eぶらあぼ 2015.7月号
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166 同じく第1位の、トルコ出身イーイト・コラットは84年生まれ。2012年アンリ・デュティユー国際作曲コンクール第2位。13年エリザベート王妃国際音楽コンクールファイナリスト。現在、ワシントン大学の博士課程在学中。今回の受賞について、審査員であるサーリアホから素晴らしいアドバイスに加えて、リハーサル中にもいろいろな言葉をもらったというエピソードを語った。 2016年度の審査員は、日本の一柳慧。本選演奏会は2016年5月29日(日)に行われる。武満徹作曲賞 http://www.operacity.jp/concert/award本選演奏会の模様はNHK-FMで放送予定。NHK-FM「現代の音楽」 6/21(日)、6/28(日)両日とも8:10〜9:00※2回に分けての放送/放送日時は変更される場合あり■「第3回 東京国際ヴィオラコンクール」 結果発表 「第3回東京国際ヴィオラコンクール」(審査委員長:今井信子)が5月30日(土)〜6月6日(土)に上野学園 石橋メモリアルホールで行われ、入賞者が決定した。入賞者は以下の通り。第1位 アンドレア・ブルガー(スイス)第2位 東条慧(とうじょう・けい 日本)第3位 ルイーズ・デジャルダン(フランス) ファイナリストの4人には、各特別賞が贈られ、名古屋フィルハーモニー交響楽団賞を受賞したアンドレア・ブルガーは、2016年5月の同楽団第345回定期演奏会にソリストとして出演する。また、聴衆賞は東条慧が受賞した。 アンドレア・ブルガーは、1990年スイス生まれ。ジュネーヴ高等音楽院で今井信子に師事、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学にて修士号を取得。国内外多くのコンクールで受賞しており、今秋には、ロンドンのウィグモアホールでの演奏を行う予定。 東条慧は、91年山梨県甲府市生まれ。2011年よりパリ国立高等音楽院に在籍。フランス国立放送オーケストラやパリ管弦楽団アカデミー生に選出。ポワティエで行われた「若いヴィオリストのためのコンクール」第1位をはじめ、多数のコンクールで受賞。16年夏には、アメリカ・ラヴィニア音楽祭の参加を予定している。ヴィオラスペース 東京国際ヴィオラコンクール http://tivc.jp■「2015年度武満徹作曲賞」受賞者決定 「2015年度武満徹作曲賞」本選演奏会が5月31日(日)、東京オペラシティ コンサートホールで行われ、受賞者が決まった。受賞者と作品は以下の通り。【受賞者・作品】第1位 セバスチャン・ヒッリ(フィンランド)「リーチングス」(賞金75万円)第1位 イーイト・コラット(トルコ)[difeяãs](賞金75万円)第2位 ファビア・サントコフスキー(スペイン)「存在の絵」(賞金75万円)第2位 トーマス・ヴァリー(オーストリア)「ループ・ファンタジー」(賞金75万円) 「武満徹作曲賞」は、より創造的な音楽文化の可能性を育むため、東京オペラシティ文化財団が世界の次代を担う若い世代に新しい音楽作品の創造を呼びかけ、ただ一人の作曲家が審査員をつとめるというユニークさと、受賞者のその後の活躍などで世界的に知られている。今年の審査員は、フィンランド出身のカイヤ・サーリアホ。 カイヤ・サーリアホは、ファイナリストについて「4人の作曲者はともに大変才能豊かであることは間違いなく、しかし同時に長所は異なるものであります。そして4作品とも大変賞賛に値する作品でした。これらの作品はすべてオーケストラ作品の未来を担うものといっていいでしょう」と高く評価した。なお、サーリアホの意向により、賞金は均等に授与された。 第1位を受賞したフィンランド出身のセバスチャン・ヒッリは、1990年生まれ。シベリウス音楽院を卒業後、1年間ウィーン国立音楽大学に交換留学生として学び、現在シベリウス音楽院修士課程在学中。受賞に際し、「作曲を始めたその日から『武満徹作曲賞』は私の夢でした。私の作品が『リーチングス』、何かに届くという題名であるように、今日何かに届いたような、そんな気がします」と述べた。左より:東条慧、アンドレア・ブルガー、ルイーズ・デジャルダン ©藤本史昭2015年度武満徹作曲賞審査員と受賞者 撮影:大窪道治 提供:東京オペラシティ文化財団

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