eぶらあぼ 2015.6月号
112/213

109常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/≪6月~7月の聴きどころ≫ 読響の6月~7月公演には、古豪から新鋭まで、世界が注目するアーティストが相次いで登場する。6月上旬には、ロシアの巨匠テミルカーノフがマーラーとショスタコーヴィチの大作を披露。特に、マーラーの交響曲第3番を演奏する5日の定期演奏会が、大きな注目を呼びそうだ。巨匠が、管弦楽と合唱合わせて200人以上の大編成を自在にドライブし、“自然交響曲”の異名も持つマーラーの傑作をダイナミックなタクトで描き上げる。11、13日の公演では、テミルカーノフが得意とするショスタコーヴィチを指揮。“戦争三部作”を凌駕するといわれる大作交響曲第10番で、渾身の演奏を聴かせてくれる。プロコフィエフの協奏曲では、この2公演のために来日するロシアの豪傑マツーエフが共演。世界の聴衆を虜にするパワフルでダイナミックな演奏で会場を沸かせるだろう。 19日には、遅めの20時開演も好評の「読響カレッジ」に、巨匠ボッセの薫陶を受け、ドイツで研鑽を積む逸材・石川星太郎が登場。石川は、昨年の読響デビューでセンセーショナルな成功を収めており、本公演にも大きな期待が寄せられている。 6月末、世界各地で評価を高めるフランスの鬼才ロトが読響に初登場。ピリオド楽団レ・シエクルの活動で脚光を浴び、SWR(南西ドイツ放送)響の首席指揮者としても活躍するロトが多彩なプログラムで魅了する。29日には、十八番のベルリオーズ「幻想」を披露。躍動感あふれるタクトで、鬼才の本領を発揮する。チャイコフスキー国際コンクール優勝の名手・神尾真由子によるサン=サーンスの協奏曲も聴き逃せない。7月1日には、古典派の大家ハイドンの傑作「十字架上の七つの言葉」と現代音楽の大家ブーレーズ「ノタシオン」を組み合わせた意欲的なプログラムを披露。ウィーンで学ぶ期待の新鋭・郷古廉が初めて挑む、ベルクのヴァイオリン協奏曲にもご注目を。 24、25日には、リンツ・ブルックナー管の音楽監督を務める名匠デイヴィスが、“ジュピター”でも人気を博すホルストの代表作「惑星」を壮大に描き上げる。甘美な旋律が魅力のブラームスの二重協奏曲では、元ウィーン・フィルのコンサートマスターで、現在は読響のコンサートマスターを務める名手ゲーデが、チャイコフスキー国際コンクールの覇者リヴィニウスと共演。世界を股にかけて活躍するベテラン二人による、丁々発止の掛け合いが期待できる。 29日には、欧州で躍進を続ける新星ローレルが初来日。来日前にはエクサン・プロヴァンス音楽祭で「後宮からの逃走」を振り、世界的な注目を浴びている。爽快感あふれるリズムが人気の交響曲「イタリア」などメンデルスゾーンの傑作3曲を指揮し、鮮烈な日本デビューを飾る。ヴァイオリン協奏曲では、ドイツの深い伝統を受け継ぐ若き実力派エーベルレが共演。ラトル指揮ベルリン・フィル、ロンドン響との共演で名を馳せる才媛が、華麗な独奏を披露する。2015年1回券(2015年9月まで)/2015年度年間・上期会員券 絶賛発売中ユーリ・テミルカーノフ©読響◆名匠ロトが振る、劇的で華麗な《幻想》6/24(水)19:00 東京芸術劇場S完売 A¥5,100 B完売 C完売 ※残券僅少指揮=フランソワ=グザヴィエ・ロトヴァイオリン=神尾真由子サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲 第3番ベルリオーズ/幻想交響曲 他◆テミルカーノフ&マツーエフ、夢の共演!6/11(木)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B完売 C完売6/13(土)14:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C完売指揮=ユーリ・テミルカーノフピアノ=デニス・マツーエフプロコフィエフ/ピアノ協奏曲 第3番ショスタコーヴィチ/交響曲 第10番◆巨匠の至芸ここにあり。壮大なマーラー6/5(金)19:00 サントリーホールS¥9,200 A¥7,200 B完売 C完売 ※残券僅少指揮=ユーリ・テミルカーノフ メゾ・ソプラノ=小山由美マーラー/交響曲 第3番フランソワ=グザヴィエ・ロト©Marco Borggreveデニス・マツーエフ©Pavel Antonov◆ロトが振るハイドン《十字架上の七つの言葉》7/1(水)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=フランソワ=グザヴィエ・ロトヴァイオリン=郷古 廉ブーレーズ/「ノタシオン」から第1、7、4、3、2番ベルク/ヴァイオリン協奏曲「ある天使の思い出に」ハイドン/十字架上のキリストの最後の七つの     言葉(管弦楽版)◆名匠デイヴィスが壮大に描く《惑星》7/24(金)19:00 東京オペラシティS¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,0007/25(土)14:00 横浜みなとみらいホールS¥7,200 A¥6,100 B完売 C完売指揮=デニス・ラッセル・デイヴィスヴァイオリン=ダニエル・ゲーデ(読響コンサートマスター)チェロ=グスタフ・リヴィニウス 他ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲ホルスト/組曲「惑星」◆欧州を席巻する新鋭ローレル 華麗に日本デビュー7/29(水)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=ジェレミー・ローレルヴァイオリン=ヴェロニカ・エーベルレメンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲        交響曲 第4番「イタリア」 他ジェレミー・ローレル©Yannick Coupannec◆若き新星・石川星太郎が指揮する《新世界》6/19(金)20:00 文京シビックホール ※19時半から解説S¥5,100 A¥4,100 B¥3.000 指揮=石川星太郎ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」神尾真由子 ©Hirofumi Isaka

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です