eぶらあぼ 2015.4月号
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82ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ5/1(金)19:00 神戸新聞 松方ホール、5/11(月)19:00 紀尾井ホール 問 テンプリント(鈴木)03-3263-7728他公演 4/29(水) 西新潟市民会館多目的ホール(025-262-7048)、5/2(土) 宗次ホール(052-265-1715)、5/8(金)長岡リリックホール(0258-29-7715)幣 隆太朗 ソロ・リサイタル 5/14(木) Hakuju Hall(テンプリント・鈴木03-3263-7728)幣 隆太朗(コントラバス/ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ)意欲と若さに満ちたアンサンブル取材・文:片桐卓也Interview ドイツのシュトゥットガルト放送響のメンバーと日本の若手実力派演奏家によって結成された室内楽アンサンブル、ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ。日本からは白井圭(ヴァイオリン)、横坂源(チェロ)が加わり、弦楽器は主に日本人、管楽器は主にドイツ出身のメンバーによる珍しいグループだ。 昨年は名前の由来ともなったベートーヴェンの「七重奏曲」をひっさげて、日本各地で演奏を行い、プレイヤーそれぞれの自発性に溢れた演奏が注目された。同響でコントラバス奏者として活躍する幣隆太朗(写真:右から3番目)は、同じオーケストラに所属する管楽器奏者たちと幾度も室内楽を演奏することがあり、その音楽性に惹かれたという。 「音楽をすることが好きでたまらない、そんな意欲を持ったメンバーばかりで、一緒に演奏することが楽しかった。もっと一緒に演奏したい、そこからこのアンサンブルが生まれました」 今回のツアーの東京と神戸公演では、シューベルトの「八重奏曲」は共通するものの、東京ではプロコフィエフの「五重奏曲」、神戸ではニールセンの「五重奏曲」などが演奏される。 「今年のツアーはシューベルトの『八重奏曲』をメインに据えるので、ヴァイオリンの水谷晃さんにも加わっていただき、かなり豪華なメンバーで演奏することになりました。また、プロコフィエフの『五重奏曲』はコントラバスが編成に加わっている室内楽として、とても重要な作品です。今年もリハーサルはけっこう大変だと思いますが、充実した時間を過ごすことが出来そうです」 音楽的なリーダーは特に置かず、全員の様々な意見をリハーサルで出し合うスタイルを取っている。 「リハーサルの時はお互いに考えていることをどんどん出し合っています。実際のコンサートの時に、開場直前まで舞台で意見を出し合っていることもありました。個人の感じ方だけでなく、こうすれば、もっと音楽が良くなる、もっと良くしたいという熱っぽさがあります。全員、音楽に対する真剣さが半端ないのです。その想いは演奏で感じていただけけると思います」 昨年のツアーで取り上げ、アンサンブルの名前の由来ともなったベートーヴェン「七重奏曲」は、このアンサンブルの最も大事な作品として今後も取り上げて行きたい、と語る幣。国際的なメンバー編成、そして若い奏者らしい意欲的な演奏。これまでになかったスタイルの室内楽アンサンブルを、ぜひ、生で体感して欲しい。5/30(土)14:00 王子ホール問 プロアルテムジケ03-3943-6677 http://www.proarte.co.jp粥川 愛(ピアノ)洗練されたピアニズムに期待文:笹田和人©S.Imura 第14回日本モーツァルト音楽コンクールや、イタリアの第4回エウテルペ国際ピアノコンクールを制するなど、数々の登竜門で実績を挙げてきたピアニストの粥川愛。東京芸大と同大学院を経て、ポーランド政府給費奨学生、および文化庁新進芸術家海外研修生として、ワルシャワ・ショパン音楽大学研究科を修了。バロックから近現代に至る幅広いレパートリーを武器に、ポーランドやドイツ、イタリアなど欧州各国での演奏や、ソプラノの妹・恵理子とのデュオなど、国内外で意欲的な活動を展開している。 「ずっとあたためていたプログラム」だという今回のステージは、モーツァルトとショパンという彼女にとって特別な存在である2人の作曲家に焦点を当てる。前者は「ソナタ ヘ長調 K533/494」に「幻想曲 ニ短調 K397」。後者は「英雄ポロネーズ」、「3つのマズルカ op.50」、「バラード第4番」などを披露する。ヨーロッパで高い評価を得た、瑞々しい音楽性を愉しみたい。ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ
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