eぶらあぼ 2015.4月号
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172ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン5/2(土)〜5/4(月・祝) 東京国際フォーラム/東京:大手町・丸の内・有楽町エリアhttp://www.lfj.jp/lfj_2015■第20回宮崎国際音楽祭 記者会見 第20回宮崎国際音楽祭の記者会見が、同音楽祭総監督の青木賢児、音楽監督の徳永二男らが出席し、都内で2月24日に開かれた。 青木は今回の音楽祭で総監督を退任すると発表し、「今までの皆様のご支援、本当にありがとうございます」と感謝の意を述べた。そして、「『日本のクラシック音楽のレベルを世界のトップへ引き上げるには、世界トップレベルの演奏家に指導してもらうのが必要だ』とアイザック・スターンさんを招くことを提案したのは徳永さんでした。スターンさんの音楽祭参加の目的は、アジアの若い演奏家にクラシックの神髄を伝えるということで、亡くなるまでの6年間、ずっと音楽祭を支えてくれたのです。これまでの20年間は私の人生の宝物です」と20年間を振り返った。 徳永は「第1回の音楽祭で、モーツァルトのコンチェルトでスターンさんが音楽祭・特別編成のオーケストラと初めて共演した際、彼は演奏前に怖い顔をしていたのです。しかし、オーケストラの最初の一音を聴いたとたんに、ちょっとにっこりするような表情になった。そして、休憩中にスターンさんに『おまえの耳は正しい』と言われハグされたのです。これは本当に忘れられない思い出です」とスターンとの思い出を懐かしそうに話した。 今回の音楽祭では、日本の作曲家5人の作品をとりあげる『エクスペリメンタル・コンサート』(5/5)、プッチーニ《トゥーランドット》のコンサート形式全幕上演(5/17)、マイスキー親子による『ピアノ三重奏』(5/6)、20周年記念ガラ・コンサート『響宴』(5/15)など、特色ある公演が多数開催される。会場は主にメディキット県民文化センター(宮崎県立芸■ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015 テーマは「PASSIONS (パシオン)」 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」音楽祭(LFJ)2015の記者会見が2月12日に東京国際フォーラムで行われた。LFJのアーティスティック・ディレクターのルネ・マルタン、同アーティスティック・プロデューサーの梶本眞秀(KAJIMOTO代表取締役社長)らが出席、ゲストとしてLFJ2015のアンバサダーの辰巳琢郎が登場した。 今年のテーマは、昨年までの、主に作曲家にフォーカスしたものではなく、「PASSIONS (パシオン) 恋と祈りといのちの音楽」。過去400年間に書かれた作品の数々を“恋・祈り・いのち”という3つの切り口から紹介する。マルタンは、時折音楽を流しながら、以下のように今回のコンセプトを説明した。 「“祈りのパシオン”は、キリスト教の“パシオン=受難”という意味から、バッハの『マタイ受難曲』『ヨハネ受難曲』やヴィヴァルディ『スターバト・マーテル』、ルネサンスの作曲家モンテヴェルディ、ジェズアルドなど、祈りの音楽を紹介します。“恋のパシオン”はベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、ブラームスなどの作品、またベルリオーズの『幻想交響曲』など、恋や愛にまつわる作品を紹介します。“いのちのパシオン”では作曲家が楽譜にこめた魂の歓喜や生きる情熱、または絶望感など哀しい感情を表現した作品、たとえばチャイコフスキー『偉大な芸術家の思い出に』などをとりあげます」 アンバサダーの辰巳は「クラシック音楽もワインも、うんちくを語るより、たくさん聴く(飲む)のが大切です。様々なコンサートをつまみぐいのように聴けるのもLFJの特徴です」と、得意分野のワインと音楽を比較しながら音楽祭をアピールした。左:徳永二男 右:青木賢児/Photo:Masaaki Otsuka/Tokyo MDE 左:ルネ・マルタン 右:辰巳琢郎 Photo:Masaaki Otsuka/Tokyo MDE(2枚とも)
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