eぶらあぼ 2015.7月号

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167コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL■酒井健治が「ローマ賞」を受賞　作曲家の酒井健治が、「ローマ賞」を受賞した。同賞は、若手芸術家に与えられる権威ある賞で、受賞者には在ローマ・フランス・アカデミーの本拠地、メディチ荘の滞在資格が与えられる。「ローマ賞」は17世紀に創設されたものの、1968年にいったん廃止され、71年フランス文化省により、メディチ荘に滞在する芸術家の奨学金制度として復活した。過去の受賞者には、ベルリオーズ、ビゼー、ドビュッシー、デュティユーなど著名な作曲家がおり、日本人作曲家では、84年に受賞した佐藤喜美以来2人目の受賞となる。　酒井は、77年大阪生まれ。京都市立芸術大学で学んだ後渡仏。フランス国立パリ高等音楽院、ジュネーヴ音楽院、IRCAM（フランス国立音響音楽研究所）にて作曲、ピアノ、楽曲分析、電子音楽等を学ぶ。2012年マドリッド・フランスアカデミーの芸術部門の会員に選出。09年武満徹作曲賞第1位、12年エリザベート王妃国際音楽コンクール作曲部門グランプリ、同年文化庁長官表彰（国際芸術部門）、13年芥川作曲賞、ほか国内外の賞を多数受賞。■日本フィルのソロ・チェロに辻本玲が　就任　6月1日付で、日本フィルハーモニー交響楽団のソロ・チェロに辻本玲が就任した。辻本は、これまでに国内外のオーケストラとソリストとして共演するほか、全国各所でリサイタルを開催するなど、今後の活躍が期待されるチェリスト。7歳よりチェロを始め、東京芸術大学を首席で卒業し、アカンサス音楽賞を受賞。2003年、日本音楽コンクール第2位、併せて聴衆賞を受賞。07年度青山音楽賞新人賞を受賞。ローム ミュージック ファンデーションより奨学金を得て、シベリウスアカデミー、ベルン芸術大学に留学し、卒業。09年、ガスパール・カサド国際チェロ・コンクール第3位、併せて日本人作品最優秀演奏賞を受賞。13年、齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。これまでに、メタ・ワッツ、オーランド・コール、川元適益、上村昇、山崎伸子、アルト・ノラス、アントニオ・メネセスの各氏に師事。　使用楽器は、イエロー・エンジェルより貸与されている1724年製作のアントニオ・ストラディヴァリウス。日本フィルハーモニー交響楽団 http：//www.japanphil.or.jp辻本玲オフィシャルサイト http：//www.rei-tsujimoto.com■中村紘子が演奏活動を本格的に再開　大腸がんのため、約2ヵ月休養していたピアニストの中村紘子が本格的に演奏活動に復帰する。6月3日、都内のホテルで開かれた記者会見で発表した。昨年に腸閉塞の手術の際にがん細胞が発見された中村だが、「先生からがんを宣告されてもショックもうけなかったし、恐くもないんです。楽天的なんですね（笑）」。その後、抗がん剤や漢方での治療を行い、現在も治療中。「たしかに、私の体のなかにまだがん細胞はあるのですが、幸いなことに、辛くもないし、痛くもないんですね。先生からはふつう通りの生活と演奏活動をおこなって、同じ病気の人たちの励みとなってくださいと言われました」。地方公演ふくめ、今後は医師と相談しながら、月に2回ほどのペースでおこなっていく予定だ。　「治るかもしれないし治らないかもしれない。でもがん細胞とうまくつきあって、私自身はあと30年40年は生きそうな気がしているんです。若い世代の育成にも力をいれたい」と元気いっぱいに語った。12月5日（土）にはサントリーホールでのリサイタルも予定されている。ジャパン・アーツ http：//www.japanarts.co.jp■ローム ミュージック ファンデーション　2015年度の事業が決定　ローム株式会社（本社：京都市）が支援する公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション（京都市）は、1991年の設立以来、音楽文化の普及と発展を目的として各種活動に取り組んできた。　今年度の事業費は8億9百万円（前年比38パーセントアップ）としている。新規事業としては、前年度までの指揮者クラスに替わって『ローム ミュージック ファンデーション 音楽セミナー2015（管楽器クラス）』を開催。また、16年1月オープン予定のロームシアター京都のオープニング・プレ事業のひとつであるオペラ音楽入門コンサート『高校生のためのオペラ音楽セレクション』に助成する。　そのほか、引き続き「音楽活動への助成」及び「奨学援助」の実施、「京都・国際音楽学生フェスティバル」、現在の奨学生による「スカラシップ コンサート」、これまでの奨学生による「フレンズ コンサート」の開催、「小澤征爾音楽塾公演」を共催する。ローム ミュージック ファンデーションhttp：//www.rohm.co.jp/rmf©竹原伸治©居坂浩文

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