eぶらあぼ 2015.4月号
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173コンサートギャラリーチケット発売情報News & TopicsNew Release Selection新譜情報TV&FMBooks海外公演情報今月の注目公演公演情報ぶらPAL術劇場)。詳細は下記ウェブサイトで確認のこと。第20回 宮崎国際音楽祭4/29(水・祝)〜5/17(日) メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) 他http://www.miyazaki-ac.jp/mf■交流と教育の拠点、 「しいきアルゲリッチハウス」完成へ 大分県別府市にマルタ・アルゲリッチを顕彰し「しいきアルゲリッチハウス」(以下、ハウス)が5月15日に竣工する。それに伴い、都内で会見が行われ、アルゲリッチ音楽祭の総合プロデューサーである伊藤京子らが出席した。 ハウスには150人を収容可能なサロンが設置され、アルゲリッチ専用のピアノ「マルティータ」が寄贈される予定。建設費用は全額、アルゲリッチ芸術振興財団の名誉理事でもある椎木正和の個人寄付により賄われた。椎木は、同音楽祭の理念に深い理解を示し、音楽祭立ち上げ当初から出資を行ってきた一人。 今年で20年目を迎える同音楽祭は、常に芸術と社会との関わりに目を向け、人々の交流の場と子どもたちの学びの場を生み出してきた。ハウスはその理念を継承し、教育の場としての役割を果たし、地方からサロン文化を発信する拠点となることを目的としている。 このハウス創立を機に、音楽祭から継続して行われてきた教育プログラム「ピノキオコンサート」の更なる普及が目指される。この企画は、伊藤によって考案され、一流の音楽家による演奏と“お話”を提供することで子どもたちの情操教育に貢献しようとするもの。伊藤は「子どもたちに言葉で語り尽くせないことを音楽で伝えたい」と述べ、このプログラムの継続可能な土台を作ることの大切さを語った。 今回伊藤の想いに共感した日本生命保険相互会社(以下、日生)が共催し、「ピノキオコンサート」の継続・普及のための基金を集めるチャリティーコンサートが5月18日に行われる。日生は、これまでもアルゲリッチ音楽祭に協賛する他、「ニッセイ名作シリーズ」など、子どもたちの心の教育に力を入れている。チャリティーコンサートにはアルゲリッチ本人も出演し、音楽祭の取組みに賛同する音楽家たちと共演する。◎日本生命presents ピノキオコンサート支援チャリティ in 東京5/18(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール問 アルゲリッチ芸術振興財団0977-27-2299http://www.argerich-mf.jp■メルビッシュ湖上音楽祭  ジャパン・ツアー記者会見 『メルビッシュ湖上音楽祭 ジャパン・ツアー2015』の記者会見が都内のオーストリア大使館大使公邸で2月10日に行われた。出席者は、ゲアハルト・エルンスト(同音楽祭ジャパン・ツアー2015の演出家&歌手)、ペーター・シュトーラー(オーストリア大使館文化担当公使)、招聘元より原源郎(株式会社プロアルテムジケ代表取締役社長)。 メルビッシュ湖上音楽祭は、1957年よりオーストリア・ブルゲンラント州のメルビッシュ・アム・ゼーにある世界遺産のノイジードル湖上で開催されている音楽祭。今回の来日ツアーが初の海外公演となる。演目はJ.シュトラウスⅡのオペレッタ《こうもり》で、野外劇場 河口湖ステラシアターの他、愛知や福岡他で公演が行われる予定。 エルスントは今回のツアーへの意気込みを以下のように述べた。 「私はメルビッシュ湖上音楽祭初の海外公演に参加できることをとてもうれしく思っています。今回の演目の《こうもり》では指揮者のルドルフ・ビーブルさんをはじめ素晴らしい出演者が来日し、私自身も看守のフロッシュ役を演じます。美しいオーストリア風のバレエ・シーンも、もちろん登場します。ツアーでは複数の劇場で上演するのですが、その劇場に合わせて、工夫しなければならないことがおそらく多々必要になってくるでしょう。しかし、それもツアーの楽しさであると理解しています。《こうもり》の演出を通じて、正統的な、ユーモアのある楽しいステージを日本の皆様にお届けするつもりです」アルゲリッチハウス完成予想図ゲアハルト・エルンスト Photo:Masaaki Otsuka/Tokyo MDE

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