eぶらあぼ 2015.4月号
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204吹奏楽の名門・東京佼成ウインドオーケストラがおくる、血沸き肉躍るシリーズ『吹奏楽大作戦』。今年は、“現代吹奏楽界の父”こと巨匠アルフレッド・リードの没後10年。大井剛史指揮で「ヴィヴァ・ムシカ!」に始まり、「ミスター・ミュージック!」、ソロ・クラリネットに太田友香をフィーチャーしての「セレナード」など、ブラス経験者にはお馴染みの佳品の数々を、恒例の名物コーナーを交えつつ特集する。スペインのピアノ音楽のスペシャリストとして、欧州を中心に活躍する比石妃佐子。師アリシア・デ・ラローチャをして、「偉大なピアニスト」と言わしめ、アルベニス・メダルも受賞した。今回は「スペイン舞曲集」からの5曲、「夜啼きうぐいす」「エル ペレレ(わら人形)」とグラナドスの作品に、吉松隆「4つの小さな夢の歌」とブラームス「6つの小品集 op.118」を配して。俳優の竹下景子もトーク出演する。『のだめカンタービレ』をはじめ、数々の映画で吹き替え演奏を担当、自らもテレビ出演やメディアで大活躍するピアノの清塚信也。そして、神奈川フィルのソロ・コンサートマスターを務める一方、ボーダーレスな活躍でも注目を集めるカリスマ・石田泰尚。2人の“響演”では、ブラームスのヴァイオリン・ソナタ第1番や清塚の編曲によるガーシュウィン・メドレーのほか、それぞれのソロによる楽曲も堪能できる。解説やトークを交えた、気軽な雰囲気が好評の「小金井音楽談話室」第9弾には、福島・いわきを拠点とする精鋭集団「ヴィルタス・クヮルテット」が登場する。ここ小金井は、東日本大震災が起きた半年後に公演を行うなど、彼らには“特別な場所”。今回はベートーヴェンの“傑作の森”時代に書かれた「ラズモフスキー第2番」、最後の作である第16番、そしてスメタナ「わが生涯より」を渾身の熱演で聴かせる。イタリア文化会館大阪が主催し、約1年にわたり開講されるマスター・クラス『ラボラトーリオ・ムジカーレ』。その幕開けは、講師を務めるヴァイオリンのマウロ・イウラートとピアノのジュゼッペ・マリオッティ、共にイタリア生まれでウィーンに学んだ2人によるステージで。モーツァルトのソナタ第25番に始まり、ブラームスのソナタ第3番へと、イタリア様式がウィーン音楽へと昇華されてゆく軌跡を追う。視覚障害を乗り越えて、第一線を走り続けている名ヴァイオリニストの和波孝が今年70歳を迎える。今回の記念演奏会では、高関健指揮の「いずみごうフェスティヴァルオーケストラ」をバックに、和波が“希望の光”と位置付けるベートーヴェンの協奏曲などを披露。さらに、同じ障害から羽ばたいた川畠成道とのバッハの二重協奏曲に、若き弟子・古澤香理もサン=サーンス「序奏とロンド・カプリチオーソ」で華を添える。月の4東京佼成ウインドオーケストラPresents 吹奏楽大作戦 アルフレッド・リードで大作戦!清塚信也(ピアノ)& 石田泰尚(ヴァイオリン)比ひせき石妃ひさこ佐子(ピアノ)和波孝(ヴァイオリン)70歳記念演奏会第9回 小金井音楽談話室ヴィルタス・クヮルテットラボラトーリオ・ムジカーレ音楽史紀行~イタリアの真昼からウィーンの夕暮れへ4/5(日) 15:00東京芸術劇場4/19(日) 14:00保谷こもれびホール4/16(木) 19:00浜離宮朝日ホール4/5(日) 14:00紀尾井ホール4/19(日) 19:00小金井市民交流センター(小)4/17(金) 19:00あいおいニッセイ同和損保ザ・フェニックスホール文:笹田和人太田友香大井剛史 ©K.Miura竹下景子比石妃佐子石田泰尚清塚信也
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