eぶらあぼ 2015.3月号
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56小林研一郎(指揮) 東京フィルハーモニー交響楽団コバケンの十八番が炸裂!文:山崎浩太郎Hakuju 東日本大震災チャリティコンサート3月11日、音楽と共に思いを馳せる文:柴田克彦第92回 東京オペラシティ定期シリーズ3/12(木)19:00 東京オペラシティ コンサートホール第860回 サントリー定期シリーズ3/13(金)19:00 サントリーホール第861回 オーチャード定期演奏会3/15(日)15:00 Bunkamuraオーチャードホール問 東京フィルチケットサービス03-5353-9522 http://www.tpo.or.jp3/11(水)19:00 Hakuju Hall問 Hakuju Hallチケットセンター03-5478-8700 http://www.hakujuhall.jp 「炎のコバケン」というキャッチフレーズそのままに、情熱にみちた指揮で多数のファンをもつ小林研一郎。この4月9日には75歳の誕生日を迎えるが、精力的な活動は衰えを知らず、今シーズンも全国各地、そして在京の各オーケストラで引っ張りだこの人気である。 3月は東京フィルの指揮台に登場、3公演の定期演奏会を指揮する。曲目は堀米ゆず子とのモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番だけが3公演共通で、メインはベルリオーズの「幻想交響曲」(3/12,3/13)、ベートーヴェンの「英雄」(3/15)と異なり、また「英雄」の日には「エグモント」序曲も演奏される。 「幻想交響曲」はチャイコフスキーの後期シンフォニーとともに、コバケンの十八番のなかの十八番として名高い曲だ。ディスクでも最新のアーネム・フィルとの演奏(オクタヴィア・レコード)など、これまでに数タイトルをリリースしている。いずれも一音一音に 東日本大震災から4年が経ち、チャリティコンサートも徐々に減りつつあるかもしれない。だが、災禍を忘れてならないのは自明の理。そうした中、Hakuju Hallでは、今年も3月11日に『東日本大震災チャリティコンサート』が開催される。これは音楽ファンが復興に寄与し得る、重要な機会だ。 主催の白寿生科学研究所は、「東北復興支援プロジェクト・被災地支援チーム」を組織し、継続的な支援を続けている。また、Hakuju Hall 1Fサロンでチャリティロビーコンサートを月1回のペースで行気迫のこもったカロリーの高い演奏だけに、今回も期待できる。一方のベートーヴェンは、大晦日恒例の交響曲全9曲連続演奏会でもおなじみ。流行のピリオド・スタイルとは無縁の重厚で巨大な造型に、コバケンの真骨頂がある。 ヴァイオリン独奏の堀米は、この協奏曲を27年前の1988年にシャーンドル・ヴェーグの指揮で録音している。若々しく伸びやかな名演だったが、それから四半世い、毎年3月11日には本公演を開催。チケットの収益、および会場に設置された募金箱への支援金は、岩手県大槌町の「子ども夢ハウスおおつち」「夢のみずうみ村おおつち」(子どもたちや高齢者の緊急避難的施設)に全額寄付される。 出演者は、大萩康司(ギター)、川本嘉子(ヴィオラ)、小林美恵(ヴァイオリン)、長谷川陽子(チェロ)、三舩優子(ピアノ)、平野公崇、田中拓也、西本淳、中島紀の歳月をかさねて、どのようなモーツァルトを歌うのか。この点も注目である。諒(サックスカルテット)という、人気奏者たち。彼らのソロ&コラボによって、バッハ、ヘンデル、リスト、ブラームス、ドビュッシー、ラフマニノフ、シベリウス、ピアソラ等々の佳品が披露される。ゆったりとした美しい曲やしみじみした曲など、心に静かに響く音楽が中心。トップ・アーティストたちが奏でる極上の音楽を味わいながら、一助を成すことが可能な本公演。要注目!堀米ゆず子 ©T.Okura小林研一郎 ©満田 聡大萩康司 ©松村秀雄長谷川陽子 ©千葉広子川本嘉子三舩優子 ©武藤 章小林美恵 ©武藤 章平野公崇 ©ノザワヒロミチ(CAPSULEOFFICE)

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