eぶらあぼ 2015.3月号
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72第9回 オーケストラの日もっと身近にオーケストラを感じてほしい文:渡辺謙太郎第4回 音楽大学フェスティバル・オーケストラ将来のスター・プレイヤーたちの競演文:長井進之介3/31(火)12:00 無料イベント 18:30 オーケストラの日祝祭管弦楽団コンサート文京シビックホール問 日本オーケストラ連盟03-5610-7275 http://www.orchestra.or.jp3/28(土)15:00 ミューザ川崎シンフォニーホール問 ミューザ川崎シンフォニーホール044-520-0200 http://www.kawasaki-sym-hall.jp3/29(日)15:00 東京芸術劇場コンサートホール問 東京芸術劇場ボックスオフィス0570-010-296 http://www.geigeki.jp 「ミミにいちばん ミミにいいひ! 3月31日はオーケストラの日」が今年も近づいてきた。日本オーケストラ連盟の「一人でも多くの方々がオーケストラに親しみ、もっと身近に感じて欲しい」との願いから生まれたこの企画も、早いもので9回目を迎える。今回は首都圏のプロ・オーケストラ全12楽団から選りすぐられた精鋭が文京シビックホールに集結。聴き手に一日限りの“スペシャル”をお届けする。 昼12時からの無料イベントは、指揮者体験、ゲネプロ公開、バックステージツアー、楽器体験、室内楽ミニ・コンサートなど、子供から大人まで楽しめるコーナーが充実。また、大ホールのロビーでは12楽団が趣向を凝らして演出する「オーケストラ広場」を開催。プ 首都圏の音楽大学によって、相互の協力と交流を目的として始められた『音楽大学オーケストラ・フェスティバル』は、今後の活躍が期待される若き才能の競演が話題をよび、毎回高い評価を受けている。 その特別版ともいえるのが「音楽大学フェスティバル・オーケストラ」だ。首都圏の9校の音楽大学から選抜された若き俊英たちを導くのは、昨年まで10年にわたり東京交響楽団の音楽監督を務めたユベール・スダーン。モーツァルトなど古典派の作品を中心としたプログラム展開によって同楽団の音楽性を更に高めた。スダーンのレパートリーの中心はモーツァルトやマーラーをはじめとする、ドイツやオーストリアものであるが、イタリア・オペラでも高い評価を得ており、その音楽性は実に多彩だ。今回演奏されるのは、異国情緒と実験的な響きが特徴的なグリンカ《ルスランとリュドミラ》序曲、色彩レゼントが貰えるスタンプラリーもあるというから楽しみだ。 18時30分からは、毎回好評を博している「オーケストラの日祝祭管弦楽団コンサート」がスタート(有料)。指揮台に登場するのは、明晰かつ柔軟な音楽作りで知られる円光寺雅彦だ。演目のメンデルスゾーン「結婚行進曲」や、ムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会感と幻想性の強いレスピーギの交響詩「ローマの松」、描写性の豊かなムソルグスキー(ラヴェル編)「展覧会の絵」である。 なお、このプログラムは、2011年の東日本大震災の影響で中止となり、“幻”となっていた第1回のもの。「若く才能あふれた学生たちと共に、ひとつのオーケストラを創り上げていく事は、彼らにとっても、私にとっても素晴らしい経験となるでしょう」とスダーンは述べており、若き情熱を明晰な音楽性を持つ指揮者がどのように纏め上げていくのか非常に楽しみである。昨年の模様 ©大窪道治円光寺雅彦 ©三浦興一 ヴェロニカ・エーベルレ ©Marco Borggreve昨年の音楽大学フェスティバルオーケストラユベール・スダーン ©N.Ikegamiの絵」は、華々しい祝祭を彩るのにうってつけの名曲と言えるだろう。そして、この2曲の間に置かれたモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番では、ドイツ期待の若手ヴェロニカ・エーベルレがソリストを務める。フランク・ペーター・ツィンマーマンの愛器だったストラディヴァリウス「ドラゴネッティ」を受け継ぐ若き正統派の実力にも注目だ。

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