eぶらあぼ 2015.4月号
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205コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報ぶらPAL今月の注目公演公演情報2002年にチャイコフスキー国際コンクールで最高位入賞、近年は精神性に一層の磨きをかけた川久保賜紀が取り組む、ベートーヴェンのソナタ全曲演奏会の第2回。中期の傑作で、ロシア皇帝に献呈されたことから「アレクサンダー・ソナタ」の異名を取るop.30の3作品(第6~8番)を弾く。パートナーを務めるのは、ピアノの達人・江口玲。ホロヴィッツも愛した1887年製スタインウェイの銘器を駆る。いま世界で最も注目されているフルーティストの一人と言い切っても異論はあるまい。名だたる国際コンクールで輝かしい実績を残し、昨年9月からはベルリン・フィル首席奏者を務めるマチュー・デュフォー。来日リサイタルでは、テレマンやバッハの無伴奏作品のほか、ピアノの浦壁信二を伴ってのドップラー「ハンガリー田園幻想曲」やボルヌ「カルメン幻想曲」など佳品を通じ、その美音と技巧を余さず披露する。世界中の難民キャンプや災害現場で、復興支援活動を展開しているAAR Japan[難民を助ける会]が開く、「地雷」をテーマとするチャリティ・コンサート。女優の宮沢りえによる絵本『地雷ではなく花をください』の朗読に、ピアノの萩原麻未やプラジャーク弦楽四重奏団など名手らによるショパン、ドヴォルザーク、この絵本をテーマに作られた合唱組曲などが寄り添う。収益は、地雷・不発弾の対策活動へ充てられる。トランペット(上田仁、小川聡)、ホルン(友田雅美)、トロンボーン(加藤直明)、テューバ(石丸薫恵)からなる「Buzz Five」は1997年に東京芸大の同窓生により結成。FIFAワールドカップや日展のオープニングなどイベント出演も多い、日本を代表する金管五重奏団として活躍している。そんな彼らのレパートリーは、クラシックは勿論、ジャズ、ポップス、演歌まで多彩。今回も、自在な編曲と華麗な技巧で吹きこなす。1ステージは60分、平日の朝と昼下がりの2回開催されるシリーズ『アプリコ ウィークデー・コンサート』は、まるで音のティータイムのよう。第7弾には、数々の国際コンクールで実績を重ね、フランスでも活躍するクラリネットの吉田誠と、やはり国際的な登竜門で入賞を重ねたピアノの須藤千晴が登場。メサジェ「演奏会用ソロ」やプーランク「愛の小径」などフランス近代作品を中心に、甘い音色で魅せる。19世紀ベルギーの劇作家メーテルリンクが書いた、「ペレアスとメリザンド」。この幻想的な物語に魅了された作曲家たちは、美しい旋律を紡ぎ出した。九州交響楽団の新シリーズは、そんな1つの物語から生まれた、3つの個性的な作品を特集。第1弾は音楽監督・小泉和裕指揮で、1900年に編まれたフォーレの組曲を取り上げる。同時期に書かれたマーラー「交響曲第5番」を併せて聴き、時代の息吹も感じ取る。川久保賜紀(ヴァイオリン) ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会2(全3回)マチュー・デュフォー(フルート)Bバ ズuzz Fファイブive(金管五重奏団) Concert 018AAR Japan[難民を助ける会] チャリティ朗読コンサート 〈地雷ではなく花をください〉九州交響楽団 第339回定期3つの「ペレアスとメリザンド」Ⅰ・20世紀の夜明けアプリコ ウィークデー・コンサートVol.7吉田誠(クラリネット)& 須藤千晴(ピアノ)4/25(土) 17:00フィリアホール4/22(水) 19:00銀座/ヤマハホール4/20(月) 19:00東京文化会館(小)4/29(水・祝) 14:00サントリーホール4/24(金) 19:00福岡シンフォニーホール4/21(火) 11:00/14:00大田区民ホールアプリコ(小)©Yuji Hori小泉和裕吉田 誠 ©Akira Muto須藤千晴萩原麻未 ©Akira Muto宮沢りえ

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