eぶらあぼ 2015.6月号
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201コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報これは豪華な顔合わせだ。巨人ナルシソ・イエペスの薫陶を受け、日本ギター界の第一人者として活躍を続けて、昨年でデビュー45周年を迎えた荘村清志。そして、1990年にロン=ティボー国際コンクールの覇者となり、国際的に活動するヴァイオリンの小林美恵。今回は、ヘンデルなどバロックから、グラナドスやファリャなどスペイン近代、さらにピアソラのタンゴまで、それぞれのソロも交えつつ、多彩に披露する。濃密な音楽の“対話”が、再び。NHK交響楽団の第1ヴァイオリン・フォアシュピーラーを務める一方、リサイタルや録音などソリストとしての活動にも力を注いでいる齋藤真知亜。ピアノの鷹羽弘晃と取り組んでいるシリーズ「Dialogue」第3弾では、ドビュッシーとフランク、フランス系ソナタの名品を中心に。ここへ添えられるエックレスのソナタは、有名曲ながらプロの実演にかかる機会は意外に少なく、貴重だ。ベートーヴェン生誕250年となる、2020年に向けてのプロジェクト。第4弾は、それぞれウィーンとベルリンを拠点に、国際的な活動を展開するソプラノの小林沙羅とピアノの福間洸太朗を迎えて。「君を愛す」など歌曲のほか、高井優希指揮による特別編成の管弦楽団を交えてのピアノ協奏曲第4番や合唱幻想曲など楽聖の作品のほか、「春への憧れ」などモーツァルトも。西原稔・桐朋学園大教授が案内役を務める。1ステージは60分、平日の朝と昼下がりの2回開催され、様々なライフスタイルの人々に対応する新感覚のシリーズ「アプリコ・ウィークデー・コンサート」。その第8弾には、1995年のショパン国際ピアノコンクールで第5位入賞を果たした名手・宮谷理香が登場。ショパンのプレリュード第15番「雨だれ」やドビュッシー「版画」から「雨の庭」、武満徹「雨の樹 素描」など、梅雨の時期に相応しい名曲を中心に披露する。詩人と作曲家、演奏家が一丸となり、日本人の心を表現する邦楽器と西洋音楽の唱法との融合から、新たな歌曲の創造を目指してきたシリーズ「邦楽器とともに」が10回目の節目を迎える。記念演奏会では、“メモリアル”として、三木稔のオペラ「ワカヒメ」(1991年)からアリア「蝶の歌」(歌:本宮寛子)を。そして、声と二十五絃筝のための新実徳英「万葉・恋の譜」(歌:青山恵子)など8つの新作が披露される。バロックから現代までを掌中に収める、驚異的なレパートリーの一方、本格的なレッスンを受け始めたのは14歳からという異色の経歴でも知られるピアノの佐藤祐介。聴く者へ衝撃を与え続けている“新ピアニスト宣言”と題したリサイタル・シリーズの第3弾では、バッハ、シュニトケ、ヤナーチェクによる佳品に、窪田隆二と権代敦彦に委嘱した新作の世界初演を挟み込む。鮮烈な音楽性を、ぜひ体感したい。齋藤真知亜(ヴァイオリン)Dialogue#3ベートーヴェン生誕250年(2020)プロジェクトVol.4 小林沙羅(ソプラノ)・福間洸太朗(ピアノ)と仲間たち邦楽器とともに 第10回記念演奏会新しい日本歌曲の夕べ小林美恵(ヴァイオリン)&荘村清志(ギター)宮谷理香(ピアノ)アプリコ・ウィークデー・コンサート Vol.8佐藤祐介(ピアノ)“新ピアニスト宣言” vol.36/24(水)15:00 19:00Hakuju Hall6/21(日)15:00一橋大学兼松講堂6/8(月)18:15東京文化会館(小)6/24(水)19:00杉並公会堂6/23(火)11:00 14:00大田区民ホールアプリコ(小)6/12(金)19:00東京オペラシティ リサイタルホール小林沙羅 ©Hitoshi Iwakiri福間洸太朗 ©T.Shimmura小林美恵 ©武藤 章荘村清志 ©得能通弘齋藤真知亜 ©H.Ikezawa鷹羽弘晃第3回「邦楽器とともに」青山恵子

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