eぶらあぼ 2015.4月号
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174曲賞を受賞し、国内外で注目される新進ヴァイオリニスト。日本国内でのリサイタル、音楽祭出演の他、現在ではヨーロッパでも演奏機会を増やしている。今回は13年のコンクールの受賞および近年のヨーロッパの活躍を評価されての受賞。ホテルオークラ東京http://www.hotelokura.co.jp/tokyo■第25回出光音楽賞の受賞者が決定 主にクラシックの音楽活動を対象に、育成という観点から意欲、素質、将来性などに重きを置いて新進の音楽家を顕彰してきた「出光音楽賞」の、第25回受賞者3名が決定した。受賞者のプロフィールは以下の通り。(五十音順/年齢は2014年12月31日現在)◎周防亮介(ヴァイオリン/19歳) 2008年の全日本学生音楽コンクール大阪大会第1位、全国大会第3位受賞に始まり、ダヴィッド・オイストラフ国際ヴァイオリンコンクール最高位及びスポンサー特別賞、11年東京音楽コンクール第1位及び聴衆賞、12年日本音楽コンクール第2位及び岩谷賞など受賞多数。ソロ活動の他にも、室内楽やオーケストラとの共演も多い。東京音楽大学1年に特別特待奨学生として在学中。◎本條秀慈郎(三味線/30歳) 05年東京邦楽コンクール第1位、07年熊本全国邦楽コンクール三味線部門第1位優秀賞など受賞多数。14年には三味線演奏家として初めて第11回現代音楽演奏コンクール"競楽XⅠ"第3位を受賞。15年5月には東京オペラシティ文化財団主催『B→C』シリーズへの出演、16年にはニューヨークで藤倉大の新作の世界初演を予定。桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。◎三浦一馬(バンドネオン/24歳) 06年、文化庁新人芸術家国内研修生に選ばれる。その後アルゼンチンにて研鑽を積み、08年に国際ピアソラコンクールで日本人初・史上最年少で準優勝をメルビッシュ湖上音楽祭 ジャパン・ツアー2015 J.シュトラウスⅡ《こうもり》9/3(木)愛知県芸術劇場大ホール、9/5(土)ふくやま芸術文化ホール、9/8(火)福岡シンフォニーホール、9/10(木)、9/11(金)河口湖ステラシアタープロアルテムジケhttp://www.proarte.co.jp■第16回ホテルオークラ音楽賞受賞者 決定 弦楽四重奏団のクァルテット・エクセルシオと、ヴァイオリニストの郷古廉(ごうこ・すなお)が第16回「ホテルオークラ賞」の受賞者に決定し、3月6日に、ホテルオークラ東京「曙の間」で授賞式と記念演奏会が開催された。 「ホテルオークラ音楽賞」は、ホテルオークラ東京が1996年より社会貢献・文化事業の一環として、将来を嘱望される有望な音楽家の育成を目的として開催、これまでの受賞者の多くが、国内外で幅広く活躍している。受賞者には奨励金として50万円、副賞として、ホテルオークラ東京スイートルームペア招待などが贈呈される。 クァルテット・エクセルシオは、年間70公演を行う日本では数少ない常設の弦楽四重奏団。ベートーヴェンを軸とした王道レパートリーから現代作品を扱ったシリーズまで幅広い活動を展開している。2000年には難関のパオロ・ボルチアーニ国際弦楽四重奏コンクール最高位を受賞した他、数々のコンクールで受賞歴を持つ。09年にはサントリー芸術財団の「佐治敬三賞」を受賞。20年にわたる4人の真摯な音楽への取り組みの成果が評価された。弦楽四重奏団の受賞は「ホテルオークラ音楽賞」が始まって以来初めて。 郷古廉は、13年のティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクールで優勝ならびに聴衆賞・現代クァルテット・エクセルシオ ©小倉直子郷古 廉左:周防亮介/中:本條秀慈郎/右:三浦一馬 ©ビクターエンタテインメント(株)

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