eぶらあぼ 2015.5月号
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209コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報ドイツ合唱界をリード、数々の名演を重ねてきたフリーダー・ベルニウス率いるシュトゥットガルト室内合唱団が来日を果たす。今回は、ラインベルガー「カントゥス・ミサ」やラフマニノフ「晩祷」など祈りに満ちた宗教作品から、ドイツ・リートの名曲を合唱編曲したものまで、珠玉のロマン派作品を無伴奏で披露。音楽堂の“木のホール”の響きも相まって、人間の声の底力を堪能することができるだろう。N響オーボエ奏者の池田昭子の呼びかけで集結した、フルート倉田優、クラリネット箱崎由衣、ファゴット河村幹子、ホルン豊田実加という、一線楽団などで首席級を務める女性奏者たち。ドビュッシー「小組曲」やイベール「3つの小品」、ビゼー「カルメン組曲」など、木管五重奏はもちろん、池田と倉田のデュオによるモーツァルト《魔笛》の名旋律など、時に組み合わせを替えつつ、彩り豊かに披露する。寺下真理子は、東京芸大とブリュッセル王立音楽院修士課程を卒業した新星ヴァイオリニスト。新アルバム『アヴェ・マリア』(キングレコード)の発売記念リサイタルは、録音でも共演したピアノの松本望と共に。クライスラーの小品やシンディング「古風な様式の組曲」、ミュージカル『レ・ミゼラブル』よりの旋律などの収録曲や、サラサーテ「カルメン幻想曲」など、特に後半ではトークも交えつつ、多彩に聴かせる。フルートの若林かをりは京都出身、東京芸大から仏ストラスブール音楽院に学び、特に現代音楽の分野では先鋭的に活動する。「フルーティッシモ」というタイトルに、楽器の可能性の限界を超える決意を込めた、2回のソロ・コンサート。5月の第1回では湯浅譲二「舞働Ⅱ」や若林千春「光跡」、サーリアホ「風彩」、細川俊夫「垂直の歌」、マレシュ「巡行」ほか難曲の数々へ、フルート1本で果敢に挑む。ヴィオッティとパガニーニ、両コンクールで最高位入賞を果たし、世界的に活躍するヴァイオリンの渡辺玲子。そして、名指揮者からの信頼も厚い、イタリアのピアノの名手アンドレア・ルケシーニ。この名手2人が、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの後半6曲に、シューベルトの2つのデュオ作品などを組み合わせ、2夜にわたって共演。「素晴らしいプログラムが出来上がったと自負している」と渡辺は語る。諸田由里子は桐朋学園大学を経て、シエナやウィーンに学び、国内外で精力的に活動する実力派ピアニスト。ソリストとしてはもちろん、室内楽や伴奏の分野でも実績を重ねている。そんな諸田の室内楽シリーズ第1弾は、ヴァイオリンの﨑谷直人、ヴィオラのヘルマン・メニングハウス、チェロの山本裕康と3人の名手を迎え、モーツァルトとブラームスによる、同じト短調のピアノ四重奏曲第1番を披露する。土曜ソワレシリーズ 第249回池田昭子(オーボエ)クインテットモーニングコンサート@近江楽堂 若林かをり フルーティッシモ~フルートソロの可能性渡辺玲子(ヴァイオリン)&アンドレア・ルケシーニ(ピアノ)シュトゥットガルト室内合唱団CD発売記念寺下真理子(ヴァイオリン)Yuriko Morota 室内楽シリーズ vol.1室内楽の名手達の饗演 ピアノカルテットの愉楽5/30(土)17:00フィリアホール5/23(土)、10/31(土) 各11:00東京オペラシティ 3F 近江楽堂5/21(木)19:00、5/22(金)19:00サントリーホール ブルーローズ(小)5/30(土)15:00神奈川県立音楽堂5/30(土)18:00東京オペラシティ リサイタルホール5/22(金)19:15ムジカーザ ©Yuji Hori

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