス 6/20(土)発売問 パルコ03-3477-5858 http://www.parco-play.com 音楽、演劇、バレエの三拍子が揃った“舞台作品の頂点”ともいえるストラヴィンスキーの『兵士の物語』。その英国ロイヤル・オペラ・ハウス版が、2009年9月の本邦初演以来、約6年ぶりに日本で上演される。本作品の特徴は、多くの『兵士の物語』で見られる、芝居のパートは俳優が演じ、バレエのパートはダンサーが躍るという“演じ分け”をせず、出演者各々が自身で台詞を語り、バレエを踊る点。それを実現したのは、04年のロンドン初演はもちろん、09年に続いて今回の来日公演にも主演するアダム・クーパー。振付家、俳優としても活躍する英国のスターダンサーで、昨年11月のミュージカル『SINGIN' IN THE RAIN~雨に唄えば~』来日公演でも主演を演じ、踊り、芝居、歌で観客を魅了した。 そんなアダムが本作品で演じるの バレエダンサーになる夢をかなえるため苦難を乗り越えていく少年の姿を描いた映画『リトル・ダンサー』。14年前、日本でも大ヒットを記録、主人公ビリーのひたむきさと、それを支える家族の愛に感動が巻き起こった。その映画をミュージカル化した舞台を収録した映像がブルーレイ&DVDとしてリリースされる。曲はミュージカル化を熱望したエルトン・ジョン自身の書き下ろし。 映画の世界観はそのままに、白熱の歌や踊り、巧みな舞台転換を実現した演出は迫力満点で、臨場感に溢れている。特にビリー役の子役が情熱を爆発させるように踊るシーンは鳥肌もの。映画ファンも新たな感動に浸れること間違いなしだ。作品中、成長したビリーを演じるのはミュージカル版で初代ビリー役を務めたリアム・ムーア。『マシュー・ボーンの白鳥の湖』で王子役にも抜擢された実力で、素晴らしい踊りを披露していて必見だ。また、今回の映像はミュージカル化10周年の記は、休暇で帰郷する途中、老人に化けた悪魔に声をかけられ、自身のヴァイオリンと引き換えに大金を生む本を手に入れる兵士。大金を手にした兵士は、ある国の王女と結婚するが、望郷の念にかられ、妻を連れて故郷へと向かい…。王女役は、英国ロイヤル・バレエ団のプリンシパル、ラウラ・モレーラ。悪魔を念公演のもの。幕が下りた後、特別演出として歴代27人の“ビリー・エリオット”が登場し踊りまくるフィナーレも収録されており、こちらも見逃せない。 さらに発売に先立ち、映画『リトル・ダンサー』の新ジャケット版が6月24日に発売。ブルーレイには映画からミュージカル化への軌跡を語る関係者インタビューと、初演版で主演を務めた子役3人のオーディションから初日までを綴ったドキュメンタリーが特典映像としサム・アーチャー、ストーリー・テラーをアレクサンダー・キャンベルが演じる。演出・振付は、英国のロイヤル・バレエやロイヤル・オペラを中心に世界的に活躍し、前回の日本公演では自身でストーリー・テラーも務めたウィル・タケット。もちろんストラヴィンスキーの多彩な楽曲も楽しみだ。て収録。こちらも要チェックだ。自分らしくあること、夢を諦めないことの大切さを教えてくれる珠玉の作品だ。2004年 英国ロイヤル・オペラ・ハウス リンバリースタジオ上演時舞台写真(2点とも)『ビリー・エリオット ミュージカルライブ~リトル・ダンサー』NBCユニバーサル・エンターテイメントBD:GNXF-1869 ¥4700+税 DVD:GNBF-3229 ¥3800+税7/8(水)発売『リトル・ダンサー』新ジャケット版NBCユニバーサル・エンターテイメントBD:GNXF-1896 ¥1886+税 DVD:GNBF-3436 ¥1429+税※特典内容はBDとDVDで異なります。6/24(水)発売

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