eぶらあぼ 2015.1月号
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243ブロードウェイミュージカル『メンフィス』NODA・MAP『エッグ』トニー賞4冠に輝いたミュージカル初来日!伝説の舞台をオリジナルキャストで再演文:宇田夏苗文:小野寺悦子 2012年に初演し、大好評を博したNODA・MAP『エッグ』の待望の再演が決定した。主宰の野田秀樹を筆頭に初演時のメインキャスト8名が再集結し、早春の始まりを飾る。 架空のスポーツ“エッグ”にかけるふたりの男と、両者の狭間で揺れ動くひとりの歌姫。彼らを見守る大衆の期待と、そこに蠢く情熱、嫉妬、私欲、狂気…。数多の謎と仕掛けに満ちたストーリー、怒濤の展開で観客を熱狂の渦に巻き込んだ本作。3年ぶりとなる今回の再演では、妻夫木聡、深津絵里、仲村トオル、秋山菜津子、大倉孝二、藤井隆、橋爪功、そして野田秀樹らオリジナルキャストが揃い、驚愕のステージを鮮やかに蘇らせる。豪華キャスト勢に加え、制作陣も錚々たる顔ぶれが並ぶ。振付には、初演時に引き続きBATIKの黒田育世が登板。2010年の『ザ・キャラクター』、2011年の『南へ』、2012年の『エッグ』、そして今回の再演と、NODA・MAPとのタッグも4度目を数え、野田作品ではすでにお馴染みの存在だ。 唯一無二のその感性をジャンルを超えた舞台に映し、作品に力強い躍動感を注ぐ。また、音楽監督は前回同様にミュージシャンの椎名林檎が担当。深津絵里が歌う劇中歌をはじめ、全曲書き下ろしによる舞台音楽も大きな魅2015.1/30(金)~2/10(火) 赤坂ACTシアター 問 ホリプロチケットセンター03‐3490-4949 http://hpot.jp/stage/memphis2015.2/3(火)~2/22(日) 東京芸術劇場プレイハウス2015.3/26(木)~4/8(水) シアターBRAVA! 問 NODA・MAP03-6802-66812015.4/16(木)~4/19(日) 北九州芸術劇場問 北九州芸術劇場093-562-2655 http://www.nodamap.com/eggNODA・MAP第17回公演『エッグ』(2012年) ©岡本隆史 1950年代、人種差別が根強いアメリカ南部の街で、黒人音楽を世に広めようとした白人DJがいた――この実話をもとに、ロックバンド“BON JOVI”のデヴィッド・ブライアンが音楽を手がけたミュージカルが、日本初演を迎える。音楽を通じて、人種差別に風穴を開ける男の半生を、黒人女性シンガーとのラブストーリーを織り交ぜて描いた『メンフィス』は、2010年のトニー賞最優秀作品・脚本・作曲・編曲賞を受賞。骨太な題材ながら、ブロードウェイで世代性別を超えて観客を熱狂させたわけは、何といってもソウルフルな音楽にある。ブラックミュージカルを中心に、聴けば心が沸き立つ楽曲が満載だ。それを歌うキャストが気になるところだが、人間味に満ちた主人公・ヒューイを山本耕史が演じるほか、その恋人フェリシアに濱田めぐみ、さらにジェロ、JAY’ED、吉原光夫と、圧倒的な歌唱力と存在感を持つフレッシュな顔合わせが実現。 先日行われた製作発表では、山本が早くもパワフルな歌唱を披露し、人種差別の壁に颯爽と挑むヒューイを表現。他のキャスト4人と圧巻のハーモニーを聴かせてくれただけに、期待が高まる。「音楽の力でさまざまな壁を乗り越えていくというテーマは、僕たち自身、現代にも通じるはず」と山本。まさに「壁を乗り越える!」といった意気込みあふれるダンスシーンも見どころの『メンフィス』が、2015年の幕開け、日本のミュージカル界に新たな風穴を開けてくれそう。これは見逃せない!力のひとつだ。 “エッグ”が抱える真実、そして8人を待ち受ける運命とは、果たして―。野田が投じる罠と衝撃、圧倒的な吸引力で満たされた、あの伝説の舞台が再び幕を開ける。
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