eぶらあぼ 2015.4月号
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175コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL果たし注目を集める。09年にはビクターよりデビューアルバムをリリース。国内オーケストラとの共演も多く、楽器としてのバンドネオンの可能性を追求する活動を続けている。■第27回「ミュージック・ペンクラブ音 楽賞」受賞者決定 「ミュージック・ペンクラブ音楽賞(旧音楽執筆者協議会賞、ミュージック・ペンクラブ賞)」は、音楽関係の言論・執筆活動に関わる音楽家・評論家から構成される団体ミュージック・ペンクラブ・ジャパン(旧音楽執筆者協議会)が発表している音楽賞。同賞は会員約160名の投票により選定され、「クラシック」「ポピュラー」「オーディオ」の3分野で受賞者(作)が決定する。その年に公開または発表された音楽に関するプロダクツやイベント全てが選定対象となる。 今年度の受賞者(作)は、以下の通り(一部のみ)。【クラシック部門】ピアニスト/独奏・独唱部門賞:イリーナ・メジューエワ室内楽・合唱部門賞:ヴォーカル・アンサンブル カペラオペラ・オーケストラ部門賞:京都市交響楽団現代音楽部門賞:読売日本交響楽団研究・評論部門賞:後藤暢子著「山田耕筰-作るのではなく生む」(ミネルヴァ書房)特別賞/評論家:吉村溪功労賞/評論家:遠山一行【オーディオ部門】優秀録音賞:『J.S.バッハ:教会カンタータ全集/鈴木雅明指揮・バッハ・コレギウム・ジャパン』(BIS/キングインターナショナル)ミュージック・ペンクラブ・ジャパンhttp://www.musicpenclub.com■藤倉大が初のオペラをパリで世界初 演、勅使川原三郎が演出 作曲家の藤倉大がポーランドの作家スタニスワフ・レムのSF小説『ソラリスの陽のもとに』をもとに作曲した自身初のオペラ《ソラリス Solaris》が3月5日、パリ・シャンゼリゼ劇場で世界初演された。シャンゼリゼ劇場、リール・オペラ座、ローザンヌ歌劇場 共同委嘱作品。演奏はアンサンブル・アンテルコンタンポランとIRCAMの電子音楽によるライヴ・エレクトロニクス。指揮はエリック・ニールセン。藤倉自らもエレクトロニクスの演奏に加わった。 演出は世界的ダンサー・振付家の勅使川原三郎。勅使川原はそのほかにリブレット、舞台美術、振付、照明、衣装を担当、自らもダンサーとして出演。KARASの佐東利穂子、元パリ・オペラ座バレエのエトワール ニコラ・ル・リッシュらが共演した。 《ソラリス》は7日にもシャンゼリゼ劇場で上演、続いて3月24、26、28日にリール歌劇場で、4月24、26日にはスイス・ローザンヌ歌劇場で上演される。藤倉 大http://www.daifujikura.com勅使川原三郎/KARAShttp://www.st-karas.com■訃報:岡山廣幸氏 藤原歌劇団総監督で声楽家の岡山廣幸氏が2月28日、食道がんのため死去した。享年67。明治大学政経学部卒。東京混声合唱団を経て、1971年イタリアに留学。ミラノ・スカラ座研究所で学ぶ。77年ロニーゴ市国際オペラコンクール第2位ほか、78年バスティアニーニ、79年ジュネーヴ、80年マリア・カラス国際コンクールに入賞。イタリア各地で多くのオペラに出演し、82年帰国。藤原歌劇団の《ジャンニ・スキッキ》ベット役で日本デビュー。以後、バス歌手として藤原歌劇団《椿姫》《ドン・カルロ》《ドン・ジョヴァンニ》ほか、日本オペラ協会《袈裟と盛遠》《黒船》など数多くのオペラに出演した。第14回ジロー・オペラ賞受賞。昭和音楽大学教授として後進を育てた。2015年3月5日、シャンゼリゼ劇場での《ソラリス》世界初演から ©Vincent Pontet

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