eぶらあぼ 2015.2月号
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106常任指揮者 シルヴァン・カンブルランお申込み・お問合せ 読響チケットセンター(10時~18時/年中無休) 0570‒00‒4390 http://yomikyo.or.jp/ニルス・メンケマイヤー©Irène Zandel≪2月~3月の聴きどころ≫ 2月6日と7日には、“カリスマ”広上淳一が登場。ショスタコーヴィチ屈指の名作、交響曲第5番とヴァイオリン協奏曲第1番で入魂のタクトをみせる。日本では「革命」の名でも親しまれる交響曲第5番は、スターリンの大粛清時代に厳しい状況に置かれた作曲家が、自身の名誉回復をかけた渾身の一作。ベートーヴェンを思わせる“苦悩から歓喜へ”というドラマティックな展開も相まって、特に人気の高い作品だ。広上がどのような熱演をみせてくれるのか、期待が高まる。また、ヴァイオリン協奏曲で共演する世界的ヴァイオリニスト、ボリス・ベルキンの独奏も聴き逃せない。ベルキンは、7歳にしてコンドラシン指揮のもと鮮烈なデビューを飾り、バーンスタインやマゼール、小澤征爾ら世界の名だたる巨匠たちと共演を重ねてきた往年の名手。交響曲にもひけをとらない壮大なヴァイオリン協奏曲で、圧巻の超絶技巧を魅せてくれる。 13日と15日には、常任指揮者カンブルランがドヴォルザークの人気交響曲「新世界」をメインに、バルトークの遺作となったヴィオラ協奏曲を指揮。新天地アメリカから故郷を想う二つの傑作に、20世紀音楽の旗手たるアイヴズと武満の代表作を組み合わせた、刺激的なプログラムをお届けする。四つの作品を通して、カンブルランがどんな“新世界”をみせてくれるのか、ぜひとも会場で見届けてもらいたい。バルトークの協奏曲では、飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進するヴィオラ界の新星、ニルス・メンケマイヤーが共演。近年、ユリア・フィッシャーとのアンサンブルでも注目を集める、屈指の実力派だ。巨匠バシュメットも一目置く実力のほどを、いかんなく発揮してくれることだろう。なお、カンブルラン&読響はこのプログラムを携え、3月の欧州公演へと挑む。12年ぶりとなる海外公演を前に、常にも増して気迫のこもった熱演にご期待いただきたい。 3月下旬には、コルステンが2011年3月以来、4年ぶりに来日する。19日と21日は、オール・モーツァルト・プログラム。ロンドン・モーツァルト・プレイヤーズの音楽監督を務めた名匠が、「プラハ」や「ハフナー」などの傑作7曲を一挙に演奏し、モーツァルトの魅力に迫る。ソプラノには、世界の一流歌劇場で活躍する歌姫エヴァ・メイが登場。2015年もミラノ・スカラ座に出演するなど、ますます人気急上昇中の歌姫が、世界を魅了するコロラトゥーラを聴かせてくれる。オペラ・ファンは必見の公演だ。また、コルステンは27日の定期演奏会にも登場。モーツァルト最後の交響曲「ジュピター」とR.シュトラウス最後の交響詩「英雄の生涯」を組み合わせた重量級プログラムで、渾身のタクトをとる。昨年10月にコンサートマスターに就任した長原幸太のソロも聴きどころ。2014年度シーズン最後の公演にふさわしい、充実した演奏をお届けする。2014年度1回券(2015年3月まで)/2015年度年間・上期会員券 絶賛発売中広上淳一©読響◆名匠・広上淳一が振る《革命》2/6(金)19:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,0002/7(土)14:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C完売指揮=広上淳一ヴァイオリン=ボリス・ベルキンハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」から “ワルツ”ショスタコーヴィチ/ヴァイオリン協奏曲第1番        交響曲第5番「革命」シルヴァン・カンブルラン©読響◆常任指揮者カンブルランが 魅せる《新世界》2/13(金)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600 2/15(日)14:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,000 ※ジュニアシートあり武満徹/鳥は星形の庭に降りる バルトーク/ヴィオラ協奏曲 アイヴズ/答えのない質問ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」指揮=シルヴァン・カンブルランヴィオラ=ニルス・メンケマイヤーエヴァ・メイ◆コルステンのモーツァルト。 歌姫メイが共演!3/19(木)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,6003/21(土・祝)14:00 東京芸術劇場S¥7,200 A¥5,100 B¥4,100 C¥3,000 ※ジュニアシートあり指揮=ジェラール・コルステンソプラノ=エヴァ・メイモーツァルト/交響曲第38番「プラハ」 演奏会用アリア「あわれ、ここはいずこ」 歌劇「皇帝ティートの慈悲」から “夢に見し花嫁姿” 歌劇「イドメネオ」から“オレステとアイアスの苦しみを”  交響曲第35番「ハフナー」 他ジェラール・コルステン©Marco Borggreve◆二大傑作《ジュピター》&《英雄の生涯》3/27(金)19:00 サントリーホールS¥7,200 A¥6,100 B¥5,100 C¥3,600指揮=ジェラール・コルステン(コンサートマスター=長原幸太)モーツァルト/交響曲第41番「ジュピター」R.シュトラウス/交響詩「英雄の生涯」 他ボリス・ベルキン

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